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すばらしき世界

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すばらしき世界 / 役所広司

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「すばらしき世界」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ディア・ドクター」の西川美和監督が佐木隆三のノンフィクション小説『身分帳』を原案に、役所広司主演で描く感動の人間ドラマ。真っ直ぐで思いやりもあるが癇癪持ちの元殺人犯を主人公に、カタギとして人生をやり直そうと奮闘するものの、なかなか世間のルールと折り合いをつけられず悪戦苦闘する姿と、そんな彼に手を差しのべる人々との心の触れ合いを見つめていく。共演は仲野太賀、六角精児、長澤まさみ、安田成美、梶芽衣子、橋爪功。13年の刑期を終え、旭川刑務所を出所した元殺人犯の三上正夫。身寄りのない彼は上京し、身元引受人となった弁護士の庄司とその妻・敦子に温かく迎えられる。一方、小説家への転身を目指していたTVディレクター津乃田のもとには、そんな三上の社会復帰に密着したドキュメンタリー番組の制作という仕事が舞い込むが…。 JAN:4934569738561

「すばらしき世界」 の作品情報

作品情報

製作年: 2020年

「すばらしき世界」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

監督: 西川美和
出演: 役所広司

関連作品

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大阪極道戦争 しのいだれ

トウキョウソナタ

蛇イチゴ

映像京都名作時代劇ドラマシリーズ 市川崑監督「盤嶽の一生」

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1〜 5件 / 全15件

無戸籍ということ。

投稿日:2022/01/09 レビュアー:

身分帳。

そんなものがあるのか。
知らなかった。
割と身近に司法、刑務関係のお仕事があって、知っている方だと思っていたのだけど。
世の中、まだ知らないことでいっぱい。

無戸籍の問題って、本人も隠したい事項だし、戸籍自体見ることが生涯に何回あるか
くらいなのであまり表に出ないけど、その人の人生の大きな影や障害物となる深刻な問題。

戸籍がない。
つまり自分がどこの誰だか分からなくて、両親も分からない。
アイデンティティの元になるものが全くない状態だ。

名前も気づかれた場所の都道県知事が便宜上つけることになってる。(確か)

役所 広司演じる三上には戸籍がない。
このことが彼の人生の始まりなんだと思う。

そして皮肉なことに、戸籍がない、ルーツが分からないのに刑務服役中に記される「身分帳」は
重ねるとちょっとした塔になるほどぎっしりとある。

組という一つの擬似家族の一員として、義理を尽くすのに比例して前科もどんどん増えていく。
そこら辺の家族より、ずっと人情味が溢れるこの擬似家族もほんとに皮肉だ。

刑務所の中の暮らしは独特だ。
何年も外に出ないと世の中はあっという間に別世界だ。
普通に生活していてもその変容に驚くのに、刑務所から出た三上にはもっとだろう。

外の世界へ出た三上に関わる人間は保護司、ケースワーカー、マスコミの端くれ、スーパーの店長。
これがなんか上辺だけはいい人だったり、杓子定規な人だったり、ろくな人がいない。
三上が関わる人のどいつもこいつも、なんだかもう、残念な感じの人ばかりなのだ。

三上がカッとなって自分をコントロールできない点は、世間からはダメな人ハンコ
押される悪いところだろう。
だけど、誰かに抱きしめられたり、愛情を注がれたりしたことのない人間に、
いわゆるできた人になれと求めること自体が酷に思う。

三上の良いところは一途で純粋すぎるところだろうか。
周囲は次第にその部分にひかれて、三上の周りに集まってくる。

西川美和監督は、しんどい人生を背負わされた三上の人生に、ちょこちょこ笑える
部分を入れてくれる。
ああ、なんか三上自身も、嫌な感じだった三上の周囲の感じもいい感じにほわって
なってきたーってところで

ぶつ
っと切ってくる。

ああ、洗濯物が揺れてるね。
あの子がくれた白とピンクのコスモスがきれいだね。

なんでそこで。
という思いと、
もしかしてそこでちょうどよかったのかな、
という思いと。

わたしは、三上が大好きだ。
わたしは、三上をぎゅうううって抱きしめたい。

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いかに世間と向き合うか

投稿日:2021/11/27 レビュアー:こうさま

人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男、三上が最後に犯した殺人罪懲役13年の刑期を終えて出所する。
身元引受人の弁護士庄司に迎えられ人生の再出発に挑む三上のその後を描いた作品で演ずるのは役所広司、その演技力が光る。
この三上は実際に存在した人物をモデルにしたそうだが、時代背景はかなり違うようだ。
彼は幼い頃に母親に捨てられ、養護施設で幼少期を過ごすが、出所後は非行に走り、反社会勢力とも係わりをもち、シャバと刑務所を行き来する人生、そんな彼がいきなり浦島太郎状態で世間にほり出されることになるのだが「俺は堅気ぞ」と自身に言い聞かせる。
前科持ちの人間に対する世間の風は冷たい、そんな彼に顔も覚えていない母親探しをさせ、それをドキュメンタリーに仕立てようとして接近して来るテレビ関係者やカメラマン、こんなヤラセ的なネタでもなんとかモノにしようとするマスメディアの勝手な論理も垣間見える。
親身になって相談に乗ってくれる役所のケースワーカーに勧められてとりあえず生活保護の申請、三上にとってはそれを肩身の狭い屈辱、お国に面倒を見てもらうのなら刑務所の方がマシだと思う、やはり昭和の男なんだなぁ。
三上の課題はいかに世間と向き合うかということ、元々人と協調する能力に欠け、かなり沸点の低い男なのだが、本当のワルではなさそう、道で脅されている男がいればほっておけない、単に助けるだけでなく暴力という武器で相手をボコボコにしてしまう。
なかなか職が見つからず、自動車運転免許再収得にも失敗した彼はついに禁を破って九州の昔の兄弟分に電話、やはり自分の戻る世界はここしかないのかという思いにかられるのだが、今の時代、ヤクザで食べていけるものではないと思い知らされる、
ヤクザ社会との決別は、彼にとっては自分の過去の清算にほかならなかったのだろう。
幸い彼には弁護士、ケースワーカー、スーパーの店長、カメラマンという仲間が出来、それなりの仕事も決まって残りの人生にたいする船出となった。
この現実は彼にとって素晴らしい世界という実感だったのだろうか。

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3

投稿日:2021/11/16 レビュアー:aa

最後が・・

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最強タッグ

投稿日:2021/11/16 レビュアー:オッドジョブ

西川美和監督に主演が役所広司となれば、観る者の期待ハードルは凄く上がるであろう。でもちゃんとそれに答えてくれる作品。さすがですね。

表面的には、純粋すぎる主人公と生きづらい現実社会の対比みたいな形になっているけど、テレビレベルの単純さはないのでしっかりドラマを楽しめます。ラストの職場の各キャラクターなんてよくあれだけ短い時間で描いたものだと感心。

とにかく細部の脚本がしっかりしていて、役名もないような登場人物それぞれ(ほんのちょい役ですら)が、しっかり人間として描写されています。こういうところがしっかりしているからこそ、この映画のタイトルまで生きてくる。

西川監督には、これからもこのペースでいいので、このレベルの作品を送り出してくれることを期待します。

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幸せだったのかな ネタバレ

投稿日:2021/11/14 レビュアー:ぴか

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幸せだったのかな?
内容が極端にならず、現実感がある。
(ただし、昔の奥さんを偶然見かける場面以外)
最後のシーンで、不意にタイトルが現れるところが
全てなのかも。 

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無戸籍ということ。

投稿日

2022/01/09

レビュアー

身分帳。

そんなものがあるのか。
知らなかった。
割と身近に司法、刑務関係のお仕事があって、知っている方だと思っていたのだけど。
世の中、まだ知らないことでいっぱい。

無戸籍の問題って、本人も隠したい事項だし、戸籍自体見ることが生涯に何回あるか
くらいなのであまり表に出ないけど、その人の人生の大きな影や障害物となる深刻な問題。

戸籍がない。
つまり自分がどこの誰だか分からなくて、両親も分からない。
アイデンティティの元になるものが全くない状態だ。

名前も気づかれた場所の都道県知事が便宜上つけることになってる。(確か)

役所 広司演じる三上には戸籍がない。
このことが彼の人生の始まりなんだと思う。

そして皮肉なことに、戸籍がない、ルーツが分からないのに刑務服役中に記される「身分帳」は
重ねるとちょっとした塔になるほどぎっしりとある。

組という一つの擬似家族の一員として、義理を尽くすのに比例して前科もどんどん増えていく。
そこら辺の家族より、ずっと人情味が溢れるこの擬似家族もほんとに皮肉だ。

刑務所の中の暮らしは独特だ。
何年も外に出ないと世の中はあっという間に別世界だ。
普通に生活していてもその変容に驚くのに、刑務所から出た三上にはもっとだろう。

外の世界へ出た三上に関わる人間は保護司、ケースワーカー、マスコミの端くれ、スーパーの店長。
これがなんか上辺だけはいい人だったり、杓子定規な人だったり、ろくな人がいない。
三上が関わる人のどいつもこいつも、なんだかもう、残念な感じの人ばかりなのだ。

三上がカッとなって自分をコントロールできない点は、世間からはダメな人ハンコ
押される悪いところだろう。
だけど、誰かに抱きしめられたり、愛情を注がれたりしたことのない人間に、
いわゆるできた人になれと求めること自体が酷に思う。

三上の良いところは一途で純粋すぎるところだろうか。
周囲は次第にその部分にひかれて、三上の周りに集まってくる。

西川美和監督は、しんどい人生を背負わされた三上の人生に、ちょこちょこ笑える
部分を入れてくれる。
ああ、なんか三上自身も、嫌な感じだった三上の周囲の感じもいい感じにほわって
なってきたーってところで

ぶつ
っと切ってくる。

ああ、洗濯物が揺れてるね。
あの子がくれた白とピンクのコスモスがきれいだね。

なんでそこで。
という思いと、
もしかしてそこでちょうどよかったのかな、
という思いと。

わたしは、三上が大好きだ。
わたしは、三上をぎゅうううって抱きしめたい。

いかに世間と向き合うか

投稿日

2021/11/27

レビュアー

こうさま

人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男、三上が最後に犯した殺人罪懲役13年の刑期を終えて出所する。
身元引受人の弁護士庄司に迎えられ人生の再出発に挑む三上のその後を描いた作品で演ずるのは役所広司、その演技力が光る。
この三上は実際に存在した人物をモデルにしたそうだが、時代背景はかなり違うようだ。
彼は幼い頃に母親に捨てられ、養護施設で幼少期を過ごすが、出所後は非行に走り、反社会勢力とも係わりをもち、シャバと刑務所を行き来する人生、そんな彼がいきなり浦島太郎状態で世間にほり出されることになるのだが「俺は堅気ぞ」と自身に言い聞かせる。
前科持ちの人間に対する世間の風は冷たい、そんな彼に顔も覚えていない母親探しをさせ、それをドキュメンタリーに仕立てようとして接近して来るテレビ関係者やカメラマン、こんなヤラセ的なネタでもなんとかモノにしようとするマスメディアの勝手な論理も垣間見える。
親身になって相談に乗ってくれる役所のケースワーカーに勧められてとりあえず生活保護の申請、三上にとってはそれを肩身の狭い屈辱、お国に面倒を見てもらうのなら刑務所の方がマシだと思う、やはり昭和の男なんだなぁ。
三上の課題はいかに世間と向き合うかということ、元々人と協調する能力に欠け、かなり沸点の低い男なのだが、本当のワルではなさそう、道で脅されている男がいればほっておけない、単に助けるだけでなく暴力という武器で相手をボコボコにしてしまう。
なかなか職が見つからず、自動車運転免許再収得にも失敗した彼はついに禁を破って九州の昔の兄弟分に電話、やはり自分の戻る世界はここしかないのかという思いにかられるのだが、今の時代、ヤクザで食べていけるものではないと思い知らされる、
ヤクザ社会との決別は、彼にとっては自分の過去の清算にほかならなかったのだろう。
幸い彼には弁護士、ケースワーカー、スーパーの店長、カメラマンという仲間が出来、それなりの仕事も決まって残りの人生にたいする船出となった。
この現実は彼にとって素晴らしい世界という実感だったのだろうか。

3

投稿日

2021/11/16

レビュアー

aa

最後が・・

最強タッグ

投稿日

2021/11/16

レビュアー

オッドジョブ

西川美和監督に主演が役所広司となれば、観る者の期待ハードルは凄く上がるであろう。でもちゃんとそれに答えてくれる作品。さすがですね。

表面的には、純粋すぎる主人公と生きづらい現実社会の対比みたいな形になっているけど、テレビレベルの単純さはないのでしっかりドラマを楽しめます。ラストの職場の各キャラクターなんてよくあれだけ短い時間で描いたものだと感心。

とにかく細部の脚本がしっかりしていて、役名もないような登場人物それぞれ(ほんのちょい役ですら)が、しっかり人間として描写されています。こういうところがしっかりしているからこそ、この映画のタイトルまで生きてくる。

西川監督には、これからもこのペースでいいので、このレベルの作品を送り出してくれることを期待します。

幸せだったのかな

投稿日

2021/11/14

レビュアー

ぴか

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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幸せだったのかな?
内容が極端にならず、現実感がある。
(ただし、昔の奥さんを偶然見かける場面以外)
最後のシーンで、不意にタイトルが現れるところが
全てなのかも。 

1〜 5件 / 全15件