フィールド・オブ・ドリームス

名作とは聞きつつも、なぜか観ずにいた作品。主演がケビン・コスナーなんで、少しくどい作品なのかなと思ったのですが、ベースボールを主体としたファンタジー物語。

ブラックソックス事件や「ライ麦畑でつかまえて」をモチーフとした話とか、アメリカ人なら分かるであろう話なんでしょうが、ここの部分はなかなか日本人には分からん部分でした。

ただ、なんとなくではありますが、アメリカの家族というのはなんなのか、というのを感じさせる作品でしたね。嫁さんがすごく分かりのいい方でして、ニコニコ一緒に野球を観てくれる。なんていいファミリーなんだ！！まぁ、それもファンタジー。

人生には悔いはないか、いやあったとしても、それもまた人生なのだということか。ふんわりとした明るい話でよかったです。

みんながいいって言う感じの映画ってそーでもないんじゃないのぉ〜って思って見たのですが。

よかったです。

ただあれっこんなに短い映画のってくらいあっという間に終わってしまわれました。

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　もうずいぶん前の作品なのに夕陽が落ちて夜が迫るグラデーションがかった空の色、広大なトウモロコシ畑の緑、激しく綺麗な映像です。素晴らしいと思ったのはそれだけではなく、翻訳の言葉のひとつひとつに、この作品に対しての言葉を選択しているように感じました。TVで何度か見ているはずだったので時間が空いてから見ようとそっと保管してあったけれど、迷わずすぐに見るべきでした。

　自分的泣き所はやはりスター選手と一緒に野球できるといった喜びようや、一流選手がルーキーを諭すようなシーンは涙腺がそっと開き始める仕様になってました。エンディングのまだこの世界は続くかのような締め方はしっくりこないなと思ったんだけれど、それでもいいのかもな、これでいいんだと、余韻に惹かれるまま納得しました。映画を見て少しでも好感触だったヒトは特典映像もしっかり完備してあるので是非見て貰いたいなと思います。

「フィールド・オブ・ドリームス」というタイトルがまずもって良い。
タイトルどおり野球場の夢ということなのでしょうが、このタイトルにはもっと大きなものを感じます。
野球だけだったおそらくこんなには感動しない。
この作品が感動的なのは終始流れる「家族愛」、最後の父親とのキャッチボールがそれを物語っているような気がします。
この作品にはストーリー展開のいたるところで？？？な点があるのですが、それを推してもすばらしい作品だと思います。

それから確かに１９６分の表示にはまいりました。なんか作品が中途半端な感じがしたのはこのせいかもしれません。

不思議な物語です。
主人公、レイ・キンセラがトウモロコシ畑の中で仕事をしていると、どこかからささやき声が聞こえてくる。
「それを建てれば、彼が来る。」
周りには誰もいない。それって何？　彼って、誰？
思い当たることも何もないけれど、そんなことが続く。
ある日とうとう、その声と共に、彼の目に浮かび上がったのは畑の中の野球場。
そして、かなり昔、八百長試合の疑惑で球界を追放されたシューレス・ジョー。
この畑の中に野球場を作れというのか・・・？
でも、次第にレイは試してみたくなってきて、妻アニーにその相談をするのですが、
なんとできた奥様でしょう。
どうしてもやりたいのならやってみるべき、と彼の後押しをする。
この奥様は只者じゃないですね。普通、こんな愚にもつかない話は反対します。
レイはいうのです。
誰にでもこんな瞬間があるのではないか。
何かを決断するべき時。
こうすべきだ、こうしたい、というささやきがあるのに、それを無視してしまって、チャンスを逃してしまうということが・・・。

さて、できました。
とうもろこし畑の中に、ナイター設備まである立派な芝生の球場が。
しかし、町の人からはバカにされ、収穫も減ったために、たちまち、生活が苦しくなってきます。
そんな時に、球場にやってきたのは、シューレス・ジョーを筆頭に昔懐かしいシカゴ・ホワイトソックスのメンバーたち。
・・・実はもう彼らはこの世の人ではありません。
とにかく野球が好きで、でも、球界を追われて野球ができなくなってしまった人たちの妄執、とでも言いますか、
不意にその特別な球場に現れては練習をして去っていく。
話もできるし、一緒にプレイもできますが、
彼らはその球場から一歩も出ることはできない。
ユーレイといえばそうなんだけれど、ちっとも怖い存在ではない。
ただ、ひたすら野球がしたいだけなのです。

ところが、今度はまた次のささやきが聞こえてきて、レイに新たな使命が・・・。
もう、その土地を手ばなさなければならないくらいに追い詰められているというのに、ささやきに従おうとするレイ。

結局これは、別に野球がテーマでなくても良い。
そのように夢を抱いて、ひたむきに生きる、
そういうことの大切さを寓話的に描いているのですね。
子供のように夢を持った人だけが、その球場のプレイを見ることができる。
アメリカ人の野球に対する愛着もひしひしと感じられました。

日本で言うなら、さしずめ王・長嶋の活躍する絶対に強い巨人。
子供たちの憧れ。
そういうときの「野球」ですね。