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ミッドサマー

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ミッドサマー / フローレンス・ピュー

全体の平均評価点:(5点満点)

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「ミッドサマー」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督が、スウェーデンを舞台に撮り上げた戦慄の異文化スリラー。スウェーデンの奥地で開かれる“夏至祭”に参加したアメリカの若者たちが、明るい白夜のもとで繰り広げられる異様な儀式を体験していく中で、次第に想像を絶する悪夢に呑み込まれていくさまを描く。主演はフローレンス・ピュー。ある日突然、最愛の家族を失ってしまったアメリカ人学生ダニー。心配した恋人のクリスチャンは、男たちだけで行くはずだったスウェーデン旅行に彼女も誘うことに。彼らが向かったのは、スウェーデンの奥地で90年に一度開かれるという特別な“夏至祭”。こうしてダニーたち一行は白い衣装に身を包んだ村人たちに笑顔で迎えられ、9日間にわたって行われる神秘の祝祭を彼らと一緒に体験していくことになるのだったが…。 JAN:4562474214308

「ミッドサマー」 の作品情報

作品情報

製作年: 2019年
製作国: アメリカ
原題: MIDSOMMAR

「ミッドサマー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ローズの秘密の頁

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島

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ユーザーレビュー:28件

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1〜 5件 / 全28件

人間が一番怖い。

投稿日:2021/04/01 レビュアー:

怖いやら気持ち悪いやら腹立つやら。
どんな映画か全く分からない状況で見始める。
最初にヘンリー・ダーガーみたいな絵が映し出される。
でも、その次のショットは美しい北欧の森林、続いてアメリカの大学生の
ぐだぐだな生活。

精神不安定な大学生とその彼、その友達グループ。
最初は男友達だけでグループの中のひとりの故郷の面白いお祭りを見に行こうと
小旅行を計画していたのにガールフレンドがついてきてしまうというめんどくさい展開。

ついたスウェーデンの草花が咲き乱れる美しいコミューンで、大学生グループは
ちょっとしたトリップ感を味わいテンションが上がってくる。

大学生にあるよなーっていう懐かしい感じ。

ここまでが結構長くてだるいな、こんな尺いるか?
な気分でいたのだが、この辺からなんかいやーなぞわぞわする感じになってくる。
そこからはもう目まぐるしく、おそらく巻き込まれた大学生たちも考えてる間もなく
恐ろしいけどもう引き返せない、取り返しがつかない状況にはまってしまっていることに気づく。

エスターに続くホラー。
やっぱり何が怖いかって、幽霊でもゾンビでもなくて、
人間が一番怖い。

人を殺しちゃいけませんよ、
とか、意思を無視した行為の強要はいけませんよ。
と言いたいところだけど、
カルト、宗教、信じ切っている人間には全く意見も説明も通じないのだ。

ホルガ村ってほんとに存在するのだろうか?
と調べてみたらどうも監督のアリ・アスターが脚本を描く中で設定した村で
モデルがあるのかも言及がない。

でも、実際にありそうで怖い。

更に、大学生らは見方によれば拉致、軟禁されたようなものでほぼどの国の法律でも
違法行為だろう。
ただ、彼らが古来の伝統に基づいて連綿と継続している祭りの行為、民族の習慣としている
場合、近代国家がどこまで踏み込めるのだろうとすごく考えてしまった。

日本では和歌山の小さな村が伝統としているイルカ漁が野蛮で動物虐待として
世界中から非難を浴びている。
でも彼らにとっては伝統であり、文化なのだ。

まあイルカと人間じゃ全く次元が違うので同列では語れないのだけど。

民族の文化・伝統に対して近代国家は踏み込んで良いのか、考え込んでしまった。
この映画の場合コミューン外から人間を取り込んでいる部分でははっきりダメだと
言えるけど、内部で完結しているのならどうなんだろう。

あと、大学生がカルト集団に勧誘されるという図は、オウム真理教を思い出した。
あの集団も知識があり、社会に一定の不満があり、自分探しみたいなことをしている
人間が集まる大学生の勧誘に力を入れていて、そこで勧誘したものが
後のサリン精製や、VXガス精製、医療行為、武器の製造、司法での対抗を担っていた。

アリ監督は、北欧を舞台にしたホラーを作ってほしいと言われ脚本を書いたそうだが、
どこまでを意図して書いたのかは分からない。
でもわたしは、色々考え込んでしまった。

ストーリーだけじゃなく、北欧の自然がとても美しく、バーンと呼ばれるような古屋や
リネンの衣服、花飾りも見応えがあった。
食卓はkinfolkに登場するような素敵なテーブルで。

ラストの大学生の女の子の、花まみれにされ、精神をズタズタにされた最後に
微笑を浮かべた表情のアップ、すごく怖かった。

面白い作品だけど、残虐な映像、グロい性的場面がありこどもや、誰かと一緒にみるのは
要注意。

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狂人

投稿日:2021/02/15 レビュアー:ダックフック

2000人の狂人みたいだったけどあっちは怨霊でこっちは人間だからなぁ。外に恐ろしきは人間なりかな。しかし長い!途中投げそうになったけどちゃんと観た。ヒロインが内心病んでるけど見た目が健康的なところがやっぱり共同体にスカウトするにはこっちだよなぁってのが伺える。

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狂信者は甘いことばで取り入ってくる... ネタバレ

投稿日:2021/02/08 レビュアー:哲郎

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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アメリカのロッテン・トマトでは高い評価とのことだけど、そこそこですね。監督の技量にも?あり。
そもそも、これは真新しい内容じゃない。『ウィッカーマン』(1973、リメイク版あり)や『サクラメント 死の楽園』(2013)とほぼ同じ内容で、舞台や設定に違いはあるけど両作品を足して2で割ったような感じ。

でも、カルト共同体の残酷さぶりは高まってるかな。とくに共同体内の老人二人が崖から飛び降りて、崖下の岩に叩きつけられるシーンは強烈。しかも、それでもまだ死んでないからって、大きな木槌を振り下ろして頭を叩き割るという地獄絵。もちろん殺人目的ではなく、彼らにあっては共同体内の風習であり信仰に基づくものなのだが、あまりにもクレイジーすぎるし、司法当局に知られれば当然に「殺人、もしくは自殺ほう助」の罪に問われる。

それでも、共同体成員間で行われるだけならまだいい。そこを訪れた学生たちは種馬にされるばかりか、生贄として殺されてしまうのである。しかも彼らの偽善の最たるところは、秘密を知り去ろうとした者を殺してしまうという悪辣さだ。共同体出身の学生ペレも大悪人だ。生贄とされることを知りながら、友人たちを共同体へと誘い出した。大学生が「人権」を知らないはずはない。“信仰”を装った洗脳がいかに悪逆なものか、見ていてとても不快な気分になる。狂信者は疑うことを知らぬ者に、甘いことばを巧みに使って取り入ってくるのだ。

最初に、ダニーの病とともに両親と妹の自死が時間をとって置かれているが、これが後半のハイライト部分に効果的に反映していない。「監督の技量に疑問あり」と書いた理由だ。ほかにも殺して埋めた学生の足だけが地面から出てたりとか、鶏小屋の中に遺体をただ吊るしておいたりとか結構穴がある。そしてラストシーン、ダニーのあの不可解な笑み...
私は、こうした作品の結末には鑑賞者をホッとさせる部分がなければいけないと思っている。娯楽映画は「現実」を再現する(そうと思わせる)ものじゃなく、「現実性」(らしさ)を創作するものだからだ。

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予想とは違った ネタバレ

投稿日:2021/02/05 レビュアー:さくら

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評価が高かったので期待していたのですが、思っていたよりホラーやグロ要素は少なかったです。
前半の主人公の不幸話いらないと思うし…。
彼氏が他の女とアレをしているシーンがほぼモザイクなしであるのでカップルで見ない方が良いかもしれませんw

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夏至祭には何かが起こる

投稿日:2021/01/19 レビュアー:kazupon

監督:アリ・アスター(2019年・米・147分)
原題:MIDSOMMAR

ミッドサマー=夏至祭と聞いて、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』だった。
本作の舞台はスウェーデンだけど、北欧の夏は、夜の時間帯になっても太陽が沈まない「白夜」の季節って点で似通っている気がする。
体内時計も狂ってしまって、知らず知らず妙な気分になるのかも。
…と、観始める前にはそんな風に考えていた。
でも、本作は「ホルガ」というスウェーデンの小さな村の―それも凄く閉鎖的なカルトまがいのコミューンの話だった。
これからご覧になる方は、冒頭や劇中に出て来る「絵」や「タペストリー」に注目して目に焼き付けておいて欲しい。それらが物語の筋道や内容を端的に示唆していると思うから。
さて、物語の始まりの舞台は冬のアメリカ。
本作の主人公・女子大生のダニーは、妹からのメールに胸騒ぎを覚え、両親に電話するが応答がない。
恋人のクリスチャンに電話で相談しても「君の気を引こうとしているだけさ。」と取り合ってくれない。しかし、その頃、妹は両親を道連れに無理心中していたのだった。
ダニーは情緒不安定で、いつも誰かの意見に流されているし、クリスチャンは優柔不断で煮え切らない。
彼は面倒なダニーを重荷に感じ、友人たちからも別れちゃえよと言われているが、切り出すことが出来ず、すでに季節は夏になっていた。
擦った揉んだはあったけれど、スウェーデンからの留学生・ペレの故郷の村に、ペレ、クリスチャン、ジョシュ、マークの男4人旅の計画があり、成り行きでダニーも付いて行くことになった。
いよいよ舞台がスウェーデンに移るのだが、ここまでの割とグダグダした展開が、巧みな場面転換であっという間に目的地に着いてしまう。(此処の描写、ポッシュさんのレビューがナイス!ジャンプカットって言うのね。)
天地が反転するショットは、妙に不安感を煽る。
ペレの育ったコミューンへ行く前に野原みたいな所に寄るが、そこにはペレの友人たちが先に着いていて、マジックマッシュルームを振る舞われ、皆でトリップ。
ダニーのトリップは、自分の手の平に草が生えたり、建物が揺らめいて見えたり、皆が自分を嘲笑しているように感じたり。逃げ込んだトイレの鏡に誰かの顔が映るのもちょっと不気味。
ホルガへの入り口には太陽を象ったと思われるゲートがあり、美しい村が青空の下に広がっていた。
ホルガにやって来た目的は、この地で開催される90年に一度の“大祝祭”を見学する事だった。中でもジョシュは、この祝典や夏至祭に関することを論文に書くことだった。

この村では、「人生は季節」と捉えていて、18歳までの子供は「春」18〜36歳は「夏」で巡礼の旅をする。36〜54歳は「秋」で労働の年齢。54〜72歳は人生の師となり「冬」の季節だと言う。それでは72歳以上は?の問いに、ペレは笑いながら首を切る真似をする。
彼らは、「アッテストゥパン」という儀式を目撃することになるのだが、何とも驚愕の儀式だった。
二回目に本作を観直して気づいたことだけど、大祝祭開会を宣言する集会の時に、宣言者の女性が高齢男女二人にそれぞれタイマツを渡しながら、「炎よ、これまで。もう燃えず熱することもなく。」と言っているのだ。この男女ふたりが、アッテストゥパンの二人だった。
長閑で平和な村。そんな印象が次々に崩れて行った。
鑑賞途中から、そもそもペレが彼らを自分の故郷ホルガに連れて来た目的さえ、疑惑の対象となった。
ホルガに伝わる因習は、古代宗教の名残なのか?「ホッ!ハッ!」という特徴的な呼吸は一体?宿舎建物の天井や壁に描かれた絵は、この村の歴史や因習を伝える、まるで古代の壁画のようにも感じ、特にタペストリーに描かれたラブストーリーは、親切にもクリスチャンの運命を仄めかしていたのか?とさえ思う。
ラブストーリーどころか、クリスチャンは数年ごとに新しい血を入れるための生贄だった。
男性器の象徴であるメイポールの周囲で、若い娘たちがグルグルと踊り続ける…そして、最後まで踊り続けた娘が、その年のメイクイーンになる。
まるで日本の菊人形のように色とりどりの花のドレスを着せられたメイクイーンのダニー。
彼女が選ぶ9人目の生贄。それは、ダニーの復讐としか思えない。
村の奥に一際目立っていた黄色い三角の建物。そこで行われた儀式は、衝撃的だった。

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1〜 5件 / 全28件

ミッドサマー

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:28件

人間が一番怖い。

投稿日

2021/04/01

レビュアー

怖いやら気持ち悪いやら腹立つやら。
どんな映画か全く分からない状況で見始める。
最初にヘンリー・ダーガーみたいな絵が映し出される。
でも、その次のショットは美しい北欧の森林、続いてアメリカの大学生の
ぐだぐだな生活。

精神不安定な大学生とその彼、その友達グループ。
最初は男友達だけでグループの中のひとりの故郷の面白いお祭りを見に行こうと
小旅行を計画していたのにガールフレンドがついてきてしまうというめんどくさい展開。

ついたスウェーデンの草花が咲き乱れる美しいコミューンで、大学生グループは
ちょっとしたトリップ感を味わいテンションが上がってくる。

大学生にあるよなーっていう懐かしい感じ。

ここまでが結構長くてだるいな、こんな尺いるか?
な気分でいたのだが、この辺からなんかいやーなぞわぞわする感じになってくる。
そこからはもう目まぐるしく、おそらく巻き込まれた大学生たちも考えてる間もなく
恐ろしいけどもう引き返せない、取り返しがつかない状況にはまってしまっていることに気づく。

エスターに続くホラー。
やっぱり何が怖いかって、幽霊でもゾンビでもなくて、
人間が一番怖い。

人を殺しちゃいけませんよ、
とか、意思を無視した行為の強要はいけませんよ。
と言いたいところだけど、
カルト、宗教、信じ切っている人間には全く意見も説明も通じないのだ。

ホルガ村ってほんとに存在するのだろうか?
と調べてみたらどうも監督のアリ・アスターが脚本を描く中で設定した村で
モデルがあるのかも言及がない。

でも、実際にありそうで怖い。

更に、大学生らは見方によれば拉致、軟禁されたようなものでほぼどの国の法律でも
違法行為だろう。
ただ、彼らが古来の伝統に基づいて連綿と継続している祭りの行為、民族の習慣としている
場合、近代国家がどこまで踏み込めるのだろうとすごく考えてしまった。

日本では和歌山の小さな村が伝統としているイルカ漁が野蛮で動物虐待として
世界中から非難を浴びている。
でも彼らにとっては伝統であり、文化なのだ。

まあイルカと人間じゃ全く次元が違うので同列では語れないのだけど。

民族の文化・伝統に対して近代国家は踏み込んで良いのか、考え込んでしまった。
この映画の場合コミューン外から人間を取り込んでいる部分でははっきりダメだと
言えるけど、内部で完結しているのならどうなんだろう。

あと、大学生がカルト集団に勧誘されるという図は、オウム真理教を思い出した。
あの集団も知識があり、社会に一定の不満があり、自分探しみたいなことをしている
人間が集まる大学生の勧誘に力を入れていて、そこで勧誘したものが
後のサリン精製や、VXガス精製、医療行為、武器の製造、司法での対抗を担っていた。

アリ監督は、北欧を舞台にしたホラーを作ってほしいと言われ脚本を書いたそうだが、
どこまでを意図して書いたのかは分からない。
でもわたしは、色々考え込んでしまった。

ストーリーだけじゃなく、北欧の自然がとても美しく、バーンと呼ばれるような古屋や
リネンの衣服、花飾りも見応えがあった。
食卓はkinfolkに登場するような素敵なテーブルで。

ラストの大学生の女の子の、花まみれにされ、精神をズタズタにされた最後に
微笑を浮かべた表情のアップ、すごく怖かった。

面白い作品だけど、残虐な映像、グロい性的場面がありこどもや、誰かと一緒にみるのは
要注意。

狂人

投稿日

2021/02/15

レビュアー

ダックフック

2000人の狂人みたいだったけどあっちは怨霊でこっちは人間だからなぁ。外に恐ろしきは人間なりかな。しかし長い!途中投げそうになったけどちゃんと観た。ヒロインが内心病んでるけど見た目が健康的なところがやっぱり共同体にスカウトするにはこっちだよなぁってのが伺える。

狂信者は甘いことばで取り入ってくる...

投稿日

2021/02/08

レビュアー

哲郎

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アメリカのロッテン・トマトでは高い評価とのことだけど、そこそこですね。監督の技量にも?あり。
そもそも、これは真新しい内容じゃない。『ウィッカーマン』(1973、リメイク版あり)や『サクラメント 死の楽園』(2013)とほぼ同じ内容で、舞台や設定に違いはあるけど両作品を足して2で割ったような感じ。

でも、カルト共同体の残酷さぶりは高まってるかな。とくに共同体内の老人二人が崖から飛び降りて、崖下の岩に叩きつけられるシーンは強烈。しかも、それでもまだ死んでないからって、大きな木槌を振り下ろして頭を叩き割るという地獄絵。もちろん殺人目的ではなく、彼らにあっては共同体内の風習であり信仰に基づくものなのだが、あまりにもクレイジーすぎるし、司法当局に知られれば当然に「殺人、もしくは自殺ほう助」の罪に問われる。

それでも、共同体成員間で行われるだけならまだいい。そこを訪れた学生たちは種馬にされるばかりか、生贄として殺されてしまうのである。しかも彼らの偽善の最たるところは、秘密を知り去ろうとした者を殺してしまうという悪辣さだ。共同体出身の学生ペレも大悪人だ。生贄とされることを知りながら、友人たちを共同体へと誘い出した。大学生が「人権」を知らないはずはない。“信仰”を装った洗脳がいかに悪逆なものか、見ていてとても不快な気分になる。狂信者は疑うことを知らぬ者に、甘いことばを巧みに使って取り入ってくるのだ。

最初に、ダニーの病とともに両親と妹の自死が時間をとって置かれているが、これが後半のハイライト部分に効果的に反映していない。「監督の技量に疑問あり」と書いた理由だ。ほかにも殺して埋めた学生の足だけが地面から出てたりとか、鶏小屋の中に遺体をただ吊るしておいたりとか結構穴がある。そしてラストシーン、ダニーのあの不可解な笑み...
私は、こうした作品の結末には鑑賞者をホッとさせる部分がなければいけないと思っている。娯楽映画は「現実」を再現する(そうと思わせる)ものじゃなく、「現実性」(らしさ)を創作するものだからだ。

予想とは違った

投稿日

2021/02/05

レビュアー

さくら

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評価が高かったので期待していたのですが、思っていたよりホラーやグロ要素は少なかったです。
前半の主人公の不幸話いらないと思うし…。
彼氏が他の女とアレをしているシーンがほぼモザイクなしであるのでカップルで見ない方が良いかもしれませんw

夏至祭には何かが起こる

投稿日

2021/01/19

レビュアー

kazupon

監督:アリ・アスター(2019年・米・147分)
原題:MIDSOMMAR

ミッドサマー=夏至祭と聞いて、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』だった。
本作の舞台はスウェーデンだけど、北欧の夏は、夜の時間帯になっても太陽が沈まない「白夜」の季節って点で似通っている気がする。
体内時計も狂ってしまって、知らず知らず妙な気分になるのかも。
…と、観始める前にはそんな風に考えていた。
でも、本作は「ホルガ」というスウェーデンの小さな村の―それも凄く閉鎖的なカルトまがいのコミューンの話だった。
これからご覧になる方は、冒頭や劇中に出て来る「絵」や「タペストリー」に注目して目に焼き付けておいて欲しい。それらが物語の筋道や内容を端的に示唆していると思うから。
さて、物語の始まりの舞台は冬のアメリカ。
本作の主人公・女子大生のダニーは、妹からのメールに胸騒ぎを覚え、両親に電話するが応答がない。
恋人のクリスチャンに電話で相談しても「君の気を引こうとしているだけさ。」と取り合ってくれない。しかし、その頃、妹は両親を道連れに無理心中していたのだった。
ダニーは情緒不安定で、いつも誰かの意見に流されているし、クリスチャンは優柔不断で煮え切らない。
彼は面倒なダニーを重荷に感じ、友人たちからも別れちゃえよと言われているが、切り出すことが出来ず、すでに季節は夏になっていた。
擦った揉んだはあったけれど、スウェーデンからの留学生・ペレの故郷の村に、ペレ、クリスチャン、ジョシュ、マークの男4人旅の計画があり、成り行きでダニーも付いて行くことになった。
いよいよ舞台がスウェーデンに移るのだが、ここまでの割とグダグダした展開が、巧みな場面転換であっという間に目的地に着いてしまう。(此処の描写、ポッシュさんのレビューがナイス!ジャンプカットって言うのね。)
天地が反転するショットは、妙に不安感を煽る。
ペレの育ったコミューンへ行く前に野原みたいな所に寄るが、そこにはペレの友人たちが先に着いていて、マジックマッシュルームを振る舞われ、皆でトリップ。
ダニーのトリップは、自分の手の平に草が生えたり、建物が揺らめいて見えたり、皆が自分を嘲笑しているように感じたり。逃げ込んだトイレの鏡に誰かの顔が映るのもちょっと不気味。
ホルガへの入り口には太陽を象ったと思われるゲートがあり、美しい村が青空の下に広がっていた。
ホルガにやって来た目的は、この地で開催される90年に一度の“大祝祭”を見学する事だった。中でもジョシュは、この祝典や夏至祭に関することを論文に書くことだった。

この村では、「人生は季節」と捉えていて、18歳までの子供は「春」18〜36歳は「夏」で巡礼の旅をする。36〜54歳は「秋」で労働の年齢。54〜72歳は人生の師となり「冬」の季節だと言う。それでは72歳以上は?の問いに、ペレは笑いながら首を切る真似をする。
彼らは、「アッテストゥパン」という儀式を目撃することになるのだが、何とも驚愕の儀式だった。
二回目に本作を観直して気づいたことだけど、大祝祭開会を宣言する集会の時に、宣言者の女性が高齢男女二人にそれぞれタイマツを渡しながら、「炎よ、これまで。もう燃えず熱することもなく。」と言っているのだ。この男女ふたりが、アッテストゥパンの二人だった。
長閑で平和な村。そんな印象が次々に崩れて行った。
鑑賞途中から、そもそもペレが彼らを自分の故郷ホルガに連れて来た目的さえ、疑惑の対象となった。
ホルガに伝わる因習は、古代宗教の名残なのか?「ホッ!ハッ!」という特徴的な呼吸は一体?宿舎建物の天井や壁に描かれた絵は、この村の歴史や因習を伝える、まるで古代の壁画のようにも感じ、特にタペストリーに描かれたラブストーリーは、親切にもクリスチャンの運命を仄めかしていたのか?とさえ思う。
ラブストーリーどころか、クリスチャンは数年ごとに新しい血を入れるための生贄だった。
男性器の象徴であるメイポールの周囲で、若い娘たちがグルグルと踊り続ける…そして、最後まで踊り続けた娘が、その年のメイクイーンになる。
まるで日本の菊人形のように色とりどりの花のドレスを着せられたメイクイーンのダニー。
彼女が選ぶ9人目の生贄。それは、ダニーの復讐としか思えない。
村の奥に一際目立っていた黄色い三角の建物。そこで行われた儀式は、衝撃的だった。

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