ミッション・トゥ・マーズ

なんというか、一言でいうと「オーラがない」。これに尽きます。

俳優たちの演技もなんだかなぁ。仲間を宇宙人に惨殺されてんのに、いつのまにかその宇宙人と手なんかつないじゃってるし。ヘンなの。バカなの？

それから、その宇宙人の造形。デザインがなんかすごく安っぽいの。ナニあれ。これじゃH.G.ウェルズ以来の「タコ型火星人」と五十歩百歩です。想像力の欠如は致命的ですね。

「2001年宇宙の旅」の足元にも及ばない残念な映画でした。ありがとうございました。

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宇宙ものの特徴である無重力感覚は結構楽しめますが、その分機敏なアクションシーンが皆無であり、観ているほうが体をこまめに動かさないとイラッとしてしまうようなモワ〜っとした映画です。

こういう宇宙ものの映画は、舞台設定やストーリー性とは裏腹に、結局ものすごく”こじんまり”としてしまうっていうクセがあります。
この映画もご多聞にもれず、閉鎖的な宇宙船という空間の中や、人っ子一人いない火星ってのも壮大さを完全に打ち消し、非現実的で、知らない場所での小さな出来事になってしまっています。

宇宙の無重力空間でのいろいろな現象（上下の感覚とか水滴の流れやそのほか）は、実際のNASA全面協力のおかげで、忠実に映像化されていると思い、勉強にもなりました。

ちょっとネタバレになりますが、燃料漏れで宇宙船が爆発し、他の衛星に乗りこむためにロープで繋がって4人が宇宙遊泳をしたシーンが一番印象的です。
船長が死んでゆくシーンは、「タイタニック」でディカプリオが海に沈んでゆくシーンとほとんど同じ感じがしました。

謎解きの部分などストーリーは確かに「アビス」と似ていますが、これはこれでアリかなって感じです。

それと・・・余談ですが
僕の中では主役のゲイリー・シニーズは映画「身代金」での恐ろしい犯人役のイメージが強く、この映画を観ていても良い人のようにしばらく思えなかったのが、先入観としての僕の失敗でした。

あと一つ、実際問題、NASAによる火星探索ってもっと進化しててもいいと思うんだけどな。

ティム・ロビンス、ゲイリー・シニーズが好きなので見ましたが、うーんという感じ。１０点満点の５点という感じです。

まぁ一言で言うと、「宇宙版アビス」ですな。

以上！
…と、これで終わりたい気分になる、そんな作品(笑)。

全体の３分の２まで(主人公達が火星に降り立つまで)は、
かなり良さげな展開やのに、誠に残念…。
火星の描写や人物の設定が○なだけに、ホンマに残念ですワ。

「アビス」がお好きな方なら耐えうるとは思いますよ。
僕は大好きなんで最後まで耐えれましたｖ(笑)。

ご覧になるなら、コルセットでも用意してからどうぞ。
…いや、話が腰砕けやから…(笑)。

絵造りにほどよくお金が掛かっていて、クライマックスこそＴＶ版の宇宙大作戦みたいになっちゃってますが、物語の展開にも無理や不自然さはありません。
ゲイリー・シニーズやティム・ロビンスといった日本でも顔馴染みの俳優さんがでているので、最後までダレることなく鑑賞できます。
ＳＦ、なかでも宇宙モノが好きなひとなら、見て損することはないでしょう。合格点です。

（といいますかね・・・・冒頭、わずか数シーンだけですが、いまは乗用車を造らなくなったイスズの四駆ビークロス、しかも市販されずコンセプトモデルだけだったはずのＸＶ−０２というビークロスのオープンモデルがゲイリー・シニーズの愛車として出てくるんですね。たぶん当時イスズとナニガシカのタイアップがあったんでしょう、動くＸＶ−０２が見られる貴重な映像。ビークロスファンは必見です。

わたしなんざ、ビークロスを見たいがために、こうやって時々この映画を引っ張りだしてくるんですね、そしてそのまま作中に引き込まれてエンドタイトルまで見続けちゃうという。ふ）