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とある2DKのアパートに引っ越してきた母けい子と4人の子供たち。しかし追い出されるのを恐れるけい子は、自分と12歳の長男・明だけの2人暮らしと大家に嘘をついていた。けい子は子供たちにも近所にバレないようにと言い聞かせる。兄妹たちは父親がみな別々で、学校に通ったこともない。けい子がデパートで働き、明が母親代わりとなって家事をし、兄妹の面倒を見ていた。それでも家族5人、それなりに幸せな日々を送っていた。そんなある日、新しい男ができたけい子は、わずかな現金を残して突然家を出ていってしまうのだった…。
とある2DKのアパートに引っ越してきた母けい子と4人の子供たち。しかし追い出されるのを恐れるけい子は、自分と12歳の長男・明だけの2人暮らしと大家に嘘をついていた。けい子は子供たちにも近所にバレないようにと言い聞かせる。兄妹たちは父親がみな別々で、学校に通ったこともない。けい子がデパートで働き、明が母親代わりとなって家事をし、兄妹の面倒を見ていた。それでも家族5人、それなりに幸せな日々を送っていた。そんなある日、新しい男ができたけい子は、わずかな現金を残して突然家を出ていってしまうのだった…。
製作年: |
2004年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
原題: |
NOBODY KNOWS |
受賞記録: |
2004年 カンヌ国際映画祭 男優賞 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
141分 | 日本語・英語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR0444 | 2005年03月11日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
13枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
141分
字幕:
日本語・英語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
レイティング:
記番:
BCDR0444
レンタル開始日:
2005年03月11日
在庫枚数
13枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
141分 | 日本語・英語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR0444 | 2005年03月11日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
13枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
141分
字幕:
日本語・英語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
レイティング:
記番:
BCDR0444
レンタル開始日:
2005年03月11日
在庫枚数
13枚
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これは、けい子がまだ12歳の明に言った言葉である。
けい子が女としての幸せを求めても、その事に文句はない。
しかし、母としての立場と責任を忘れて欲しくなかった。
けい子が家を出て、どれ位の時間が経過したのか、それは「ゆき」のチビたクレヨンの短さでわかる。クリスマスから正月を迎え、桜の花吹雪が舞い、暑い室内で汗だくになっている子供たちの姿で、季節が三つも変わったのだとわかる。
こんなにも長い期間を、母親は子供たちを忘れて過ごせるものなのか?
隣近所に住む人々は、本当に「誰も知らなかった」のか?
警察や児童相談所に行けば?というアドバイスに明は答える。「4人が一緒に暮らせなくなるから・・・」
けい子からの送金もなくなり、水道も電気も止められて、子供たちは公園でトイレを使い、洗濯をし、水を持ち帰る。
母はもう戻らないのだと感じながらも、4人は生きていかなくてはならないのだ。
実際にあった事件が元になっているのだが、事実はもっとむごく凄惨であったらしい。「巣鴨子供置き去り事件」で検索可能。
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これは時代をとらえた秀作で、全体のトーンやドキュメンタリーのような編集とカメラワークも秀逸。何ものかを「悪」とするのではなく、置かれた状況のなかで精一杯自分の大切なものを守ろうとする少年を描く。実際の事件の時は「鬼母」扱いで悪趣味な週刊誌あたりに叩かれていた母親も、身勝手で幼稚ではあるが、いわば社会的弱者であって、彼女なりの幸福を追求したがっていた一人の女ととらえれば、ただ憎めばいい存在ではないことがわかる。「私は幸せになっちゃいけないの? 一番勝手なのはあなたのお父さんじゃないのさ。私達をほったらかして出て行って」と自分の息子に向かって叫ぶ姿は悲痛だ。
四人の子ども達だけの世界は、部屋は荒廃し、電気も水も止められて、しだいに行き詰まっていくが、この四人の「誰も知らない」共同生活を、監督はただの不幸、悲惨、悲劇としては描いていない。彼らは彼らなりに支え合い、特に(カンヌで賞をもらった柳楽くんの演じた)長男は、施設にでも福祉事務所にでも、行こうと思えば行けたのに、四人だけの、監督の言う所の小さな「ユートピア」を守ろうとした。子ども達を一回も学校に通わせず戸籍にさえ入れていなかった母親を、彼らは憎んでいない。これが監督の視点だ。いかなる環境下でも、異常と思われる空間にも、人の愛や幸福への希求が存在する。ただ、この先進国、世界第二位の経済大国の片隅で、「誰も知らな」かった彼らの半年。母子という関係が生まれてからなら十数年を彼らがこのように生きざるを得なかったのはなぜなのか。我々は社会をどう変えていかなければなからないのか。この映画では実はメインではないのだが、そうした問いかけも感じざるを得ない。
実際の事件の14歳の長男の少年は、「法廷で自分たちを捨てた母と再会したとき、彼女の期待に答えられず、妹を死なせてしまったことで自分を責めて涙を流したという」。胸を締め付けられるようなこの少年の思いに、心を打たれずにいられない。「あらゆる事件の関係者の中で、彼だけが自分の責任を全うしようとした。そして全うできずに自分を責めていた。14歳の彼だけが」(「」内監督の演出ノートより)。実際の事件では森の中に埋めた妹の所に、彼は幾度もお墓参りに行っていたという。母と四人の子の閉鎖された世界の中で育ったこの少年の中に、ただの「鬼母」からこのような美しくも切ない精神性が育つだろうか。
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
カンヌで話題になった時分に見て、忘れられない衝撃を受けた映画です。今さらレビューを思い立ったのは、溝口監督の「祇園の姉妹」を観賞中、ふいにこの映画のワンシーンが蘇ったからです。
幼いゆきちゃんが、お気に入りの服を着て、歩く度にキュッキュッと音の鳴る可愛いサンダルを履き、兄に連れられ、夜の駅へお母さんを迎えに行く場面。淡い街灯に照らされた二人の姿が周囲の闇こぼうっと夢のように浮かび上がる。もちろんお母さんは来ようはずはありません。帰路、しっかり手を繋いだ兄妹が、そこだけほのかに明るく後は闇にとけこんだ道路の中央を歩く姿を俯瞰でとらえる。この闇の用い方は秀逸です。その後のユキちゃんの運命を暗示させ、幼い命の儚さと愛おしさとふたりの絆の強さを、ほとんど宗教的と言えるほどの深みで示しています
もうひとつ、ゆきちゃんの埋葬とお弔いを子どもふたりだけで終えた、柳楽優弥と韓英衛が明け方の電車で帰宅する場面。車窓から差し込む朝日に照らされた二人の姿、泥だらけの衣服、こわばった体、とても耐えきれぬ出来事に表情をなくしたかのような無表情、イノセントであることはこういうことかと、深く心揺すぶられました。朝日がその象徴であるかのようです。自然光のもとでときに喜々としてはしゃぐ子どもたちの姿を挿入する趣向もいいと思います。
細部にこだわって淡々と、決して声を荒げず、あからさまに誰も責めず、距離を保ちながら控えめに対象を語るうちに真実を浮かびあがらせようとする、意外に日本映画の伝統に則って作った作品なのではないかという気がしています。
もとになった実際の事件はもっと陰惨なのに、映画は美化しすぎているというご意見ももっともですが、この綺麗さは亡くなったお子さんへの鎮魂であり苛酷な環境を耐え抜いた子どもたちへのねぎらいを含めてのことでしょう。私はいいと思います。
この映画から得た現実的な教訓。
勇気ある一歩を踏み出せない気弱な善意だけでは何も解決しない こと。
親が子どもを愛するよりずっと深く、強く、子どもは親を愛して いること。もう取り返せない時間を悔やみました。
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ユーザーレビュー:265件
投稿日
2006/11/04
レビュアー
kazupon※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これは、けい子がまだ12歳の明に言った言葉である。
けい子が女としての幸せを求めても、その事に文句はない。
しかし、母としての立場と責任を忘れて欲しくなかった。
けい子が家を出て、どれ位の時間が経過したのか、それは「ゆき」のチビたクレヨンの短さでわかる。クリスマスから正月を迎え、桜の花吹雪が舞い、暑い室内で汗だくになっている子供たちの姿で、季節が三つも変わったのだとわかる。
こんなにも長い期間を、母親は子供たちを忘れて過ごせるものなのか?
隣近所に住む人々は、本当に「誰も知らなかった」のか?
警察や児童相談所に行けば?というアドバイスに明は答える。「4人が一緒に暮らせなくなるから・・・」
けい子からの送金もなくなり、水道も電気も止められて、子供たちは公園でトイレを使い、洗濯をし、水を持ち帰る。
母はもう戻らないのだと感じながらも、4人は生きていかなくてはならないのだ。
実際にあった事件が元になっているのだが、事実はもっとむごく凄惨であったらしい。「巣鴨子供置き去り事件」で検索可能。
投稿日
2005/05/28
レビュアー
ようぞう※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これは時代をとらえた秀作で、全体のトーンやドキュメンタリーのような編集とカメラワークも秀逸。何ものかを「悪」とするのではなく、置かれた状況のなかで精一杯自分の大切なものを守ろうとする少年を描く。実際の事件の時は「鬼母」扱いで悪趣味な週刊誌あたりに叩かれていた母親も、身勝手で幼稚ではあるが、いわば社会的弱者であって、彼女なりの幸福を追求したがっていた一人の女ととらえれば、ただ憎めばいい存在ではないことがわかる。「私は幸せになっちゃいけないの? 一番勝手なのはあなたのお父さんじゃないのさ。私達をほったらかして出て行って」と自分の息子に向かって叫ぶ姿は悲痛だ。
四人の子ども達だけの世界は、部屋は荒廃し、電気も水も止められて、しだいに行き詰まっていくが、この四人の「誰も知らない」共同生活を、監督はただの不幸、悲惨、悲劇としては描いていない。彼らは彼らなりに支え合い、特に(カンヌで賞をもらった柳楽くんの演じた)長男は、施設にでも福祉事務所にでも、行こうと思えば行けたのに、四人だけの、監督の言う所の小さな「ユートピア」を守ろうとした。子ども達を一回も学校に通わせず戸籍にさえ入れていなかった母親を、彼らは憎んでいない。これが監督の視点だ。いかなる環境下でも、異常と思われる空間にも、人の愛や幸福への希求が存在する。ただ、この先進国、世界第二位の経済大国の片隅で、「誰も知らな」かった彼らの半年。母子という関係が生まれてからなら十数年を彼らがこのように生きざるを得なかったのはなぜなのか。我々は社会をどう変えていかなければなからないのか。この映画では実はメインではないのだが、そうした問いかけも感じざるを得ない。
実際の事件の14歳の長男の少年は、「法廷で自分たちを捨てた母と再会したとき、彼女の期待に答えられず、妹を死なせてしまったことで自分を責めて涙を流したという」。胸を締め付けられるようなこの少年の思いに、心を打たれずにいられない。「あらゆる事件の関係者の中で、彼だけが自分の責任を全うしようとした。そして全うできずに自分を責めていた。14歳の彼だけが」(「」内監督の演出ノートより)。実際の事件では森の中に埋めた妹の所に、彼は幾度もお墓参りに行っていたという。母と四人の子の閉鎖された世界の中で育ったこの少年の中に、ただの「鬼母」からこのような美しくも切ない精神性が育つだろうか。
投稿日
2008/11/28
レビュアー
港のマリー※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
カンヌで話題になった時分に見て、忘れられない衝撃を受けた映画です。今さらレビューを思い立ったのは、溝口監督の「祇園の姉妹」を観賞中、ふいにこの映画のワンシーンが蘇ったからです。
幼いゆきちゃんが、お気に入りの服を着て、歩く度にキュッキュッと音の鳴る可愛いサンダルを履き、兄に連れられ、夜の駅へお母さんを迎えに行く場面。淡い街灯に照らされた二人の姿が周囲の闇こぼうっと夢のように浮かび上がる。もちろんお母さんは来ようはずはありません。帰路、しっかり手を繋いだ兄妹が、そこだけほのかに明るく後は闇にとけこんだ道路の中央を歩く姿を俯瞰でとらえる。この闇の用い方は秀逸です。その後のユキちゃんの運命を暗示させ、幼い命の儚さと愛おしさとふたりの絆の強さを、ほとんど宗教的と言えるほどの深みで示しています
もうひとつ、ゆきちゃんの埋葬とお弔いを子どもふたりだけで終えた、柳楽優弥と韓英衛が明け方の電車で帰宅する場面。車窓から差し込む朝日に照らされた二人の姿、泥だらけの衣服、こわばった体、とても耐えきれぬ出来事に表情をなくしたかのような無表情、イノセントであることはこういうことかと、深く心揺すぶられました。朝日がその象徴であるかのようです。自然光のもとでときに喜々としてはしゃぐ子どもたちの姿を挿入する趣向もいいと思います。
細部にこだわって淡々と、決して声を荒げず、あからさまに誰も責めず、距離を保ちながら控えめに対象を語るうちに真実を浮かびあがらせようとする、意外に日本映画の伝統に則って作った作品なのではないかという気がしています。
もとになった実際の事件はもっと陰惨なのに、映画は美化しすぎているというご意見ももっともですが、この綺麗さは亡くなったお子さんへの鎮魂であり苛酷な環境を耐え抜いた子どもたちへのねぎらいを含めてのことでしょう。私はいいと思います。
この映画から得た現実的な教訓。
勇気ある一歩を踏み出せない気弱な善意だけでは何も解決しない こと。
親が子どもを愛するよりずっと深く、強く、子どもは親を愛して いること。もう取り返せない時間を悔やみました。
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