エリザベス

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ケイト・ブランシェットの貫禄にひれ伏します。

不遇時代はともかく、女王と成ってからは華やかさが備わり、殊に腹心ウォルシンガムを得て後は凄みさえ加わる変貌ぶり。
一方悲しいかな恋人との関係は、政治的重責が増すと共に翳りをみせ、女性としては決して幸福とは言い難い。
ヴォルタを踊る毎に変化をみせる二人の関係……恋人同士が君主と愛人の関係に様変わりし、果ては別離の道を辿るのは古今有りがちな展開ですが。

信仰心の薄い私なぞにはとても理解出来ない、宗教が激しい対立の原因となり酷い殺戮の理由に成り果てている不可解さ。
現在は清廉の象徴であるバチカンの残酷。
角度を変えて観れば、時の為政者達は覇権争いに宗教を利用しただけなのでは、とも考えてしまいます。
暗殺、殺戮、残酷極まりない刑の執行、刑場に群がる民衆の興奮。
美しい衣装や調度や城郭を隠れ蓑に、人間の汚い醜い本性が露呈した作品でもあった様に思います。
自らの「女」を捨て、国家の体現者として生きる道を選んだエリザベスの白塗りの顔が、偶像崇拝の対象そのものの様にも観えます。

エリザベスの貫禄と対照的に、侍女のカットが儚げで素敵です。
ウォルシンガム卿の重厚感、そして彼の放つスパイ達の地味乍ら気になる存在感。
敵役のノーフォーク卿等脇を固める人々も魅力的です。

映画を観た、という満足感の残る作品です。

エリザベス１世のお話。
歴史には≪ほんのちょっぴり≫興味があったので、最初から最後まで楽しめました。
ほぼ史実どおりに作られてるのではないでしょうか。
血生臭さや宗教のいがみ合いが分かりやすく表現されていて、よい復習になったような・・・。
（高校生の頃にこーゆー映画があれば良かったのに・・・）

一番愛して信用してた人物に裏切られて、切ないなあ。。。
でも今も昔も国を治める人物や、何かの集団の頂点に君臨する人物って、周囲は敵ですよね。
最後まで本当に信用に足る人物であったら、ラッキー。
裏切り者であって当然。
信用しているフリをしながら、腹心の部下として目の届くところに置いて監視する。
命懸けのゲーム。
負けたら、国ごと消滅。

ケイト・ブランシェット。
とても綺麗な女優さんなのに、肖像画から想像するにそれほど美人とは思えないエリザベス１世を見事に演じている。
素晴らしい。
しかも、肖像画にそっくり。
怖いくらい似ている。

しかし。。。
この王朝文化特有と言うか、何と言うか。
娯楽がないのもあるのだろうけど、常にダンスとか舟遊びとか。。。見てて楽しいのか！？
私には耐えられないわ〜（笑）

この作品。
旦那と一緒に見ましたが、旦那は「長いな〜」と退屈そうでした。
歴史モノなので評価の分かれる作品かもしれませんね。

私的には大満足でした。
『ゴールデン・エイジ』も早く見なくちゃ！

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これは年初からすばらしいドラマでした。ケイト・ブランシェットのエリザベス�T世が、聖母マリアを想わせる崇高な「バージン・クイーン」として君臨するまで。

感傷的で普通の少女だったエリザベスが、異母姉妹のメアリ女王に冷遇されながらも、王位を得て、愛とプライベートを捨てて“英国と結婚する”という強い女王になるまでのお話。議会で貴族や高僧たちを論破する彼女は強い。国を束ねる女王は孤独でつらい。

宗教革命のヨーロッパ。国教会の成立途中でゆれる弱いイギリス。メアリ女王がプロテスタントを火刑にするところからいきなり始まってびっくり。バチカンとかカトリックの圧力は増すし、国内ではノフォーク公がスコットランドのギーズのメアリと組んで彼女を追い出そうとする。強くならないといけないエリザベス。

バチカン、フランス、スペインがからんだ陰謀と裏切り、ロバート卿との愛、とか見どころたくさん。ロンドン塔もこわい場所ですね。見学してみたいです。

ケイト・ブランシェットは熱演。本物の女王になりきった迫力ある演技で感激。豪華で重厚な衣装、音楽、ダンス、船や宮殿、議会や儀式のシーンも深みがあり圧倒されました。英国のこの時代は興味深いですね。引き続き“ゴールデン・エイジ“と、エリザベス�T世のお母様の“ブーリン家の姉妹”も見たいです。

『エリザベス：ゴールデン・エイジ』を先に鑑賞した為、意味の判らない部分が多く有りましたが、これを観て納得しました(全部ではないけど）それにしてもケイト・ブランシェットは見事にエリザベスを演じてると思います。彼女がエリザベス�T世そのものではないかとさえ思えてきます。

エリザベスは始め私生児として扱われ、ロンドン塔に幽閉されるなどかなり冷遇され、命も危ういものだった思います。宗教的な問題が多く出てきますが、これも日本人には想像も出来ない位根深いものがあったと思います。

エリザベスと言う女性の人生そのものが余りにだｄｒａｍａｔｉｃで、興味が付きません。しかし、名前など同じ人が多く、判らなくなってしまいました。『エリザベス：ゴールデン・エイジ』では異母姉のメアリー�T世とスコットランド女王メアリーを完全に間違えてレビューに書いてしまいました。

『ブーリン家の姉妹』と言う映画が１０月に上映されましたが、正しくこれがエリザベス女王のｒｏｏｔｓの始まりだとゆう気がします。ぜひ、この作品も観てみたいと思います。

もちろん超お勧め作品ですが、ＤＩＳＣＡＳさんでのレンタルは難しそうなので、私はお店のほうで借りました（‐_‐）＝３

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　16世紀のイングランドで、プロテスタントとカトリックがお互いを認めず、争いをしていた時代に幽閉されていたエリザベスが即位して前途多難な話。

　妾腹の子どもで異教徒として幽閉されてたので、敵だらけの中で何とかサバイバルしていく主人公。
　そこに諸外国から「結婚しろ」と迫られてうるさいけど、主人公には昔から愛し合ってる男性がいたりして。

　画面はさすがのゴージャス感いっぱいで、コスチュームプレイものとして見てるだけで華やかなものでよかったです。

　ただこの時代の宗教の対立みたいなものは感覚的にわからないので、同じ神さまを信じてるのに何でこんな争いしているのだろうと悲しくなる映画でした。