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悪い男 / チョ・ジェヒョン

悪い男 /キム・ギドク

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DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

売春街を取り仕切るヤクザの頭ハンギが、昼下がりの繁華街を彷徨っていた。やがて彼は一人の女性に眼を奪われる。しかし、その女子大生ソナはハンギに侮蔑の視線を向けると、待ち合わせていた彼氏のもとへと駆け寄る。その時、ハンギは強引にソナの唇を奪う。周囲は騒然となり、取り押さえられたハンギは男たちから袋だたきにあう。ソナにも唾を吐かれて罵られ、深い屈辱を味わう。ハンギは抑えがたい復讐心と所有欲に駆られ、ソナを策略に嵌め、売春宿へと売り飛ばしてしまう。そして、見ず知らずの男に抱かれるソナをマジックミラー越しに見るのだった…。

作品情報

製作年:

2001年

製作国:

韓国

原題:

BAD GUY

DVD

旧作

お届け率:100%

ジャンル :

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「悪い男」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

売春街を取り仕切るヤクザの頭ハンギが、昼下がりの繁華街を彷徨っていた。やがて彼は一人の女性に眼を奪われる。しかし、その女子大生ソナはハンギに侮蔑の視線を向けると、待ち合わせていた彼氏のもとへと駆け寄る。その時、ハンギは強引にソナの唇を奪う。周囲は騒然となり、取り押さえられたハンギは男たちから袋だたきにあう。ソナにも唾を吐かれて罵られ、深い屈辱を味わう。ハンギは抑えがたい復讐心と所有欲に駆られ、ソナを策略に嵌め、売春宿へと売り飛ばしてしまう。そして、見ず知らずの男に抱かれるソナをマジックミラー越しに見るのだった…。

「悪い男」 の作品情報

作品情報

製作年:

2001年

製作国:

韓国

原題:

BAD GUY

「悪い男」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全55件

愛と憎しみは裏表 ネタバレ

投稿日:2008/09/06 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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暴力でしか自分を表現できない男が、一人の女子大生に目を付ける。目を付けるというだけでは、納まりそうにもない、何かがありそうだと感じさせる冒頭シーンです。
男は、女子大生を自分が仕切る売春宿に軟禁。
そして、男は彼女が客をとる様をマジックミラーで覗き続ける。
挑発的な設定は、時に見るものを気分悪くさせます。

しかし、無言で行動する彼から見えてくるのは、ケモノのような形でしか愛情を示すことの出来ない無垢さなのかも知れないと・・・

虚構を剥ぎ取った関係の中で、むき出しとなった男と女の魂が寄り添う究極の愛。
これも最後には、やっぱり愛だと信じてしまう。
環境が変化しても、なかなか順応できるものではないと思うのですが、女は仕方がないと諦めたのか、徐々に慣れていく。
ここで描かれているのは、堕ちるところまで堕ちた男女の純愛。

世間から堕ちて堕ちて、どんなに見ても幸せとは思えないのに、2人にとっては、そんなこと問題じゃない。
2人の落ち着き場所は、相手の魂の中にしかないのだから。
女は、これも運命だとしか理解できない。
そして、女は何人もの男に汚されたことで逆に自分の中の真実を知る。

キドク監督作品は、2度は見ないと私には良く分からないのですが、自分がどの位置に立ってみるかによって変わってくると思います。
1度目は、女子大生の立場になり見終えると、実に厭なものを見せられたと不快感が残り、
2度目は、男の立場にはどうしてもなれないので、二人を眺める傍観者の立場で。どうしても好きになれない狂った男の行状に付き合わされることにはなるのですが、裏には、最初から幸せなんて望んでいない男の屈折した愛を見せられ、愛と憎しみとは隣り合わせにあるのだとはっと思ってしまいました。

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人は愛さずにはいられない・・・それは愚かではあるが美しい。 ネタバレ

投稿日:2010/01/17 レビュアー:KASPAR

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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【ネタバレします!】

今回、初ギドク作品っすけど、いやぁー、もう・・・参りやした・・・

"これを認めていいのか?"という一社会人としての常識的な感覚(判断)が起こるんやけど、同時にそれを強烈に打ち消そうとする(自分を形成している)根幹的な部分の感情が湧き上がってくるんよねぇ・・・

どっちを取るかいろいろ悩んだんやけど、まぁ結果としては高評価っつーことで♪

□■□■□■□■□

"モラルの外に愛は存在する"っていうのは、まぁ当たり前のこと(説明は省くけど)なんで、実際にそういう愛を美しく描いてる映画っつーのは山ほどあるんやけど、基本的にそういうのは好きでは無いんよね。

愛の為に人を傷つける・・裏切る・・・貶める・・・犯罪を犯す・・・殺す・・・

そのようなことはあったらあかんし、美しく(ある種肯定的に)描いたらあかんと思うんよね。

それはやっぱり愚かで破滅的に描くべきなんやないやろか?もし、それを美しく描くんやったら、ラストは行為に対する対価を支払う結末(否定的、バッドエンド)にせーなあかんと思えへん?自分はそう思っとったし、そういう映画やないと好きになられへんかった・・・。

で、この映画は、そういう愛の行為を美しく(肯定的に)描いた映画といえなくもない。

いつもなら(ていうか凡庸な映画なら)、ストーリーを貶して大嫌いや!っていうとこなんやけど・・・この映画に関しては貶すことがでけへんのよね。頭(理性)では否定したいんやけど、心(感情)がそれを絶対に許せへんのよ・・・。

□■□■□■□■□

この映画がどんだけ素晴らしい作品かをいくら説明したとしても、観てない人は良さが分かれへんと思うし、意味がわかれへんと思う。

っつーか観たいとも思えへんのちゃうやろか・・・

観て貰うしかないんよねぇー・・・

最近見た純愛映画のなかではダントツに素晴らしい映画です!

個人的満足度 85点!

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『悪い男』この邦題を何とかして欲しい!

投稿日:2005/03/29 レビュアー:BIN

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★★★ 苦痛を乗り越えて ネタバレ

投稿日:2007/05/12 レビュアー:ガラリーナ

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本当にこの男は「悪い男」です。私はこの男が許せません。身勝手過ぎる。こんな身勝手な行為の向こうに純愛を感じ取れ、なんて無理です。これは原題も「悪い男」なんでしょうか。もしそうなら、その開き直りっぷりが腹立たしいくらいです。

とまあ、映画の物語を「自分のこととして語る」ことが適切なのか、こういう映画を見るとそのことを痛烈に感じずにはいられません。物語の中でソナは自分の運命を受け入れ、ハンギと生きていくことを選びます。ソナ本人がそれを望んだのだから、私がとやかく言うことではありません。頭では分かっていてもこのような作品の場合、物語を物語のまま受け取ることは困難を極めます。

例えば、「私もこんな人生が生きてみたい!」と思うシンデレラストーリーには、そこにそのまま自分を重ねられます。しかし、私もソナのようになりたいと思う女性はほとんどいないでしょう。ここに「物語を自分のこととして重ねる」という映画の見方以外に、別の見方があるのだと気づかされるのです。これは当たり前のことですが、やはりラブストーリーの体裁を取っている作品は女としてどうしても物語の中に自分を置いてしまいます。

だからこそ、こういう作品を見ることは鍛えられます。感情的にならずにひと呼吸置いて、作品全体を味わうことが試されます。すると、倒錯した愛の形にほんのりと甘美な味を見つけることができます。地獄まで落とされたハンギに愛を見いだすソナの心情に共鳴できる部分も生まれます。キム・ギドク作品は私にとって修練の場のようなものです。もちろん、そこには大きな苦痛も伴うのだけれど。

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「愛し方」「愛され方」とは・・・ ネタバレ

投稿日:2008/10/11 レビュアー:万吉@団塊ボーイズ

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自身2本目のギドク作品はこの「悪い男」。
(ちなみに1本目は「サマリア」でした)
ギドクらしく強烈な印象の残る作品でした。

人の愛し方を知らない粗暴な男ハンギと、ハンギに人生を変えられ売春婦にまで落ちぶれた女子大生ソナの「愛情劇」。

インタビューで「こんな男は存在する」と監督が言ったとあるが、僕もそう思う。
形は少し違っても、確かに「こんな男は存在する」

「お前を愛してる」って言いながら、彼女をボコボコに殴る男がいた。
顔の形が変わるほど殴られたり、肋骨にひびが入るほどの暴行を受けても、彼女は「彼に愛されてるから」って、決して別れようとしなかった。
でも、それは「愛」とは言わない。
強いて言えば、愛し方・愛され方を知らない二人の「共依存」と呼ばれる関係。

ハンギとソナの関係もそう。
強烈に心惹かれるソナを汚し傷つけてしまうハンギ。
そんなハンギの想いを受け入れてしまうソナ。
愛し方・愛され方を知らない二人の行く末はどうなるのだろう・・・
行き着くところは「死」しか思い浮かばない。

鬼才キム・ギドクの描く「愛情劇」をぜひ堪能ください。
ハンギを演じるチョ・ジェヒョンの男臭さも魅力的です。

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1〜 5件 / 全55件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:55件

愛と憎しみは裏表

投稿日

2008/09/06

レビュアー

ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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暴力でしか自分を表現できない男が、一人の女子大生に目を付ける。目を付けるというだけでは、納まりそうにもない、何かがありそうだと感じさせる冒頭シーンです。
男は、女子大生を自分が仕切る売春宿に軟禁。
そして、男は彼女が客をとる様をマジックミラーで覗き続ける。
挑発的な設定は、時に見るものを気分悪くさせます。

しかし、無言で行動する彼から見えてくるのは、ケモノのような形でしか愛情を示すことの出来ない無垢さなのかも知れないと・・・

虚構を剥ぎ取った関係の中で、むき出しとなった男と女の魂が寄り添う究極の愛。
これも最後には、やっぱり愛だと信じてしまう。
環境が変化しても、なかなか順応できるものではないと思うのですが、女は仕方がないと諦めたのか、徐々に慣れていく。
ここで描かれているのは、堕ちるところまで堕ちた男女の純愛。

世間から堕ちて堕ちて、どんなに見ても幸せとは思えないのに、2人にとっては、そんなこと問題じゃない。
2人の落ち着き場所は、相手の魂の中にしかないのだから。
女は、これも運命だとしか理解できない。
そして、女は何人もの男に汚されたことで逆に自分の中の真実を知る。

キドク監督作品は、2度は見ないと私には良く分からないのですが、自分がどの位置に立ってみるかによって変わってくると思います。
1度目は、女子大生の立場になり見終えると、実に厭なものを見せられたと不快感が残り、
2度目は、男の立場にはどうしてもなれないので、二人を眺める傍観者の立場で。どうしても好きになれない狂った男の行状に付き合わされることにはなるのですが、裏には、最初から幸せなんて望んでいない男の屈折した愛を見せられ、愛と憎しみとは隣り合わせにあるのだとはっと思ってしまいました。

人は愛さずにはいられない・・・それは愚かではあるが美しい。

投稿日

2010/01/17

レビュアー

KASPAR

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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【ネタバレします!】

今回、初ギドク作品っすけど、いやぁー、もう・・・参りやした・・・

"これを認めていいのか?"という一社会人としての常識的な感覚(判断)が起こるんやけど、同時にそれを強烈に打ち消そうとする(自分を形成している)根幹的な部分の感情が湧き上がってくるんよねぇ・・・

どっちを取るかいろいろ悩んだんやけど、まぁ結果としては高評価っつーことで♪

□■□■□■□■□

"モラルの外に愛は存在する"っていうのは、まぁ当たり前のこと(説明は省くけど)なんで、実際にそういう愛を美しく描いてる映画っつーのは山ほどあるんやけど、基本的にそういうのは好きでは無いんよね。

愛の為に人を傷つける・・裏切る・・・貶める・・・犯罪を犯す・・・殺す・・・

そのようなことはあったらあかんし、美しく(ある種肯定的に)描いたらあかんと思うんよね。

それはやっぱり愚かで破滅的に描くべきなんやないやろか?もし、それを美しく描くんやったら、ラストは行為に対する対価を支払う結末(否定的、バッドエンド)にせーなあかんと思えへん?自分はそう思っとったし、そういう映画やないと好きになられへんかった・・・。

で、この映画は、そういう愛の行為を美しく(肯定的に)描いた映画といえなくもない。

いつもなら(ていうか凡庸な映画なら)、ストーリーを貶して大嫌いや!っていうとこなんやけど・・・この映画に関しては貶すことがでけへんのよね。頭(理性)では否定したいんやけど、心(感情)がそれを絶対に許せへんのよ・・・。

□■□■□■□■□

この映画がどんだけ素晴らしい作品かをいくら説明したとしても、観てない人は良さが分かれへんと思うし、意味がわかれへんと思う。

っつーか観たいとも思えへんのちゃうやろか・・・

観て貰うしかないんよねぇー・・・

最近見た純愛映画のなかではダントツに素晴らしい映画です!

個人的満足度 85点!

『悪い男』この邦題を何とかして欲しい!

投稿日

2005/03/29

レビュアー

BIN

★★★ 苦痛を乗り越えて

投稿日

2007/05/12

レビュアー

ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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本当にこの男は「悪い男」です。私はこの男が許せません。身勝手過ぎる。こんな身勝手な行為の向こうに純愛を感じ取れ、なんて無理です。これは原題も「悪い男」なんでしょうか。もしそうなら、その開き直りっぷりが腹立たしいくらいです。

とまあ、映画の物語を「自分のこととして語る」ことが適切なのか、こういう映画を見るとそのことを痛烈に感じずにはいられません。物語の中でソナは自分の運命を受け入れ、ハンギと生きていくことを選びます。ソナ本人がそれを望んだのだから、私がとやかく言うことではありません。頭では分かっていてもこのような作品の場合、物語を物語のまま受け取ることは困難を極めます。

例えば、「私もこんな人生が生きてみたい!」と思うシンデレラストーリーには、そこにそのまま自分を重ねられます。しかし、私もソナのようになりたいと思う女性はほとんどいないでしょう。ここに「物語を自分のこととして重ねる」という映画の見方以外に、別の見方があるのだと気づかされるのです。これは当たり前のことですが、やはりラブストーリーの体裁を取っている作品は女としてどうしても物語の中に自分を置いてしまいます。

だからこそ、こういう作品を見ることは鍛えられます。感情的にならずにひと呼吸置いて、作品全体を味わうことが試されます。すると、倒錯した愛の形にほんのりと甘美な味を見つけることができます。地獄まで落とされたハンギに愛を見いだすソナの心情に共鳴できる部分も生まれます。キム・ギドク作品は私にとって修練の場のようなものです。もちろん、そこには大きな苦痛も伴うのだけれど。

「愛し方」「愛され方」とは・・・

投稿日

2008/10/11

レビュアー

万吉@団塊ボーイズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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自身2本目のギドク作品はこの「悪い男」。
(ちなみに1本目は「サマリア」でした)
ギドクらしく強烈な印象の残る作品でした。

人の愛し方を知らない粗暴な男ハンギと、ハンギに人生を変えられ売春婦にまで落ちぶれた女子大生ソナの「愛情劇」。

インタビューで「こんな男は存在する」と監督が言ったとあるが、僕もそう思う。
形は少し違っても、確かに「こんな男は存在する」

「お前を愛してる」って言いながら、彼女をボコボコに殴る男がいた。
顔の形が変わるほど殴られたり、肋骨にひびが入るほどの暴行を受けても、彼女は「彼に愛されてるから」って、決して別れようとしなかった。
でも、それは「愛」とは言わない。
強いて言えば、愛し方・愛され方を知らない二人の「共依存」と呼ばれる関係。

ハンギとソナの関係もそう。
強烈に心惹かれるソナを汚し傷つけてしまうハンギ。
そんなハンギの想いを受け入れてしまうソナ。
愛し方・愛され方を知らない二人の行く末はどうなるのだろう・・・
行き着くところは「死」しか思い浮かばない。

鬼才キム・ギドクの描く「愛情劇」をぜひ堪能ください。
ハンギを演じるチョ・ジェヒョンの男臭さも魅力的です。

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