ゼロ・ダーク・サーティ

.「ハート・ロッカー」は、感動するとかいうのとは違って、人として観るべき映画なのではという感想を持ちましたが
この映画は、よふかしさん同様、私も何の感慨も受けませんでした。
ただただ退屈で長くて、画面は暗いし。
さすがにビンラディンを追い詰めていくシーンは緊張しましたが、
なにせ画面が暗すぎて何が起きているのか判りづらくイライラしました。

CIAという異質な世界で、高校卒業間もない若い女性が配属されにはあまりにも過酷な現場です。
尋問とは名ばかりで拷問だし、相当精神的に強い女性でなければ勤まらないでしょう。
彼女は冷酷・・そう言われるようにならなければ到底こんな仕事出来るもんじゃないです。
男と対等に、いや男以上にタフでなければ。
執着心とあきらめない根性は、女性の方があるのかもしれませんね。

でも、だから何？
これがアメリカの正義？

ならば、殺さずに、ちゃんと国際裁判にかけるべきだったと思います。

アメリカ政府のビンラディン殺害計画を題材にしたアクション・サスペンス。

ビグロー監督がアカデミー賞を受賞した『ハート・ロッカー』は、まったくもって気に入らなかった自分だが、本作は随分と楽しめた。実話がベースで、ドキュメンタリー風に撮っている箇所はあるものの、本質的には娯楽作品という印象。坦々としたなかにも適度な緊張感があり、157分という長尺も退屈することがなかった。
主人公の心情や人間関係の変化も、語り過ぎない程度に要所が押さえられているので、説得力がある。

政治的な部分について、かなり抑制が効いている点も好感が持てた。オバマ政権を後押しするような情報は皆無だし、CIAについても組織そのものはかなり間抜けに描かれている。この手の作品になると、反射的に「アメリカのプロパガンダだ」という意見が一部で出てしまうのだが、きちんと観れば、個人の力（あるいは復讐心の虚しさ）に焦点が当てられた話だと分かる。
そうは言っても、アメリカの映画なのだから少々自国に肩入れしてしまうのは当然のこと。そこは作品云々ではなくて、観る側のリテラシーに関わる問題だろうと思う。

伝記ものや実際の事件ものはあまり得意ではあろません。
さらに中東系も輪をかけて得意ではありません。
しかし、これには引き込まれました。
長さもさほど感じず
「観たい」欲求が勝り
最後まで飽きることなくいけました。
それはなぜか・・
やはりこの事件に興味があったからです。
９・１１
そしてそれから・・・
犯人ビンラディン
その後・・・
彼は死んだのか
生きていたのか・・
そして殺されたのか・・・
数々の疑問を抱えていたもので
苦手分野例外的に克服です。
実際はどうだったか・・・
それはわかりません。
ボクはもうこの世に真実など無きに等しいと思っています。
情報操作の発達
常日頃我々が目にし、耳で聴いている情報は
本当に真実なのでしょうか。
それすらも疑わしい世界で
真実が無傷で歩めるわけがないと思ってしまいます。
操作された真実
誰かしらに都合の良い真実
それが真実味を持つ現実
リアルよりリアリティ
この映画からはリアリティを感じました。
退屈も
地味も
暗くてよく見えないも
リアリティが押し切りました。
ではリアルはどこへ？
これがリアルなのか？
ビンラディンは殺されたのか？
それとも死んでいたのか？
本当にテロの首謀者はビンラディンなのか？
アメリカのリアルとリアリティ・・・
リアルはどこを探しても見つけられそうにありませんが
リアリティはごろごろ転がっています。

こんなことを思うのは
このテロに関する事柄の全てにおいて
スッキリしっくりこないからでしょう・・・

mannzoku

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まず、題名の「ゼロ・ダーク・サーティ」とは、深夜00:30を意味する軍事用語らしい。
この映画は、2001年NY9.11同時多発テロの主犯格だとされるオサマ・ビンラディンの居場所を突き止め暗殺するまでを描いています。
ビンラディン追跡調査の任務に就いたのは、CIAとSEALS（米海軍特殊部隊）ですが、特にCIA分析官マヤ（ジェシカ・チャステイン）がヒロインとして活躍します。
捕虜のアブ・アフメドの拷問シーンは目を背けたくなるほどの残酷さでした。思い出したくもないほどの野蛮で冷酷なシーンでした。
しかし、頑なに口を閉ざすアフメドにある時は外に連れ出し美味しいご馳走を用意し口を開かせようとするシーンも・・・。
そんな中、世界中でアルカイダによってテロの被害が続出していた。恐怖の自爆テロも残酷に行われていたのです。ある時マヤの同僚も自爆テロに巻き込まれ亡くなった。
そのことで一層マヤのビンラディンに対する怒りや憎しみは頂点に達します。そして、アルカイダ　ナンバー２のアブ・アラハドがある屋敷に出入りしていることを突き止めます。
同僚に違うと反対されながらもマヤは監視を続け、ついにビンラディンの潜伏を確信します。そしてラストでSEALSが真夜中屋敷に侵入し片っ端から男女等を殺害していきます。
そして最後ついにビンラディンを殺害します。その後のマヤの心中はどうだったのでしょうか。涙の理由（わけ）は・・・。

★ビンラディンが殺され、マヤは復讐をしたと思ったのでしょうか。それとも任務を終えたと感じたのか・・・。
私は、このアメリカらしいやり方にはとても疑問が残りました。ビンラディンをなぜ殺してしまったのか、逮捕して裁判にかけ尋問することが最良の方法ではなかったのかと・・。
殺してしまった後、アルカイダの報復は恐くないのだろうか・・・。色々と考えさせられてしまいました。
また映画の内容を全部信じていいのかも疑問として残りました。でも、最初から最後まで目が離せないほど惹きつけられた作品でしたのでお薦め致します。