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イアン・マキューアンの傑作『贖罪』を、「プライドと偏見」のジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ主演で映画化した大河ロマン。小説家を夢見る多感な13歳の少女が一つの過ちによって引き裂いてしまった愛する一組の男女が辿る過酷な運命と、少女自身の贖罪の人生が力強いタッチで描かれていく。共演は「ナルニア国物語」のジェームズ・マカヴォイ。1935年、夏のイングランド。政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、末娘のブライオニーが休暇で帰省する兄とその友人に披露する劇の準備に追われていた。その頃、姉セシーリアと使用人の息子ロビーはある出来事をきっかけに急接近する。ところが、ブライオニーはそんな2人の関係を誤解してしまい…。
製作年: |
2007年 |
---|---|
製作国: |
イギリス |
原題: |
ATONEMENT |
受賞記録: |
2007年 アカデミー賞 作曲賞
2007年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ) |
監督: |
ジョー・ライト |
---|---|
製作: |
ティム・ビーヴァン 、 ティム・ビーヴァン 、 エリック・フェルナー 、 ポール・ウェブスター |
製作総指揮: |
ロバート・フォックス |
出演: |
キーラ・ナイトレイ 、 ジェームズ・マカヴォイ 、 シアーシャ・ローナン 、 ロモーラ・ガライ 、 バネッサ・レッドグレーブ 、 ベネディクト・カンバーバッチ 、 ジュノー・テンプル |
脚本: |
クリストファー・ハンプトン |
原作: |
イアン・マキューアン 、 イアン・マキューアン |
撮影: |
シーマス・マッガーヴェイ |
音楽: |
ダリオ・マリアネッリ |
イアン・マキューアンの傑作『贖罪』を、「プライドと偏見」のジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ主演で映画化した大河ロマン。小説家を夢見る多感な13歳の少女が一つの過ちによって引き裂いてしまった愛する一組の男女が辿る過酷な運命と、少女自身の贖罪の人生が力強いタッチで描かれていく。共演は「ナルニア国物語」のジェームズ・マカヴォイ。1935年、夏のイングランド。政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、末娘のブライオニーが休暇で帰省する兄とその友人に披露する劇の準備に追われていた。その頃、姉セシーリアと使用人の息子ロビーはある出来事をきっかけに急接近する。ところが、ブライオニーはそんな2人の関係を誤解してしまい…。
製作年: |
2007年 |
---|---|
製作国: |
イギリス |
原題: |
ATONEMENT |
受賞記録: |
2007年 アカデミー賞 作曲賞
2007年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ) |
監督: |
ジョー・ライト |
---|---|
製作: |
ティム・ビーヴァン 、 ティム・ビーヴァン 、 エリック・フェルナー 、 ポール・ウェブスター |
製作総指揮: |
ロバート・フォックス |
出演: |
キーラ・ナイトレイ 、 ジェームズ・マカヴォイ 、 シアーシャ・ローナン 、 ロモーラ・ガライ 、 バネッサ・レッドグレーブ 、 ベネディクト・カンバーバッチ 、 ジュノー・テンプル |
脚本: |
クリストファー・ハンプトン |
---|---|
原作: |
イアン・マキューアン 、 イアン・マキューアン |
撮影: |
シーマス・マッガーヴェイ |
音楽: |
ダリオ・マリアネッリ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
123分 | 日本語英語北京語広東語韓国語タイインドネシア | 1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//タイ 4:ドルビーデジタル//英(解説) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GURD46105 | 2008年09月26日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
1枚 | 4人 | 3人 |
収録時間:
123分
字幕:
日本語英語北京語広東語韓国語タイインドネシア
音声:
1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//タイ
4:ドルビーデジタル//英(解説)
レイティング:
PG-12
記番:
GURD46105
レンタル開始日:
2008年09月26日
在庫枚数
1枚
1位登録者:
4人
2位登録者:
3人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
123分 | 日本語・英語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕 | 1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/英語/(音声解説) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GNXR1096 | 2010年11月26日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
15枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
123分
字幕:
日本語・英語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕
音声:
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/英語/(音声解説)
レイティング:
PG-12
記番:
GNXR1096
レンタル開始日:
2010年11月26日
在庫枚数
15枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
123分 | 日本語英語北京語広東語韓国語タイインドネシア | 1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//タイ 4:ドルビーデジタル//英(解説) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GURD46105 | 2008年09月26日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
1枚 | 4人 | 3人 |
収録時間:
123分
字幕:
日本語英語北京語広東語韓国語タイインドネシア
音声:
1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//タイ
4:ドルビーデジタル//英(解説)
レイティング:
PG-12
記番:
GURD46105
レンタル開始日:
2008年09月26日
在庫枚数
1枚
1位登録者:
4人
2位登録者:
3人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
123分 | 日本語・英語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕 | 1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/英語/(音声解説) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GNXR1096 | 2010年11月26日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
15枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
123分
字幕:
日本語・英語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕
音声:
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/英語/(音声解説)
レイティング:
PG-12
記番:
GNXR1096
レンタル開始日:
2010年11月26日
在庫枚数
15枚
1位登録者:
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
一見して大河ロマンにも見えるのですが、原作の持つ内面性を見事に映像化し、複数の目から見る形が、演出として効果的です。
ライト監督は、巧みなストーリー展開と凝った画面構成によってサスペンスの趣きのある作品に仕上がっていると思います。
13歳の女の子ブライオニー(シアーシャ・ローナン)は、その想像力からとんでもない罪を姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と姉の恋人で、使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)に対して犯してしまいます。
多感な時期、この言葉は、ある意味では良い意味と捉えるべきだと思うのですが、だからこそ、悲しくて苦しいのでしょう。
多感な少女の持つ潔癖さと神経質さ、焦燥と不安が手に取るように分かります。ブライオニーが、ロビーに淡い想いを寄せる様が、繊細で痛々しいです。
「分かっていない」のに、「分かった」ように感じ、ブライオニーの勘違いから、物語は予期してない方向へと向かいます。
多分この勘違いは、わざとではないと思います。姉に対する嫉妬心から見た記憶を、彼女の記憶から奪ったのではないでしょうか?
ブライオニーの背負った罪はあまりにも重く、胸が締め付けられます。しかし、誰の人生にも「赦し」があってほしいと思いました。
ラストで語るシーンは、作家であるブライオニーの出来た最善のつぐないであると思います。
1つのエピソードを違う視点から描く手法の必然が、ラストの数分間で分かります。どんでん返しではないのですが、とっても充実したエンディングで驚きと感動が一気に押し寄せて来ました。
見終わった後の充実感が高いです。
せめて、ロビーが海を渡って欲しかった・・・と思いました。
このレビューは気に入りましたか? 28人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
人は一度も罪を犯さず人生を真っ当できるものだろうか
それは大小で違いがあり、許す許さないは誰が裁くのだろうか
少女の淡い初恋と嫉妬は、ここまで固い意志を見せるのだろうか
運命なのか、それとも唯の偶然なのか
姉妹と使用人の運命は誰が握っているのだろうか
神?それとも心理?それとも法?なのだろうか
長くも短い生きる意味を探す旅の始まりです。
セシーリアとブライオニーは一見仲の良さそうな姉妹
その間で翻弄される使用人ロビー
とある事件がきっかけで三人の人生が狂わされた様に見て取れるが
果たしてそうなのだろうか?その後の大戦は岐路には成り得ないのか
皆がその場その場で最良の選択を出来るとは私は思わない
もし、ロビーが投獄されていなければセシーリアと何の障害も無い
素晴らしい人生を送れたと誰が言い切れるのか
そして、ブライオニーの言葉を偽証だと疑わなかった司法の罪は?
全ての事柄はきっかけにしか過ぎないのではないだろうか
私にはそう思えてならい
そして、セシーリアとロビーの若き死までもが
ブライオニーが背負い込まなければならないものだとは思わない。
数十年後、ブライオニーは自伝を発表します
9割の真実と1割の願望を込めて
彼女の人生は、ただただ罪滅ぼしに費やされたのです
少女の犯した罪はそこまで贖罪に値するのでしょうか…。
雄大な浜辺を、楽しそうに手を取りはしゃぐセシーリアとロビー
そう二人は天国で誰にも邪魔されず、二人だけの世界を築けたのです
そしてふと立ち止まり、彼方を見つめるロビー
その先には、恐らくブライオニーの存在を感じたのでしょう
そう、やっとブライオニーの『つぐない』は成し遂げられたのです
そしてまた彼女も天国の住人となり、もしかしたら三人仲良く
永遠の時を過ごせるのかもしれませんね。
兎に角、構成と演出が素晴らしいです
何の前触れもなく、違う視点で同じシーンが繰り返されたり
時間の流れに緩急を持たせる事で、一人一人の時間の感じ方が同じではなく
感情の起伏が噛みあわない為に起こる三竦み
特にセシーリアのアパートで三人が再会するシーンは
三者三様の感情がすれ違う秀逸なシーンだと感じます
あまり進んでヒューマンドラマは観ない私ですが
直感と「みみさん」のレビューに感化された結果
実に有意義な時間を過ごせた気がします
最近色々と問題作が多かったので(笑)
本作は原作者が何と言おうと「贖罪」ではなく、「つぐない」です
たまには、人生を振り返るのも良いかも知れないですね。
このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
なんじゃこりゃぁ!! ツタヤで凡作と並んで陳列されているが、これ、あんた、傑作映画じゃねーか!
主演達は、「ウォンテッド」など最近赤丸急上昇、ダメ人間やらせたら随一、ジェームス・マカヴォイ君。
そして「パイレーツ」キーラ・ナイトレイ。
テーマは「人生のある時点での罪は生涯かかっても、つぐないきれない」ではないだろうか。
これ、あらだよな、「つぐない」ってタイトルが恥ずかしいよな、なんか。
演出は、超絶です。レストランで二人が再会時、手を握られるという凡百なシーンだけど、コーヒースプーンに指が当たり、カチャッと音を立てる。それだけで表現される二人の愛の深さ。これぞ、映画だ!
わたし、このシーン、あまりにもよく出来ていて巻き戻してもう一度見ました。すごい。
ストーリーなど細かい部分は、まったく知る必要ないです。そのほうがラストの展開が楽しいですぜ。
僕はラスト、あまりの急展開(語る人の視点がガラっと変わる!)に思わず、正坐しました。ほんと。
こっから、ラストの展開にも触れます。
あの娘はなぜ、作家になったのか。
結局は「嘘」をついて、操作することのできる「物語」を語る人間になった、ってことだ。結局、あの娘の、人間の本質は全く変わっていない。
だが、人生のあの時点で、この物語を語ろうとすることこそ「つぐない」なんだ。
ただ、僕は、そこに、「現実は非情だ。だが、物語はそれを、ほんの少し和らげることができる」という希望を見てとった。
近年、まれに見る傑作映画じゃないでしょうか、
これ。もし、こんな分りやすい映画が理解できなかった人、または冒頭30分の展開が「退屈」と感じてしまった人、すでに、この種の映画を見る資格が無いだけなので、そういう人以外にはすっげー、おすすめ。
このレビューは気に入りましたか? 15人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
1935年夏のイギリス。
小説家を夢見る13歳の少女ブライオニーは、使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)にほのかな恋心を抱いていた。
一方姉のセシリア(キーラ・ナイトレイ)とロビーは、お互いに愛し合いながらも素直に気持ちを伝えられないでいた。ある日、ついに関係をもってしまったふたりだが、その現場をブライオニーに目撃されてしまう。
ボタンの掛け違えのような小さな誤解、ブライオニーの姉に対する嫉妬、そして少女特有の性的潔癖感の積み重ねで、ロビーはレイプ犯にされ投獄されてしまう。
時は世界大戦のはじめ、獄中にとどまるか、それとも兵士として戦争に行くかの選択をせまられたロビーは後者をえらび、セシリアと引き裂かれてしまう。
小説家を夢見るブライオニーのタイプの音で始まる冒頭、タイプの音とブライオニーの神経質な足音が重なり、音楽となり、次第に緊迫感がましてゆくという演出は見事。
ブライオニーの誤解を、ブライオニー側からとセシリア&ロビー側の両方から見せているところもうまいと思いました。
後半のイギリス軍のダンケルク撤退のシーンも圧巻。疲れ果てた兵士たちの顔、犠牲になった民間人、そして何よりもセシリアとの思い出をよりどころに、「きっと帰る、君のもとへ」とそのことだけを念じながら、病に倒れるロビーの姿に、胸をえぐられる思いだった。なぜこんなことになってしまったのか。あの時こうであれば・・・という思いがロビーの胸をよぎる。
子供っぽい思い込みや嫉妬そして正義感から13歳の少女が犯した過ちは、果たして償うことができるのか?
たとえ子供でも決して許されない過ちというものがあるのではないか?
成長して小説家となったブライオニーの描いたセシリアとロビーの姿、それは彼女がこうあってくれたら・・・と望むものに過ぎないのだが、ブライオニーにとっても口汚く罵られたほうがどれほど楽だったことか。
「プライドと偏見」に続くジョー・ライト監督の作品です。「プライドと偏見」も私は好きだったのですが、こちらの方がさらによくできています。今年の5本の中にいれたい作品です。
キーラ・ナイトレイは「プライドと偏見」ほどかわいくなくて、胸やお尻がペタンコなので薄いドレスを着ると貧相です。
その分、ジェームズ・マカヴォイがほんとに素敵で、これと「ペネロピ」とで私は虜になってしまいました。次は「ウォンテッド」がくるのですが、たらこ口よ、ジェームズに触るな!!
このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
明るい春を思わせる花柄に埋め尽くされたお屋敷。
陽光に包まれた庭園の奥にある手入れされていない秘密の場所で、
白いドレスを着た空想力豊かな少女ブライオニーが緑の中でノートを書きつづる。
花がてんこもりの大きな花瓶を抱えた、薄くてひらひらした花柄のドレスの姉。
彼女はブライオニーの憧れであり、ライバルなのだろう。
明るいお屋敷の中で、そこだけ真っ暗な図書室に足を踏み入れたブライオニーの見たものは・・・
事の発端となるシーンが、まず少女ブライオニーの視点で無音で描かれ
後に当事者セシーリア&ロビーの視点で描き直されて真相が分かる。
なるほど、他の要因も合わせて多感な少女が事実を誤認するのも理解できる。
しかし、ブライオニーの罪は無実の青年を告発したことではない。
きっとその間違いは故意ではなかった。
思春期の少女であるが故に、事実とは違うことを自分なりの解釈で分かったと思って子供っぽい正義感から行動してしまった。
つぐなうべきなのは、その後男女の機微を知り、自分が幼かったことを理解し、その機会もあったはずなのに彼女の過ちを正す勇気がなかったということだろう。
青年が逮捕されて後の苦痛の時間は描かれない。
舞台は一変、4年後の暗く汚ない戦場の街。
そんな中で追想するお屋敷の風景は光に満ちてまばゆいばかり。
今はただ、愛を確かめた直後に引き裂かれたセシーリアに再開することだけが彼の生きる希望だ。
ナース姿になっても、あの頃のお屋敷の明るさと変わらない輝きを放つ美しいセシーリア。
ブライオニーは既に彼らの世界の外にいて、謝ることも償うことももうできない。
たとえ許されなくとも、いっそ罵倒されてそれで終わりにできたらどれだけ楽か・・・
さらに時代は変わって、老女となったブライオニー。
彼女はいったいどれほどの後悔と苦悩を背負ったまま年を経たのだろう。
無表情に淡々と語る口調は同情しにくいが、その傷みは充分理解できる。
エンディングは美しい。
その美しい光景こそがブライオニーのつぐない。心にしみます。
しかし、少女時代を演じたシアーシャ・ローナンの存在感に比べ、
成長したブライオニーを演じる ロモーラ・ガライは「エンジェル」に続き小説家役だけど、エンジェル同様もっさりとして自己中ぽくて冴えない。
実はそうあるべき役どころではあるが、そこまで見越してのキャスティングだとすれば、これはたいしたものだ。
このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:153件
投稿日
2008/09/14
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
一見して大河ロマンにも見えるのですが、原作の持つ内面性を見事に映像化し、複数の目から見る形が、演出として効果的です。
ライト監督は、巧みなストーリー展開と凝った画面構成によってサスペンスの趣きのある作品に仕上がっていると思います。
13歳の女の子ブライオニー(シアーシャ・ローナン)は、その想像力からとんでもない罪を姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と姉の恋人で、使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)に対して犯してしまいます。
多感な時期、この言葉は、ある意味では良い意味と捉えるべきだと思うのですが、だからこそ、悲しくて苦しいのでしょう。
多感な少女の持つ潔癖さと神経質さ、焦燥と不安が手に取るように分かります。ブライオニーが、ロビーに淡い想いを寄せる様が、繊細で痛々しいです。
「分かっていない」のに、「分かった」ように感じ、ブライオニーの勘違いから、物語は予期してない方向へと向かいます。
多分この勘違いは、わざとではないと思います。姉に対する嫉妬心から見た記憶を、彼女の記憶から奪ったのではないでしょうか?
ブライオニーの背負った罪はあまりにも重く、胸が締め付けられます。しかし、誰の人生にも「赦し」があってほしいと思いました。
ラストで語るシーンは、作家であるブライオニーの出来た最善のつぐないであると思います。
1つのエピソードを違う視点から描く手法の必然が、ラストの数分間で分かります。どんでん返しではないのですが、とっても充実したエンディングで驚きと感動が一気に押し寄せて来ました。
見終わった後の充実感が高いです。
せめて、ロビーが海を渡って欲しかった・・・と思いました。
投稿日
2009/07/10
レビュアー
ナナメ歩き※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
人は一度も罪を犯さず人生を真っ当できるものだろうか
それは大小で違いがあり、許す許さないは誰が裁くのだろうか
少女の淡い初恋と嫉妬は、ここまで固い意志を見せるのだろうか
運命なのか、それとも唯の偶然なのか
姉妹と使用人の運命は誰が握っているのだろうか
神?それとも心理?それとも法?なのだろうか
長くも短い生きる意味を探す旅の始まりです。
セシーリアとブライオニーは一見仲の良さそうな姉妹
その間で翻弄される使用人ロビー
とある事件がきっかけで三人の人生が狂わされた様に見て取れるが
果たしてそうなのだろうか?その後の大戦は岐路には成り得ないのか
皆がその場その場で最良の選択を出来るとは私は思わない
もし、ロビーが投獄されていなければセシーリアと何の障害も無い
素晴らしい人生を送れたと誰が言い切れるのか
そして、ブライオニーの言葉を偽証だと疑わなかった司法の罪は?
全ての事柄はきっかけにしか過ぎないのではないだろうか
私にはそう思えてならい
そして、セシーリアとロビーの若き死までもが
ブライオニーが背負い込まなければならないものだとは思わない。
数十年後、ブライオニーは自伝を発表します
9割の真実と1割の願望を込めて
彼女の人生は、ただただ罪滅ぼしに費やされたのです
少女の犯した罪はそこまで贖罪に値するのでしょうか…。
雄大な浜辺を、楽しそうに手を取りはしゃぐセシーリアとロビー
そう二人は天国で誰にも邪魔されず、二人だけの世界を築けたのです
そしてふと立ち止まり、彼方を見つめるロビー
その先には、恐らくブライオニーの存在を感じたのでしょう
そう、やっとブライオニーの『つぐない』は成し遂げられたのです
そしてまた彼女も天国の住人となり、もしかしたら三人仲良く
永遠の時を過ごせるのかもしれませんね。
兎に角、構成と演出が素晴らしいです
何の前触れもなく、違う視点で同じシーンが繰り返されたり
時間の流れに緩急を持たせる事で、一人一人の時間の感じ方が同じではなく
感情の起伏が噛みあわない為に起こる三竦み
特にセシーリアのアパートで三人が再会するシーンは
三者三様の感情がすれ違う秀逸なシーンだと感じます
あまり進んでヒューマンドラマは観ない私ですが
直感と「みみさん」のレビューに感化された結果
実に有意義な時間を過ごせた気がします
最近色々と問題作が多かったので(笑)
本作は原作者が何と言おうと「贖罪」ではなく、「つぐない」です
たまには、人生を振り返るのも良いかも知れないですね。
投稿日
2008/10/31
レビュアー
東雲※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
なんじゃこりゃぁ!! ツタヤで凡作と並んで陳列されているが、これ、あんた、傑作映画じゃねーか!
主演達は、「ウォンテッド」など最近赤丸急上昇、ダメ人間やらせたら随一、ジェームス・マカヴォイ君。
そして「パイレーツ」キーラ・ナイトレイ。
テーマは「人生のある時点での罪は生涯かかっても、つぐないきれない」ではないだろうか。
これ、あらだよな、「つぐない」ってタイトルが恥ずかしいよな、なんか。
演出は、超絶です。レストランで二人が再会時、手を握られるという凡百なシーンだけど、コーヒースプーンに指が当たり、カチャッと音を立てる。それだけで表現される二人の愛の深さ。これぞ、映画だ!
わたし、このシーン、あまりにもよく出来ていて巻き戻してもう一度見ました。すごい。
ストーリーなど細かい部分は、まったく知る必要ないです。そのほうがラストの展開が楽しいですぜ。
僕はラスト、あまりの急展開(語る人の視点がガラっと変わる!)に思わず、正坐しました。ほんと。
こっから、ラストの展開にも触れます。
あの娘はなぜ、作家になったのか。
結局は「嘘」をついて、操作することのできる「物語」を語る人間になった、ってことだ。結局、あの娘の、人間の本質は全く変わっていない。
だが、人生のあの時点で、この物語を語ろうとすることこそ「つぐない」なんだ。
ただ、僕は、そこに、「現実は非情だ。だが、物語はそれを、ほんの少し和らげることができる」という希望を見てとった。
近年、まれに見る傑作映画じゃないでしょうか、
これ。もし、こんな分りやすい映画が理解できなかった人、または冒頭30分の展開が「退屈」と感じてしまった人、すでに、この種の映画を見る資格が無いだけなので、そういう人以外にはすっげー、おすすめ。
投稿日
2008/08/25
レビュアー
パープルローズ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
1935年夏のイギリス。
小説家を夢見る13歳の少女ブライオニーは、使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)にほのかな恋心を抱いていた。
一方姉のセシリア(キーラ・ナイトレイ)とロビーは、お互いに愛し合いながらも素直に気持ちを伝えられないでいた。ある日、ついに関係をもってしまったふたりだが、その現場をブライオニーに目撃されてしまう。
ボタンの掛け違えのような小さな誤解、ブライオニーの姉に対する嫉妬、そして少女特有の性的潔癖感の積み重ねで、ロビーはレイプ犯にされ投獄されてしまう。
時は世界大戦のはじめ、獄中にとどまるか、それとも兵士として戦争に行くかの選択をせまられたロビーは後者をえらび、セシリアと引き裂かれてしまう。
小説家を夢見るブライオニーのタイプの音で始まる冒頭、タイプの音とブライオニーの神経質な足音が重なり、音楽となり、次第に緊迫感がましてゆくという演出は見事。
ブライオニーの誤解を、ブライオニー側からとセシリア&ロビー側の両方から見せているところもうまいと思いました。
後半のイギリス軍のダンケルク撤退のシーンも圧巻。疲れ果てた兵士たちの顔、犠牲になった民間人、そして何よりもセシリアとの思い出をよりどころに、「きっと帰る、君のもとへ」とそのことだけを念じながら、病に倒れるロビーの姿に、胸をえぐられる思いだった。なぜこんなことになってしまったのか。あの時こうであれば・・・という思いがロビーの胸をよぎる。
子供っぽい思い込みや嫉妬そして正義感から13歳の少女が犯した過ちは、果たして償うことができるのか?
たとえ子供でも決して許されない過ちというものがあるのではないか?
成長して小説家となったブライオニーの描いたセシリアとロビーの姿、それは彼女がこうあってくれたら・・・と望むものに過ぎないのだが、ブライオニーにとっても口汚く罵られたほうがどれほど楽だったことか。
「プライドと偏見」に続くジョー・ライト監督の作品です。「プライドと偏見」も私は好きだったのですが、こちらの方がさらによくできています。今年の5本の中にいれたい作品です。
キーラ・ナイトレイは「プライドと偏見」ほどかわいくなくて、胸やお尻がペタンコなので薄いドレスを着ると貧相です。
その分、ジェームズ・マカヴォイがほんとに素敵で、これと「ペネロピ」とで私は虜になってしまいました。次は「ウォンテッド」がくるのですが、たらこ口よ、ジェームズに触るな!!
投稿日
2008/10/29
レビュアー
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
明るい春を思わせる花柄に埋め尽くされたお屋敷。
陽光に包まれた庭園の奥にある手入れされていない秘密の場所で、
白いドレスを着た空想力豊かな少女ブライオニーが緑の中でノートを書きつづる。
花がてんこもりの大きな花瓶を抱えた、薄くてひらひらした花柄のドレスの姉。
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明るいお屋敷の中で、そこだけ真っ暗な図書室に足を踏み入れたブライオニーの見たものは・・・
事の発端となるシーンが、まず少女ブライオニーの視点で無音で描かれ
後に当事者セシーリア&ロビーの視点で描き直されて真相が分かる。
なるほど、他の要因も合わせて多感な少女が事実を誤認するのも理解できる。
しかし、ブライオニーの罪は無実の青年を告発したことではない。
きっとその間違いは故意ではなかった。
思春期の少女であるが故に、事実とは違うことを自分なりの解釈で分かったと思って子供っぽい正義感から行動してしまった。
つぐなうべきなのは、その後男女の機微を知り、自分が幼かったことを理解し、その機会もあったはずなのに彼女の過ちを正す勇気がなかったということだろう。
青年が逮捕されて後の苦痛の時間は描かれない。
舞台は一変、4年後の暗く汚ない戦場の街。
そんな中で追想するお屋敷の風景は光に満ちてまばゆいばかり。
今はただ、愛を確かめた直後に引き裂かれたセシーリアに再開することだけが彼の生きる希望だ。
ナース姿になっても、あの頃のお屋敷の明るさと変わらない輝きを放つ美しいセシーリア。
ブライオニーは既に彼らの世界の外にいて、謝ることも償うことももうできない。
たとえ許されなくとも、いっそ罵倒されてそれで終わりにできたらどれだけ楽か・・・
さらに時代は変わって、老女となったブライオニー。
彼女はいったいどれほどの後悔と苦悩を背負ったまま年を経たのだろう。
無表情に淡々と語る口調は同情しにくいが、その傷みは充分理解できる。
エンディングは美しい。
その美しい光景こそがブライオニーのつぐない。心にしみます。
しかし、少女時代を演じたシアーシャ・ローナンの存在感に比べ、
成長したブライオニーを演じる ロモーラ・ガライは「エンジェル」に続き小説家役だけど、エンジェル同様もっさりとして自己中ぽくて冴えない。
実はそうあるべき役どころではあるが、そこまで見越してのキャスティングだとすれば、これはたいしたものだ。
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つぐない