バニラ・スカイ

映画を観たのに、また観たくなり借りてしまったＤＶＤの１つです。
超有名なスターが総出演しているのが目に付きますが、それ以上に主人公を取り巻く環境の変化やそれに翻弄される主人公を画くストーリーに注目します。

人は屈強に立たされた時、意外と平凡な欲を求めるものです。
それが、愛すべき人であったり、最高の友人であったり、理想の父親だったり・・・
もし、自分も大事故に遭い、それまでの人生を失ってしまうことになると、この主人公と同じようなことをしてしまうだろうと容易に考えられます。

ただ、この物語の本当の結末は、母親が好きだったバニラ色の空が画かれた絵の向こう側にあることを教えられます。

また、思わぬ人が登場してるので、それを見つけるのも一興です。

トムの作品って娯楽作品であればあるほど面白いんだけど、なんか意味深な感じの話がずっと続いて面白くない。途中まではペネロペさまが美しい、とひたすら思うだけの作品なのかな、とか思ったのですが・・・最後になるとどんでん返しではないですが、スッと物語が繋がっていく。まぁ、キャメロンが再び現れた時点で「はぁん、こりゃ、あの展開やな」と思ってしまうんですが、まぁ、いいでしょ。

精神世界を描いていく作品は、変にこねくりまわすだけまわして、後始末せずに終わり、というのが多いのですが、これは最終うまいことまとめていっているので文句があまりつけれません。まぁ、もう少しトム・クルーズが観れる演技だったらいいんだけど、内面を演じるのって彼、やっぱり下手ね。勢いというかそういうのだけでいっている方がイキイキしているんだけどなぁ。

とりあえず、やっぱりペネロペさまが美しいということで終わります。

上映時に一度映画館で観て、すっかり忘れていて久々に観賞。
当時テレビの宣伝で、無人のタイムズ・スクエアが映され、撮影が大変だったなんて話を聞いたように思う。
オリジナルのスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」はまだ観ていません。
当時、トムがペネロペと付き合いたいがために作った映画？なんて陰口も聞いたけれど、けっこう面白いです。
ストーリーはほぼ忘れていて、観たあとに、うあ〜っと頭を抱えるような気分になった。
当たり前だけど、みんな若い。
オリジナルと同じ役だというペネロペのハリウッド・デビュー作品。（だったかな？）
今も完璧な美人だけど、若くて可憐。ほんと可憐。すっごい可憐。
女優になる前にダンサーだったんだっけ？バレエシーンは美しいです。
彼女のスペイン語訛りの英語は、米国人男性にはたまらないらしい。（当時は）
キャメロン・ディアスもかわいい。陽気な笑顔の素敵な彼女だからこそ、余計不気味。

誰が生きていて、誰が死んでいるのか。
決めたことは正しかったのか。
すべてを自分で選ぶことはできるのか。
止めることは可能なのか。
恐怖は何を生み出すのか。
そもそも、
何が真実か。何処までが現実か。

優れたSF作品をたくさん観てるかたには物足りないかもしれません。
でも、不評もあったけど、ある一種のパラレル・ワールドを泳ぐことのできる映画。
「オープン・ユア・アイズ」も観てみたくなります。

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　非の打ちどころのない富豪の青年だが、女性を軽くあしらい酷い目に会う。　

　キャメロンがジュリー役をしていますが、なんとセックスフレンドなんて実業家のデヴィッドに言われる。デヴィッドは親友の彼女ソフィアに関心を持ちジュリーを避ける。
そんなある日、デヴィッドはソフィアのアパートから外に出るとジュリーが待ち伏せていた。
デヴィッドはジュリーの車に乗りジュリーはデヴィッドが遊びでも私は愛していた。しかもその理由が一晩いＳＥＸを４回もした。だから二人は堅く結ばれていると言う理由。

　でも、それって間違った解釈だと思います。男性にも二種類の人間が居て、女性を大事にする男性と女性を単なるはけ口として扱うタイプ。後者は一晩に何回やってもそれはゲームでしかない。ただＳＥＸが好きだからやる。それをジュリーは勘違いしてソフィアに嫉妬した結果、心中を図る。

　デヴィッドは助かったが、ジュリーは亡くなる。だが、デヴィッドは右半身が不自由になり顔も半分が損なわれ整形してどうにか顔として存在するが…醜い顔になってしまう。そんなデヴィッドがその後に体験した事柄は実は夢だった…なんて言うお話。最後になってやっとその訳のわからないストーリーを理解できましたが。

　謎解きがお好きな方にはお薦めです。また思わず目を反らしたくなるトムの顔を観たいと思う方にもお薦めかも

ストーリーの組み立て方も、内容も、設定も面白いし、トム・クルーズ上手だし、キャメロン・ディアスかわいいし、ペネロペは．．．好みじゃないけど．．．

まあ、そんなんなんですけど、ラストがねー。
そうなっちゃいます．．．って感じで。

途中までは楽しく観てました。
物語の伏線というか、ヒントというか、そういうものがいろいろちりばめられてたので、もう少しダークで狂気なイメージで作ってくれたら、よりサスペンスになったと思うんですけど．．．

ということで、面白いっすけど、オススメまではいかないかなー。
オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」も観てみて、比べてみまーす。