ウォーク・ザ・ライン／君につづく道

カントリーミュージックてほとんど知りませんが、結構良いですねー。米南部の荒涼とした保守的な風土とマッチするごつさが良。
衣装や歌い方も人間臭くて洗練さがなくて、もさっとした感じがなんかいい。
余談ですけど「テルマ＆ルイーズ」とか酒場でみんなで同じステップ踏むカントリーダンスあるじゃないですか？あれいいですよね。なんか日本の盆踊り的な感じ？で。

とにかく驚いたのが主演二人の歌の上手さ。特にリース。
めちゃくちゃ上手い。間違いなく俳優さんの歌の中では最高峰レベル！
吹き替え一切なしとのことですが、パンチ効いてるし、とにかく心に響く！これを聞くだけでも十分価値あり。

実在した歌手の実話ベースのお話とのことで、長い人生ほんとういいろいろあるわっって感じで波乱に満ちた二人なのですが、（米人は本当によく離婚しますね）
キャッシュとジューン（ホオキンフェニニックスとリースウィザースプーン）の恋愛はなんだかとてもロマンティックで素敵でした。
やっぱり初恋の人は強いなあ。

童顔のホアキンとリースは年老いたシーンはやや違和感ありましたけど、二人とも素晴らしい演技＆歌でとても良い作品でした。

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子供のころ大好きな兄を事故で失います。「いい方の息子を取られた」と怒る父親。ジョニーの孤独な人生が始まります。

結婚して、親になって、しかもミュージシャンとして売れまくるジョニー。それでも孤独は癒えません。成功して、お金持ちになる反面、薬物中毒でボロボロになっていきます。

ミュージシャン仲間のジューンとはツアーで出会い、多くのステージを共にするうちに恋に落ちます。でも二人とも既婚者。離婚は罪とされる時代。そう簡単にはいっしょになれません。

ジョニーと出会ったころ離婚したジューン。その後再婚して、また離婚して、本当の幸せはなかなかつかめません。ジョニーに魅かれても彼は妻子持ち。自分も子供がいる身。とにかく歌って、曲を作って子供を育てます。

ジョニーのジューンへの気持ちは深まっていくばかり。ついには妻が子供をつれて出て行ってしまいます。一人になった薬物中毒のジョニー。ジューンにプロポーズしに行ってももちろん断られます。でもジューンはジョニーに立ち直ってほしいから突き放すのです。もう立っていることもできないジョニーを看病して、ついには薬物から抜けさせることに成功します。

立ち直ったジョニーは刑務所から送られてくるファンレターが多いことに気付きます。薬で逮捕されたり、刑務所に入れられる歌を歌っているジョニーは服役中のファンが多いのです。そして刑務所でのライブを決意。ジューンも支えます。

また歌い出したジョニー。ジューンに何度も何度もプロポーズしますが、なんと40回も断られます。ある日のステージ上、ついにジョニーはジューンとのデュエットの途中でプロポーズ。演奏は続いているのに「返事をしないと歌わない」とジューンを困らせます。「君は親友だ。結婚してくれ。」ジューンはついにＯＫします。

それから35年二人はついに幸せな家庭を得て、死ぬまでいっしょにいます。ツアーも続けます。

結婚相手を間違えちゃうと大変な人生になってしますんですね。それはそれで音楽に生かせたのだからいいのかな。そして子供のころに受けた傷は生涯その人を苦しめるものですね。とにかく幸せになって良かった。

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　パッケージで見つめあう二人が『きみに読む物語』にそっくりだったので、勝手に濃厚なラブストーリーだと思い込んで見始めました。そしたら開始8分で衝撃のスプラッター（？）シーン！予想だにしなかった展開にドキドキするのと同時に、物語に一気に引き込まれていきました。途中何度か睡魔に襲われましたが、一人の人間のドラマチックな生涯を地味なキャストで好演している、好感が持てる映画だと感じました。

　私はこの映画のことも、ジョニー・キャッシュのことも、主演のホアキン・フェニックスのことも知らずに見始めました。この映画が説得力がない理由は、主演のホアキン、ヒロインのリースにカリスマ性が感じられないことだと思います。だからヒーローとしてのし上がっていくジョニーにリアルな感じがしないし、かといって家庭的でもない中途半端な男に演じてしまったような気がします。

　しかし、ホアキンの演技とリースの歌は見事です。特にクスリでラリってしまうジョニーは恐怖そのもの！すごく上手な役者なのだと知りました。

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さむこさんが褒めていたので見てみました。
いろいろ考えさせられる映画でした。見てよかったです。
ありがとうございます。

エルヴィスやジェリー・リー・ルイスなど出てくるので、久々に「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」を見たくなってしまいました。確か若き日のデニス・クエイドやウイノナ・ライダーが出ていたはず。懐かしい！

私は基本的には不倫ものはあまり好きではないのですが、主役2人の好演により不快感を感じず見ることができました。

特にジューンの強さにはとても心打たれました。

ジョニーの過去はかわいそうだと思うし、それをひきずり、身も心も傷ついていく姿には説得力もあり、理解もできるし、ジューンに語るシーンでは私も涙浮かんでしまいましたが、ジョニーの恋愛に対する態度は。。。。うーむ。。。あまりよろしくない気が。。。
ジューンに比べるととっても子供な気がするんです。
「愛してる」「愛してる」だけかい！！！って思ってしまった。

でもジューンの包み込むような大きな愛に支えられ、やっとジョニーは真実の安らぎを得られたのだろうなと、ほっとしました。

よく「人に愛される」よりも「人を愛する」ことの方が大切だなどと言いますが、所詮は綺麗ごとなのかなあと。
やはり人は愛するだけよりも愛されることを望み、愛を手に入れることのほうが幸せだよなあと、しみじみと感じてしまいました。

カントリーというと、どうも今ひとつ我々日本人には
なじみがないが、

なじみがない理由もこの映画を観てわかる。

つまり、歌詞の壁が大きいということ。

刑務所の囚人にこころに訴えるような歌、われわれが聞いても
わからないのでね。よほど、メロディがすばらしくないと。

というわけで、アメリカの大衆レベルの人々のこころに
訴えかけるような歌を歌い続けた
ジョニー・キャッシュ
という歌手は
名前だけは知っていても
どんな歌手かは知らないのでした。

で、この映画を観て、ああ、こういう人だったんだねと
いうことがわかったのでした。