1. DVDレンタルTOP
  2. すべてのジャンル
  3. 邦画のDVDレンタル
  4. ドラマのDVDレンタル
  5. 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】の画像・ジャケット写真

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】 / 渥美清

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】 /山田洋次

平均評価点: 

予告編を観る

  • 画質は本編映像とは異なります。

全体の平均評価点: (5点満点)

19

DVD

シリーズ

旧作

解説・ストーリー

「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。

作品情報

製作年:

1983年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

DVD

シリーズ

旧作

ジャンル :

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。

「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 の作品情報

作品情報

製作年:

1983年

製作国:

日本

「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 のシリーズ作品

シリーズ作品

続・男はつらいよ 【第2作】

男はつらいよ フーテンの寅 【第3作】

新・男はつらいよ 【第4作】

男はつらいよ 望郷篇 【第5作】

男はつらいよ 純情篇 【第6作】

男はつらいよ 奮闘篇 【第7作】

男はつらいよ 寅次郎恋歌 【第8作】

男はつらいよ 柴又慕情 【第9作】

男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】

男はつらいよ 寅次郎忘れな草 【第11作】

男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 【第13作】

男はつらいよ 寅次郎子守唄 【第14作】

男はつらいよ 寅次郎相合い傘 【第15作】

男はつらいよ 葛飾立志篇 【第16作】

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 【第17作】

男はつらいよ 寅次郎純情詩集 【第18作】

男はつらいよ 寅次郎と殿様 【第19作】

男はつらいよ 寅次郎頑張れ! 【第20作】

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく 【第21作】

男はつらいよ 噂の寅次郎 【第22作】

男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】

男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 【第25作】

男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 【第26作】

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 【第27作】

男はつらいよ 寅次郎紙風船 【第28作】

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 【第29作】

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 【第30作】

男はつらいよ 旅と女と寅次郎 【第31作】

男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 【第33作】

男はつらいよ 寅次郎真実一路 【第34作】

男はつらいよ 柴又より愛をこめて 【第36作】

男はつらいよ 幸福の青い鳥 【第37作】

男はつらいよ 知床慕情 【第38作】

男はつらいよ 寅次郎物語 【第39作】

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 【第40作】

男はつらいよ 寅次郎心の旅路 【第41作】

男はつらいよ ぼくの伯父さん 【第42作】

男はつらいよ 寅次郎の休日 【第43作】

男はつらいよ 寅次郎の告白 【第44作】

男はつらいよ 寅次郎の青春 【第45作】

男はつらいよ 寅次郎の縁談 【第46作】

男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 【第47作】

男はつらいよ 寅次郎紅の花 【第48作】

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(特別篇)  【特別編】

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

関連作品

関連作品

ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ

恐竜戦隊コセイドン

駅 STATION

人生劇場

男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 【第47作】

ユーザーレビュー:19件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全19件

心が疲れたときは。。

投稿日:2007/03/05 レビュアー:飛べない魔女

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

第32作 ネタバレ

投稿日:2007/12/02 レビュアー:ケチケチ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

『大道三間、軒下三寸借り受けましての渡世。わたくし、野中の一本杉でござんす。』
本作主題歌イントロでの寅さんの口上です。この作品だけは『わたくし、生まれも育ちも…』のいつもの口上ではなく、この口上が作品のテーマを表しています。人は何らかの関わり合いや助け合いを持ち生きていても、それぞれは独立してしっかりと立っているからこそ助け合いも生まれるんですね。これは第8作「寅次郎恋歌」のテーマと全く同じです。

まずこの作品、驚かされるのは、同じテーマを語るにもかかわらず、第8作「寅次郎恋歌」、そして第22作「噂の寅次郎」で描いた博の父(志村喬)にまつわるモチーフを続編として用いるばかりでなく、「噂の寅次郎」のオープニングの夢の中での仏や、社長(太宰久雄)と博(前田吟)の仕事での関係、博の兄弟の関係などをそのまま使用して、前作で描いたことを噛み砕いて表現してみせます。前作「旅と女と寅次郎」は論外としても、ネタに困窮していることが伺えるんですよね。

まあしかし、同じテーマや同じモチーフであっても、それをいかに見せてくれるかが映画の醍醐味ですから、あえて危険なことに挑戦した、あるいはネタ切れによって挑戦せざるを得なかったという本作ではないかと思います。
とにかく以前に描いたものを噛み砕いて表現する本作で、分かり易さを第一義にしています。若い一道(中井貴一)とひろみ(杉田かおる)の関係を、寅とマドンナ・朋子(竹下景子)との対比として扱いますが、一途に発散することの出来る純粋な恋心を表現するひろみは、力一杯の全身での演技で初々しさを醸していますし、これも良い味を出しているんですね。それを受けてのマドンナに対する寅の心情なども源公(佐藤蛾次郎)との会話で解説してしまいますし、ここで改めて述べるまではないと思います。
寅が僧侶に扮してのナンセンスなコメディーも、第19作「寅次郎と殿様」の味を模倣した描写ですが、さくらとの他人を装うエピソードでテーマにも結び付けていますし、喜劇の要素としては面白かったと思いますね。

しかしこれだけではベタな説明的表現とバラエティ・コメディーだけが目立つ駄作と貶す本作なんですが、ただ一つ「描かない」ということで映画らしい膨らみを持たせる要素も含んでいて、マドンナとなる朋子(竹下景子)の心情は殆ど語られることがありません。
これは周囲で表現されるものから察するほか無いのですが、クライマックスに向けてとらやを訪れた朋子は、たとえ父(松村達雄)の元を離れ、お寺の後継を放棄することに繋がっても、寅さえその気があるのなら結ばれる覚悟があったんだと思いますね。
とらやを訪れた朋子は、弟でありお寺の跡継ぎである一道が、ひろみと一夜を共にしたのかどうかに拘っています。ある面では非常に利己的な一面かもしれませんが、博の兄弟の遺産相続のエピソードで描かれるように、兄弟といえどもそれぞれが独立した人生を歩む人間なんですね。済し崩しに跡継ぎ息子が親の元を飛び出し、自分にその負担がかかることを危惧していたんじゃないかとも思えます。
一方、父(松村達雄)も一道や朋子の人生の幸せに繋がることならば、最悪の場合寺の後継は別の問題として考える余地も持っていたのではないでしょうかね。ラストシーンでは橋の完成により消えゆく連絡船と土産物屋の行く末が何気なく語られますし、「移りゆくことを許容する」そんな暗示も含んだラストシーンなのではと想像します。

本作はさらに「しかし」で、寅と朋子とのそんな本筋も、周囲のベタな表現に埋もれてしまって決して生きるものではありません。山田洋次はこの本筋も遊びとして扱ってるんだと思いますね。
父と娘に代表される、家族が良い意味で独立した個の確率は、小津安二郎が好んで描いてきた題材です。本作はそんな作品に対するオマージュも含んでいるんですね。
釣りをする長門勇と関敬六に重ねるあからさまな説明台詞も、小津作品を想起させる事による遊びでしょうし、岡山から戻った博とさくらを捉えるとらやの居間のカットは、これまでにないローアングルの小津ショットなんですね。さらに極めつけはラストカット前の小津が好んで描いた洗濯物がはためくカットです。
本作はラストシークエンスで、描いてきたものに決着を付けるそれぞれのシーンを描写していますが、その中でこの洗濯物のカットは、小津作品同様に生きている人間の活力と独立を際立たせると共に、小津作品へのオマージュであることを物語っているのではないでしょうかね。

寄せ集めで何とか成立して体裁を整えたという本作で、決して賞賛できるような作品ではありませんが、その完成度に関しては山田洋次の職人芸を見る心地もし、30回を越えるシリーズの中で、これはこれで職人技としてある程度評価しても良い作品ではないかと思います。
50点。

このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています

どうして逃げる?寅次郎ぉ〜! ネタバレ

投稿日:2006/10/21 レビュアー:KUBOCHIN

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 竹下恵子さんが演じたマドンナの中で僕は本作の朋子さんが一番好きだなぁ。
 寅さんに好意以上のものを抱き始めている自分をどうしようもなくて、最後は葛飾まで尋ねてくる朋子さん。その後のシーンは映画の見所でもあるので口をつむるとしましょう。
 さて、今回のロケ先である備中高梁(たかはし)はいかに岡山県の良さを凝縮したような土地(現在は「高梁市、有漢町、成羽町、川上町、備中町」が合併した新「高梁市」となっています)で、岡山出身の長門勇さんが寅さんを気に入る町びとで出演して、小気味よい岡山弁を聞かせてくれます。
 また2代目おいちゃん松村達雄さんがマドンナの父の住職役で出演してたり、渥美さんのプライベートの親友でもある関敬六さんがタクシー運転手で出てたりというのが「男はつらいよ」ファンには嬉しいところですね。
 さらについでにエピソードなどを書いてしまうと、前の相原様が書かれている博さんの兄弟については、本作の12年前の1971年、同じ正月映画として公開された第8作「寅次郎恋歌」で博さんのお母さんが亡くなられた際に、兄弟と父飄一郎(志村喬さん)が出演しています。本作で寅次郎がお寺に泊めてもらう最初の晩に松村住職と竹下娘さんを前に「それでね、母親のお墓の前で記念写真撮ろうってことになって、俺つい”はいっ、笑ってぇ〜♪”って言っちゃったんだよ、そしたら怒ったねぇ、総領が」なんてそのときの昔話をしてますね。
 面白いことに第8作と本作(32作)の発表観客動員数は同じ148万人代です。
 そして関さんの思い出話としては、ロケの最中に渥美さんが仏具店を見つけて、「おい敬六、生きてるときに位牌を作ると長生きするらしいから、一緒に位牌を作ろう。俺が金出すから」なんて親友二人で位牌を作りました。渥美さんが亡くなられたときに、その位牌がそばに置いてあるのをみて関さんは涙したそうです。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

竹下景子さん賛歌 ネタバレ

投稿日:2006/09/23 レビュアー:ホワイト

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

寅さんシリーズでは、浅丘ルリ子の次に出ているマドンナである。全部違う役で出ているが、その「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」の地位を長い間確保していただけあり、純粋に日本の女性を演じている。

寅さんがお坊さんになるのもおもしろい企画である。
いつものように振られるのだが、何故だかすがすがしい。

山田監督の細かい演出には映画ファンにはたまらない。
また、ロケ地を決めてくる制作さんの努力もこの作品には随所に出てくる。スタッフの総合力で「男はつらいよ」はできあがっているのがよく分かる。

「ひろし」の兄弟が出てくるのは初めてではないだろうか。
その人間関係の他、「おいちゃんとおばちゃん」のなれそめまで、披露される。寅さんファンなら見ておかなければなるまい。
75点

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

寅さん副住職??

投稿日:2013/08/27 レビュアー:涼風マヨネーズ

このレビューは気に入りましたか? 3人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全19件

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:19件

心が疲れたときは。。

投稿日

2007/03/05

レビュアー

飛べない魔女

第32作

投稿日

2007/12/02

レビュアー

ケチケチ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

『大道三間、軒下三寸借り受けましての渡世。わたくし、野中の一本杉でござんす。』
本作主題歌イントロでの寅さんの口上です。この作品だけは『わたくし、生まれも育ちも…』のいつもの口上ではなく、この口上が作品のテーマを表しています。人は何らかの関わり合いや助け合いを持ち生きていても、それぞれは独立してしっかりと立っているからこそ助け合いも生まれるんですね。これは第8作「寅次郎恋歌」のテーマと全く同じです。

まずこの作品、驚かされるのは、同じテーマを語るにもかかわらず、第8作「寅次郎恋歌」、そして第22作「噂の寅次郎」で描いた博の父(志村喬)にまつわるモチーフを続編として用いるばかりでなく、「噂の寅次郎」のオープニングの夢の中での仏や、社長(太宰久雄)と博(前田吟)の仕事での関係、博の兄弟の関係などをそのまま使用して、前作で描いたことを噛み砕いて表現してみせます。前作「旅と女と寅次郎」は論外としても、ネタに困窮していることが伺えるんですよね。

まあしかし、同じテーマや同じモチーフであっても、それをいかに見せてくれるかが映画の醍醐味ですから、あえて危険なことに挑戦した、あるいはネタ切れによって挑戦せざるを得なかったという本作ではないかと思います。
とにかく以前に描いたものを噛み砕いて表現する本作で、分かり易さを第一義にしています。若い一道(中井貴一)とひろみ(杉田かおる)の関係を、寅とマドンナ・朋子(竹下景子)との対比として扱いますが、一途に発散することの出来る純粋な恋心を表現するひろみは、力一杯の全身での演技で初々しさを醸していますし、これも良い味を出しているんですね。それを受けてのマドンナに対する寅の心情なども源公(佐藤蛾次郎)との会話で解説してしまいますし、ここで改めて述べるまではないと思います。
寅が僧侶に扮してのナンセンスなコメディーも、第19作「寅次郎と殿様」の味を模倣した描写ですが、さくらとの他人を装うエピソードでテーマにも結び付けていますし、喜劇の要素としては面白かったと思いますね。

しかしこれだけではベタな説明的表現とバラエティ・コメディーだけが目立つ駄作と貶す本作なんですが、ただ一つ「描かない」ということで映画らしい膨らみを持たせる要素も含んでいて、マドンナとなる朋子(竹下景子)の心情は殆ど語られることがありません。
これは周囲で表現されるものから察するほか無いのですが、クライマックスに向けてとらやを訪れた朋子は、たとえ父(松村達雄)の元を離れ、お寺の後継を放棄することに繋がっても、寅さえその気があるのなら結ばれる覚悟があったんだと思いますね。
とらやを訪れた朋子は、弟でありお寺の跡継ぎである一道が、ひろみと一夜を共にしたのかどうかに拘っています。ある面では非常に利己的な一面かもしれませんが、博の兄弟の遺産相続のエピソードで描かれるように、兄弟といえどもそれぞれが独立した人生を歩む人間なんですね。済し崩しに跡継ぎ息子が親の元を飛び出し、自分にその負担がかかることを危惧していたんじゃないかとも思えます。
一方、父(松村達雄)も一道や朋子の人生の幸せに繋がることならば、最悪の場合寺の後継は別の問題として考える余地も持っていたのではないでしょうかね。ラストシーンでは橋の完成により消えゆく連絡船と土産物屋の行く末が何気なく語られますし、「移りゆくことを許容する」そんな暗示も含んだラストシーンなのではと想像します。

本作はさらに「しかし」で、寅と朋子とのそんな本筋も、周囲のベタな表現に埋もれてしまって決して生きるものではありません。山田洋次はこの本筋も遊びとして扱ってるんだと思いますね。
父と娘に代表される、家族が良い意味で独立した個の確率は、小津安二郎が好んで描いてきた題材です。本作はそんな作品に対するオマージュも含んでいるんですね。
釣りをする長門勇と関敬六に重ねるあからさまな説明台詞も、小津作品を想起させる事による遊びでしょうし、岡山から戻った博とさくらを捉えるとらやの居間のカットは、これまでにないローアングルの小津ショットなんですね。さらに極めつけはラストカット前の小津が好んで描いた洗濯物がはためくカットです。
本作はラストシークエンスで、描いてきたものに決着を付けるそれぞれのシーンを描写していますが、その中でこの洗濯物のカットは、小津作品同様に生きている人間の活力と独立を際立たせると共に、小津作品へのオマージュであることを物語っているのではないでしょうかね。

寄せ集めで何とか成立して体裁を整えたという本作で、決して賞賛できるような作品ではありませんが、その完成度に関しては山田洋次の職人芸を見る心地もし、30回を越えるシリーズの中で、これはこれで職人技としてある程度評価しても良い作品ではないかと思います。
50点。

どうして逃げる?寅次郎ぉ〜!

投稿日

2006/10/21

レビュアー

KUBOCHIN

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 竹下恵子さんが演じたマドンナの中で僕は本作の朋子さんが一番好きだなぁ。
 寅さんに好意以上のものを抱き始めている自分をどうしようもなくて、最後は葛飾まで尋ねてくる朋子さん。その後のシーンは映画の見所でもあるので口をつむるとしましょう。
 さて、今回のロケ先である備中高梁(たかはし)はいかに岡山県の良さを凝縮したような土地(現在は「高梁市、有漢町、成羽町、川上町、備中町」が合併した新「高梁市」となっています)で、岡山出身の長門勇さんが寅さんを気に入る町びとで出演して、小気味よい岡山弁を聞かせてくれます。
 また2代目おいちゃん松村達雄さんがマドンナの父の住職役で出演してたり、渥美さんのプライベートの親友でもある関敬六さんがタクシー運転手で出てたりというのが「男はつらいよ」ファンには嬉しいところですね。
 さらについでにエピソードなどを書いてしまうと、前の相原様が書かれている博さんの兄弟については、本作の12年前の1971年、同じ正月映画として公開された第8作「寅次郎恋歌」で博さんのお母さんが亡くなられた際に、兄弟と父飄一郎(志村喬さん)が出演しています。本作で寅次郎がお寺に泊めてもらう最初の晩に松村住職と竹下娘さんを前に「それでね、母親のお墓の前で記念写真撮ろうってことになって、俺つい”はいっ、笑ってぇ〜♪”って言っちゃったんだよ、そしたら怒ったねぇ、総領が」なんてそのときの昔話をしてますね。
 面白いことに第8作と本作(32作)の発表観客動員数は同じ148万人代です。
 そして関さんの思い出話としては、ロケの最中に渥美さんが仏具店を見つけて、「おい敬六、生きてるときに位牌を作ると長生きするらしいから、一緒に位牌を作ろう。俺が金出すから」なんて親友二人で位牌を作りました。渥美さんが亡くなられたときに、その位牌がそばに置いてあるのをみて関さんは涙したそうです。

竹下景子さん賛歌

投稿日

2006/09/23

レビュアー

ホワイト

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

寅さんシリーズでは、浅丘ルリ子の次に出ているマドンナである。全部違う役で出ているが、その「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」の地位を長い間確保していただけあり、純粋に日本の女性を演じている。

寅さんがお坊さんになるのもおもしろい企画である。
いつものように振られるのだが、何故だかすがすがしい。

山田監督の細かい演出には映画ファンにはたまらない。
また、ロケ地を決めてくる制作さんの努力もこの作品には随所に出てくる。スタッフの総合力で「男はつらいよ」はできあがっているのがよく分かる。

「ひろし」の兄弟が出てくるのは初めてではないだろうか。
その人間関係の他、「おいちゃんとおばちゃん」のなれそめまで、披露される。寅さんファンなら見ておかなければなるまい。
75点

寅さん副住職??

投稿日

2013/08/27

レビュアー

涼風マヨネーズ

1〜 5件 / 全19件

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

ご利用の流れ

ご利用の流れ

@ 会員登録

申し込みフォームへ記入

申し込みフォームへ記入したら登録完了!

A 作品をレンタル

作品をレンタル

借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。

B ポストに返却

ポストに返却

商品をポストに投函すればOK!

よくあるご質問

よくあるご質問

もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。

無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。

定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。

各プランはこちら

各プランはこちら

  • 宅配レンタル 定額4プラン
    月額1,026円税込
    • DVD/CDが定額で月4枚レンタルできる!※1
    新規登録する
  • 都度課金 プラン
    無料会員 月額0円税込 ※都度レンタル時の費用は発生します
    • 月額無料で単品レンタルを楽しみたい方におすすめ!
    新規登録する

※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】