マジック・マイク

個人的にはチャニング・テイタムってあんまりピンとこないのだけど、これは良かった。
チャラそうだけど実は夢に向かって頑張ってるってところがオバサン心をくすぐるのです（笑）。
男性ストリップ・ショーとやらをたっぷり見ることが出来たのも、また一興。

ただ、怪しげな世界と言ってもボスのマシュー・マコノヒーはそれほど冷酷非道じゃないし、
周りの連中だってモラルの線引きや頭のネジは弛そうでも、大きなトラブルを起こすでもないし、
弟分のアダム（アレックス・ベティファー）が陥った窮地もスルッと助けられちゃうしで、
全体に“葛藤”の少ないドラマなのですね。
そこが、ちょっと物足りない・・・かな。

それにしても男性ストリップってなんなんだろうなぁと考えてしまった。。
どうも男性が女性の裸を見る楽しさとは違う気がするのだけど・・・。

ま、それはそれとして、チャニング・テイタムのショーは見応えがあった。
この人は身体芸がスゴイですね。ダンスも上手だけど、私が一番ビックリしたのは
橋の上から海にジャンプするシーン。長回しで一気にいってるから間違いなく本人だよね。
ああいう技を見ると「このヒトはカメラの前に立つべき男だ」と思います。

いや〜、楽しかった！面白かった！、誰がなんと言おうと、サイコーのエンターテイメントですわっ！！！

なんで、今までなかったんやろか？
チャニング・テイタムと言えば・・・みたいな要素が散りばめられて
もっと前にあってもおかしくはないテーマなのに
S・ソダーバーグ監督は、エライ！ｗ
ぶっちゃけ、好きじゃない作品もあるけど
辞めるなコールを永遠に送ってやる！！

頭カラッポにして楽しむストリップ・ダンスムービーですわ♪

こういう映画こそ、３Dで観たい！

「飛び出せっ！！」ってねｗｗｗ（アホ）、いやでもマジで

終わった後は、放心状態やもんね・・・（爆）

この手の映画は、珍しくないけど
やっぱり、欲望を売り物にしてる商売は
よっぽど精神的に強いか、もしくはよっぽど鈍い人じゃないと
ツライんでしょうな〜・・・
マシューのアニキが、いいお手本です（笑）

マジック・マイクの身辺だけでなく
その世界に足を踏み入れた、新人ストリッパーの側面もありで
描き込みという点では浅いんですけど
しかも、見所となるストリップシーンと、ストーリーとが
後半になればなるほど、絡まずにどちらも浮いてくるという
「上手いっ！」とは言い切れない部分がありますが
ストリップシーンが激しく良く撮れすぎてるせい！という思わぬ落とし穴・・・

男性方には「はぁ？」な部分が多いかもですが
女性の妄想を、激しく刺激してきやがりますなｗｗｗ

個人的には、ターザンと呼ばれてた、長髪のおっちゃんが気になる♪

う〜〜〜〜ん、買い！、だな（＾＾）

　映画には似合いの映画館というのがあって、この映画はル・シネマあたりで上品な女性客の押し隠した興奮が伝わるようなシチュエーションがベストと思った。
　けれど時間が合わずムーブオーバーした二番館（てこともないけど）での鑑賞になったが、男性の二人連れ（カップル？）の姿もあり。
　話としてはなんじゃらほいというようなものだが、やはりチャニング・テイタムの圧倒的なパフォーマンスに尽きる作品。
　存在感のあるマシュー・マコノヒーも見せてはくれるが、ダンスというよりは演技の範疇。
　他のダンサーたちも悪くはないが、集団でのパフォーマンスではあまり色っぽくは見えないごつい某人に眼が行く。
　テイタムのダンスは圧巻。しかしかの国のアダルト作品がそうであるように、その人工的でムキムキな肉体美が、まったくセクシーに映らない。
　ソダーバーグは例によってこういう題材をさしてドラマティックに盛り上げることなく、どこか距離のある熱のない演出ぶり。
　自然、その華やかさには「虚飾」という言葉が刻まれる。
　けれども、照れか知性か、この映画の男たちの欲望に「闇」が足りない。
　闇が薄ければ、光もまたぼんやりとしか映らない。55点。

マジック・マイク（２０１２年・アメリカ、カラー、１１０分）

洋画に限っていえば、どんな作品でも一応観ておこうかなという興味が自然と湧いてくる。
スティーヴン・ソダーバーグ監督作品は、当たりハズレが結構あるものの、特別苦手なわけではないのです。
ですが．．．．う〜〜ん、これは正直なところ面白くなかったです。「恋するリベラーチェ」（２０１３年）と肩を並べるほどの退屈さ。

自分で家具屋を持つ夢を抱いているマイク（チャニング・テイタム）は、いま工事現場で働いて稼いでいる。そこへ１９歳の新人アダム（アレックス・ペティファー）が入ってきて、マイクに仕事を教えてもらう。その夜、会員制のナイトクラブ入場に並ぶマイクに対し、アダムは ‘自分も入れてほしい’ と頼む。マイクは後輩可愛さからアダムと一緒に店に入った。店に入ると、マイクは昼間とは別人のような陽気さで、アダムに頼み事をする。この店の裏側にある ‘エクスクィジット’ というストリップクラブのショーに、店内で話し込んでいる女子大生グループを誘わせたのだ。マイクはそのクラブで人気のストリップダンサーでもあった。アダムに女性を惹きつける才能を見出したマイクは、彼を小道具係として働かせることにする。ショーが始まり、観客席は女性と黄色い声援で溢れかえった。アダムもストリップショーと会場の熱気に魅了される。だが突然ストリップダンサーの１人が倒れてしまい、急遽代役が必要になった。クラブのオーナー・ダラス（マシュー・マコノヒー）は、無理やりアダムをステージに立たせる。アダムは困惑するも、最終的には観客を沸かせ、才能の片鱗をみせた。ダラスから褒められ、採用されたことで気を良くしたアダムは、翌朝、自宅にマイクを招いた。だが、アダムと同居する姉のブルック（コディ・ホーン）は、弟の様子が微妙におかしいのに気づき始める。

まあ、サクセス・ストーリーとしては分かるのです。
自分の家具屋を持ちたいがために、昼は工事現場で働き、夜は男性ストリッパーとして稼ぐ主人公なのですから。
ただ、全体的に感情移入できるほどの人物はおらず、映画の深みとか、脚本の意外性といったものは感じられません。

日本では男性ストリッパーという職業に馴染みがない（もしくは薄い）と思うのですが、アメリカではまったく違うのでしょうか。
チャニング・テイタムやマシュー・マコノヒーの身体をはった（？）踊りは素晴らしいと思いますが、これは鍛えた身体のなせる業でしょう。

気になるほどの俳優の顔は見当たりませんでしたが、アダムと付き合うことになる女性ノラを演じたライリー・キーオ。
彼女は故・エルヴィス・プレスリーの孫娘なんですね。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」（２０１５年）や、「ローガン・ラッキー」（２０１７年）にも出ていました。
後者もソダーバーグ監督作品で、チャニング・テイタムと共演しております。

評価６８点（１００点満点)
ちよっと珍しい男性ストリッパーの世界を描いたお話。
日本ではあまりこういう場所はないが、アメリカでは結構みかける。ホームパーティーなんかにも呼ぶと警官やいろんな恰好でやって来るみたい。
鍛えぬいた肉体を武器に、厚い胸板、割れた腹筋、ほどよく引き締まった尻を披露しながら激しく腰をふると場内は熟れた女性の匂いと嬌声であふれかえる。
客席に降りるとわれがちにダンサーに手を伸ばし、股間にふれたりしながらチップの札を押し込む。マイクはクラブでは人気の男性ストリッパーながらも将来は手作りの家具を販売する会社をたちあげたいという夢をもっている。しかし銀行からの融資を断られしばらくこの稼業を続けることに。
そんなマイクが誘ったのはまだ19歳のアダム、いきなりクラブの舞台でデビュー、意外に大人気でオーナーのダラスもにんまり。
アダムは若いだけあって怖いもの知らず、この稼業とりあえず酒と女と小遣いには困らないしストリッパー同士も意外に仲良く連帯感がある。
アダムにはなかなかさばけた姉貴のブルックがいるがそんな彼女にマイクは魅かれてゆくのだ。
アダムはドラッグに手ゅ出す暴走ぶり、しかし黙ってそれを助けたのはマイクの友情なのかア゛ルックに対する愛だったのか。
マイクみたいに「若さはいつまでも続かない」と自覚して舞台を降りるケースは稀なのかもしれないが、それも後継者になったアダムに過去の自分を重ねたのかもしれない。
こんな男性ストリッパーの世界を描いた作品で慣れない我々には違和感か残るが、それにしても米女性の肉食ぶりはすごいなあ。