ＨＯＭＥＬＡＮＤ／ホームランド　シーズン２

今シーズンではブロディの苦悩が描かれています。
自身の【大儀】に疑問を持たなかったシーズン１と比べると、彼の行動には一貫性がなく、心の葛藤が見て取れます。
その上、デイナの事件もあり、人として、親として、英雄として、の行動が問われるのです。
キャリーは相変わらずイライラさせてくれますが、それ以外の【大人達】の思惑が入り乱れて物語に緊張感を与えてくれます。
常にブロディは【敵であり味方である】という危うい立ち位置で、どっちに転ぶのか見ていてハラハラさせられる。
目が離せない作品ですね。

ウォールデンの追悼式で爆弾が爆発。
２００人以上の死者が出るという大惨事となってしまう。
その上、ブロディの犯行声明が悪用され、彼が犯人として報道されてしまうのだ。
黒幕であったナジールも死んだ今、事件の全貌は闇の中。
ここがテロ集団の怖いところですね。
誰もが大儀の為に命をかけ、リーダーさえもが目的の前に命を落とす。
それでも活動は止まらないのだ。
テロ集団の中では、誰もが主犯であり誰もがリーダーとなり得る。
その危険性にゾッとしました。

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今シーズンから登場したピーター・クイン。
なんだか、いきなり現れたなぁ。。。と思っていたら、やっぱり裏があった模様。
クインの正体を探るソールは、元同僚アダールとのつながりを突き止め、クインがただの分析官ではないと知るのです。
ここでも大人の事情ですかねぇ。。。
国家に牙をむいたブロディを免責にする気は最初からなかったのか？
ブロディ暗殺を裏で指示したデビッド。
前回のデイナの事件と言い、何が正しいとは言い切れない。
正しければすべてＯＫかと言えば、世の中そんなに楽ではないのだ。
大人の事情もあればしがらみもある。
そんな中で、何をチョイスするかは誰が決めるべきなのか？何を選べば一番罪悪感を感じずにすむのか？
難しい問題ですね。




今回のゲスト。
第９話【２つの顔】
ディアスは【オリジナルズ】のソフィー。

周囲から人徳者として見られる事で自分の行動を恥じるブロディ。
そんな中、ひき逃げ事件に関与してしまったデイナは黙っている事に心を痛めます。
被害者を見舞い、警察に届けるべきだとフィンと言い争いになってしまうのだ。
そして親達が知る事となるわけだが、悲しいかなここで大人の事情が絡んでくる。
副大統領の息子と英雄の娘がひき逃げ事件を起こしたとなれば世間の注目を浴びてしまう。
副大統領が【大人の対応】で事件をもみ消してしまうわけだが、それが更にデイナを苦しめるのです。
単身、警察に出頭しようとするデイナ。
二重スパイの重圧に苦しむブロディは、そんな娘に自分を重ね合わせ、父親として正しき事をするべきだと考えるのです。
どちらもつらい決断。
親として、人として、英雄として。。。
何が正しいのか？
振り回されるデイナがかわいそうです。





今回のゲスト。
第７話【優先順位】
レックスは【コールド・ケース】のジョン・スティルマン。

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やっぱりキャリーの行動が鼻につく。。。
今回も勝手な行動をとった挙げ句、ブロディにバレてしまいすべてをぶちまけてしまうのだ。
そしてＣＩＡに拘束されたブロディは免責と引き替えに寝返る事になる。
そうかぁ、そういう流れなのね。
ここからは二重スパイの話になるのか？
と言う事は、更にこんがらがると言う事ですね^^;