バリー・リンドン

現在の映像技術による美をしのぐ１９７５年の作品。
こんなにすばらしい映像が1975年の時点で作られていたなんて信じられない。

ストーリーは単調、しかし、映像と音楽で間を保っている。

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　普段見るには長すぎて、ＧＷになったので昼間に見ました。なかなか見る時間をつくれなくて、初めてみたのですが、３時間があっという間。大河ドラマのようでいて、それほど長い年月の話でもない。ライアンオニールは少年と呼ばれているころも、歳とってからもあまり顔が変わらない。さいしょ、いとこの女性に恋しますが、それほどの美女でもなく、なんでこんな人にとも思うが、結婚した貴族の女性は綺麗。
　ドラマは淡々と進むが、波乱万丈のドラマなので、そのストーリーで見せてくれる。なんだかとんとん拍子に進んでいって、うまくいきすぎでないかとも思えるか、それはパート１まで。後半は悲劇です。ここが風とともに去りぬみたいなんですが、子供が死んでしまうことによって、安定した生活が崩れてしまいます。スカーレットはそれでも、明日は別の日だから、何とかなると前向きなのだけれど、この話はそうはいかない。家族の中の不和が、そのまま悲劇の結末になる。
　ライアンオニールは、悪いことをしても、悪人に見えないので、この役はぴったりかもしれない。ろうそくの火での撮影は、なるほど高感度なんだなあと納得させられる。当然昔は電気がないのだから、そういう明るさなので、雰囲気でていました。
　どの場面を切り取っても、一枚の絵になるような、風景がとても綺麗で、アップからだんだん遠くの景色まで映す場面が多いのですが、その場面の広がりや美しさを、やはり観客に見せたかったのかなと思います。

キューブリック監督作品に興味有り鑑賞。
俺の中のこの監督の最高傑作は「フルメタル・ジャケット」
あの一時の隙も無い完璧さに引き込まれ又、リアルすぎる現実は当時、俺の胸に深く刻み込まれた。

さてこの作品、さすがに又見たいと言う気にはなれなかったが、それなりには楽しめた。
決闘で始まり決闘で終わる。
シンプルなだけに緊張感ある決闘シーン。
ここまで長編にする必要性があったかどうかは別にしてｗ
要所で目が離せない展開も多く、長さも思ったより気にならなかった。
さて次はどの作品見ようか。
変な作品好きだからなぁ俺ｗ
「博士の異常な愛情」でも見るかｗ

シャイニング (1980)と時計じかけのオレンジ (1971)の間、1975年の監督作でスタンリー・キューブリック監督作にしては僕的には異質な感じがする。
「博士の異常な愛情」「２００１年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の“ＳＦ三部作”が一番有名だが僕は「シャイニング」なんかが好きだったりする。
上のイントロダクション（allcinemaの解説の転記だけど）は熱が入った文章だけど僕はこの映画あんまり評価できません！
古式に則った様式と、長い映画であるということが特徴ではあるけれどつけボクロが妙に印象的(笑)
ただやはり一筋縄でいかない映画人であったと再確認..ってな感じではあります。

長い！
いくらなんでも長い！
１８０分超えてんジャン！
さすがにちょっと・・・ねぇ？


内容は・・・ちょっとコメントしづらい。
悪くないんです。
でも好きじゃないんです。
バリーの半生を描いた作品であり、バリーがいかにしてトップに上り詰め、いかに落ちぶれていくか、よく描かれていたと思います。
当時の欧州がどのようだったかの時代背景もよくわかります。
でも・・・長いんですもん(笑)
のらりくらり、とした印象が否めない。
それに魅力的な登場人物がいない。
主人公なんか特にね。
これといって惹かれる部分もないから感情移入が出来ない。


でも微妙なトコばかりではなく、相変わらず映像美には目を見張るものがあります。
特に後半部、絵画のように美しい映像の連発です。
風景が美しいのはもちろんのこと、ろうそくの明かりに照らし出された登場人物や、風景の中に佇む人物たち、本当に美しい。
「時計じかけのオレンジ」のように作られた美しさじゃなくって、ナチュラルな美しさ。
ため息無しには見れません。
特にリンドン夫人！！美しすぎです。

やはりキューブリック作品の一番の魅力は映像・演出だよなー、と実感した作品でした。