デブラ・ウィンガーを探して

映画と思ってたら、有名な女優達のインタビュー集だった。
女性の４０代というのは更年期障害の入口でもあるわけで、ただでさえ精神的に不安定になりやすいところ、米国の女優業というこれまた、浮き沈みが激しく精神的に非常に不安定かつ家庭との両立が難しい職業についてると・・・こういうの作りたくなるのも無理はないか。

自分はこう思うけど、まわりはどう感じてるんだろう？何を考えてるんだろう？というインタビューを通して、結局はロザンナ自身の精神安定に役だったというところでしょうか。

酷な言い方するけど、有名女優なんて氷山の一角なんだから、なれただけでも御の字でしょう。なれずに夢果てた女性達は☆の数ほどいるんだから、ねぇロザンナ？

シェルタリングスカイにはまり、
デブラ・ウインガーで検索したら、
なんとご本人のお名前のついたタイトル発見！
これはなんとしても見なければと、
何の予備知識もないまま鑑賞しました。

いや〜。彼女たちの本音トークの面白いこと。
スターだって、世の女性と同じ悩みを
抱えていることに、正直びっくり。
国も文化も違っても、そこは共通なのね。
年齢に対する不安もあるけれど、
前向きに年齢を重ねて行こうという意見が多かったのは
うれしかったです。
女性の人権！と声高に叫ぶでもなく、
ガールズトークのスタンスでいたので
素直に笑って見れました。
そして、デブラ。
なんてかっこいいの。声も低くて、
セクシーで。（キャッツアイの時の戸田恵子さんみたい）
思いはわかったけど、
引退しないで欲しかった・・・。

編集が雑だろうが、字幕があちこち移動しようが、
そんなことはどーでもいい！
同姓として、この作品を見れた幸運と
ロザンナに感謝してます。

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ワゴンの中に、ズラリと並べられた愛しき中古ビデオたち。その中の１本に目が止まった。『デブラ・ウィンガーを探して』だ。私のお気に入りレビュアーさんが続けてレビューを書かれていたことも思い出して、迷わず手に取り買うことに。何せ１タイトル１本ずつしかないものでその場で決断を迫られる。（とは言えみんなアウトオブ眼中みたいなので一人相撲の早い者勝ちですが…。）それにしてもDVDに慣れてしまうとVHSの予告をキュルキュル早送りするのとかが億劫で困る今日この頃です。

『デブラ・ウィンガーを探して』

ハリウッド女優ロザンナが自ら初メガホンを取った映画は、撮影クルーを連れて自分と同じ立場にある　もしくは過去にそうであった女優たちの生の声を我が身ひとつで聞いてまわるというドキュメンタリーだった。
そもそも彼女がこの作品のテーマを抱きはじめたのは『赤い靴』という映画を観てからだという。
夢と現実、女優と妻と母親、続けたい仕事と守りたい家庭。こうで在りたいと望んでいたり期待されているいくつかの自分。この業界と家庭の両方に生きている限り合う板挟み。彼女に立ちはだかる疑問にヒントが与えられた。“あのデブラが一切の女優業を引退”何かに取り憑かれたようにロザンナは探し求める。数多くの女優とデブラ本人の中にあるはずの答え。いや、すでに彼女なりに出してみた答えの答え合わせかもしれない。あらゆる経験と見解に触れて、ロザンナの表情にも確実な変化が見えた。この先も大切な愛を抱きしめながら赤い靴で踊りたい。それは我が儘じゃないと思うから。今回、女優一人一人が自分たちに出した答えはひとつとして同じからず、ひとつとして不正解だとは言い切れない。けれどロザンナは多くの意見の中に自分という人間を見つけられたに違いない。必要なのは、何かを諦めたり犠牲にする理由じゃなくて、自らを取り巻くもの其々に対し今の自分にはどれくらいのモチベーションがあって、どれくらいの力が出せるのかをはっきり見定める冷静な目だ。彼女はそのことに気付くために最も有効で近道な手段を取ったのかもしれない。この映画を
撮ったのだから。

女優でもあるロザンナ・アークェット監督のインタビュー記録映画です。
自らが仕事と家庭生活との両立に悩んでいて、その疑問を３４人のハリウッド女優さんたちにぶつけたドキュメンタリー作品。

結婚生活としごとの両立 (バランス) はわたしも一生ものの課題だと思っているので、とても共感できたし参考になりました。
ハリウッド女優さんたちも同じようなことで悩んだり模索したりしているんですね。同じ女性としてせつなくなった本音もあって……。

素敵だと思ったのは、ホリー・ハンターと、ショーン・ペンのパートナーであるロビン・ライト・ペン。
ジェーン・フォンダは引退しても本当に格好よくて、真の大女優だったんだなと感服しました。
引退して静かな家庭生活を営んでいるデブラ・ウィンガーも、筋が通っていて矛盾がないところが気持ちいいです。
４０代５０代になったとき、あんなふうに背筋ぴーんと格好いい女になっていたい。

立場とか境遇とか職業とか知名度よりも、女優さんでも結局はひとりの人間として女性として、どういう生き方を選んでいるかということなんだと思いました。
観てよかったぁ〜と思えた作品でした。

彼女たちも働く女性なんだ、と改めて思いました。
なるほど、確かに４０代の女優ってまだまだきれいなのに、なかなか満足のいく役が無いって確かにそう。

男優はいくつでも主演作品がたくさんあるのにね。
やはり、女優はハリウッドでは華のような存在なのね、としみじみ。若いおねーちゃんが主役や、主役の相手役をとっていくからね〜。

愚痴愚痴のような映画ですが、彼女たちの主張や生の声ってなかなか聞く機会が無いし、インタビュアーのロザンナが女優なのでみんな腹を割って話したに違いない。

私は満足しました。