チャットルーム

これをホラーだと期待して観ると、明らかに肩透かしをくうでしょう。
ぜんぜんホラーではありませんから。
たぶん監督が『リング』の人だから、ジャンルをホラーにしたのでしょうけど・・・

これは心の病んだ一人の青年の人間ドラマとして観て下さい。

ウィリアムは常に優秀な兄と比較されてきたのでしょう。
そのせいで、うつ状態になり、ひきこもりになり、心を閉ざしてしまったのです。
チャットルームは、彼にとって唯一の逃げ場であり、心の解放場所っであり
違う自分でいられる場所だったのです。

バーチャルな世界を視覚的に見せるという試みは新鮮で面白いものがありました。
ところが、お話がグダグダで
おまえはいったい何をしたいんだ？・・ってな感じでグダグダがずっと続くのでうんざりしてしまうのですね。
バーチャル世界にばかり浸っていると危険なこともあるから気をつけなさい・・という警告の意味もあったのでしょうが
目の付けどころは良かったのに、なんとも残念な作品となっています。

ウィリアムを演じるのは『キック・アス』のアーロン・ジョンソン。
彼はやっぱりハンサムくんですね。
子役時代は美少年でしたから、当然の成長ぶりです。
本作ではひきこもり青年の苦悩と冷酷さを上手に演じていたと思います。

「インシテミル」を超えて恐るべき不評な中田秀夫の最新作は英国製　日本での商業主義的規模の映画との折り合いがどうも悪いので　中田としては頭を少し切り替えて　リセットの意味がある作品かもしれない

そんなわけで　呆れるほど最初の方のショットから　回廊と部屋が出てきて　その描写にこだわりがあるので「インシテミル」を撮り直しているような作品だね　そんな感じが５分でわかってしまう　各チャット部屋のそれぞれの美術の工夫や　部屋の集団の演出と撮り方が　「インシテミル」と全然違うでしょう

しかし「インシテミル」の心理劇も凡庸だが　チャット・ルームなんて発想も古過ぎますわね　どえらい金をかけた「ソーシャル・ネットワーク」は仮想現実の世界なんて描写に興味はないとゆう顔をして　その普通な世界を構築してるものね

チャット内の出来事を実写でやるってのがあまりにも陳腐で　暫くこれが仮想現実とは気が付かなかったくらいです　ははは　簡単なこの仕掛けは映画にとっては両刃の剣ですね　でも中田はそんなことはわかっていて　どこか古臭い人間劇　心理劇を　ネット表現を逆手に取って正当化してるのでしょう

それで全体が　衣装にしろ美術にしろ音楽にしろ　まったく現代的でなくて　どこか６０年代的ですね　アンディ・ウォホルの「チェルシー・ガールズ」のような　ホテルの部屋が舞台のような集団劇をやりたかったんではないでしょうか　そんな古びた美しさが漂うようなところがあります　デジタル撮影のルックに少しばらつきがあるのが　残念だけど

エンディングとか心理劇をどこか適当に処理してしまったようなところは感心しませんが「インシテミル」よりはずっと　中田秀夫の演出にはなっていますので　それほど退屈はしませんでした

ブログってパーティーみたいなもんじゃない？
と考えたことがあった。
楽しそうな様子を見てるだけの人もいるし、参加する人もいる。
主催者とだけでなく、そこに集まる人たちとの交流が始まることもある。
チャットも同様。
チャットのほうが個人にグイグイ入り込んでいくし、映像にするとこんな感じかも。

自分を変えたい、現実逃避したい、本音で話したい、秘密の話を聞いてほしい。
そんな思いは誰にでもあり、自分が嫌いで自分をわかってくれる友人を求めてる人もいる。
でも少女を装うおやじのように、ネット上で年齢・性別・職業詐称する人が多いのも事実。
「焦りは禁物だよ。簡単に信用するんじゃない。」

ところで東洋人蔑視してるのは何故?
わざわざイギリスに招かれた中田秀夫監督の自虐的なシーン。
ネットで自殺を見せる少女とか、土下座するサラリーマンとか。
そのうえ「黒い雨」。
あれは行き過ぎだろ。

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日本人の扱いが悪いなぁってのが最大の印象でしょうか。
自殺する少女と、風俗嬢に土下座してるおっさんですからねぇ。
両方とも、日本人である必要なんてなかったと思いますし。

内容は、とにかくアッサリです。
チャット上で、本来の自分を偽っていることなんてザラだし、
暗い感情を抱いて他人を追い込んでいく場合もあるだろうし、
そのあたりのどこかで実際に起こってても不思議でないようなことを、
これまた平板に作っているので。
逆に、「実際に起こっていそうなこと」っていう怖さを描いているとしても、
主人公の鬱屈した思いの重さ、追い込みのキツさが伝わってこず、
社会的に切り込んでいくわけでもないので、やっぱりアッサリ感は否めません。

ヒマがあればって程度の作品でしょうか。

新作なのにすぐに★印がついて回ってきたので、おかしいな？？と思ったら…
レヴューが酷評なんですね。
あちゃあ、ヤッチャツタかな？と思って観たせいか、それ程酷いとは思いませんでしたｗ

まず、チャットなるものをした事のない人。
それは無理です。面白い訳がない＾＾；
なにがなんだか意味不明でしょう…。

ですから、この映画は一度でもチャットの経験がある人限定でご覧になる事をお奨めします！
ちなみに私はチャット歴１０年。チャット仙人ですｗ


さて、ストーリーですが。
そこそこは面白く観賞できました＾＾
でも、このタイトル「チャット・ルーム」オドロオドロ〜ｗこのジャケ画像
そして、ジャンル(ホラー)から想像するようなものはなく「物足りない感」が、かな〜りありました。
どうやらこの主人公は、所謂ハッカー君のようですが。
それならそれでもっといろいろな構成ができたのでは？！と思ってしまいます。

チャットは相手の姿が見えない！それでも相手とコミュできてしまう。
しかも素性を知らない同士ですから、意外にも本音で話しているうちに、打ち解けあっていたりする…。
この辺がチャットの楽しい部分でもあり、また恐ろしい部分でもある＞＜；

この辺の根幹をしっかり押さえていれば、もっともっと面白い作品にできたんじゃないか？！と思います。
それがとても惜しいです＞＜

↓divecatさんも仰る通り
>少女を装って侵入してきたエロオヤジのように、性別も年齢も詐称していておかしくない。
このシーンが一番面白かった。思わず笑っちゃいましたｗ

映画では、各人物が年齢も性別も職種も、ほぼ偽りなく設定されていますが
それでは面白くない。と言うか、実際のチャット室のほうがすごいですｗ　偽りは当たり前で＾＾；
もっと現実の人物と、架空シーンの人物像のギャップがあっていいと思う。
極端な話、あのエロオヤジのような性別逆や、年齢＜中年→若者＞＜子供→老人＞のフリをする等
チャットの特性を活かした構成にして、ラストをアッ！！と言わせて欲しかったｗ

細かい点＜パスワード設定＞や＜各部屋の装飾＞は中々凝っていて楽しめましたが
肝心の上記特性が前面にでてこなかったせいか本当に「食い足りない」と言う感じです＾＾；
登場人物ひとりくらいは、こちら観客側にもまったく姿を見せない(見えない)くらいでも良かったかも。

ただひとつ思う事は、閉鎖的な？日本のチャットでは、詐称は日常茶飯事ですが(ぉいぉいｗ)
外国の方々はこの程度が普通なのでしょうか？！
もしそうだとしたら…まぁこれもお国柄の違いってやつなんでしょうけどｗ


昔、某アイドルさんのファンサイト−管理スタッフをやってましたもんで…。
とんでもない詐称ファンをイヤと言うほど見てきた私には
この程度の描写では「ヌルイ」と言わざるを得ません＾＾；ｗ　もっと怖いんだからっ＞＜