目には目、歯には歯

タイトルの割りに、そんなに激しいやりとりもなく、
なにかあるか？なにかあるか？
と思っているうちに終わった感じです。

メリハリを感じず、全体的にもっさりしており、
観る側を無視した一人よがりな展開に感じました。

私は残念ながら面白さを感じることが出来ませんでした。

若〜い時と今の中間位のスンウォンssi。良い顔でしたね〜。あの笑顔あの目、たまりませんね〜。
そんなにうまくいく〜？というくらい前半は計画通り。
あのカーチェイスはど迫力でした。あれだけ道路や車めちゃくちゃにしたら、懲戒もんだと思うけど・・・
個人的にはハンソッキュssiの笑顔笑い声もお気に入りなんですが。
助けたつもりがだまされて笑うしかないよね〜

冒頭からスタイリッシュでクールな雰囲気が、漂うテンポの良い作品でしたね♪ハン・ソッキュのロマンスグレーな渋くてちょっと危ない感じのちょいワル刑事と、チャ・スンウォンの憂いを含んだ、知能派でクールな犯人との駆け引きや、やりとりは、なかなか見応えがあった…

この手の完全犯罪が描かれる作品では、その「仕掛けのアイデアとテンポの良さ」が重要だが…上手くまとめられている。韓国映画にしては珍しく？…血生臭度は抑え気味でこれもまた良かった…人によっては十分エグイか…(^-^)

脇役含め演技派揃いで、完成度の高い作品…ハリウッドがリメイクしたがるんじゃないでしょうか…？個人的にはラストがちょっと「蛇足だった」かな…「取調室で終了」していたほうが…より「スカッとした終わり方」になったと思うんだけどね…(^○^)

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なんとも素晴らしいオープニング。
つかみOK。

一瞬、どうなってんの？と理解に時間がかかったが、
ああ、これは頭脳戦だなと分からせる手際の良さ。
オープニングのスピード感は最後まで途切れることがなく「見せる」映画だった。

でも若干ドラマの部分で弱いなと思うところがある。

ヒョンミン（チャ・スンウォン）がなぜ犯罪を犯すのか、なぜペク刑事（ハン・ソッキュ）を巻き込むのか。

もちろんそういうことはおいおいと映画の中で説明されるのだが、それにかなりの物足りなさを感じてしまう。
ヒョンミンの復讐相手であるキム・ヒョンテ。
ペク刑事も過去に不正を暴けなかったという苦い失敗があるのは分かるのだが、それがどんくらいのもんだったのか、その扱いが浅いと思う。ヒョンミンの父の死もあっさりとした扱いだったと思う。セリフと映像でちらっっと見せるだけ。

上手く説明できないが、見せ方はかっこいいが、気持ちに響かない。だからヒョンミンとペクとの間に生まれる友情や共同体のようなものがいま一つわかりにくい。悪者であるキム・ヒョンテももっと頭脳戦にふさわしい悪であってほしかったと思う。

でも、ラストは良かった。
ラストシーンでは「ショーシャンクの空に」を思い出した。


あと、もう一つ言いたい。

画面が暗い上にカメラワークはスピーディ、カット割りも早くて、
それはそれでかっこいいから好きなのだが、顔の見分けがつかない。誰が敵で味方なのか判別できないから、そのカメラの早さはそのままで、もっと脇のキャラを際立たせて欲しい。そうすればどんなに早くてもついていける、と思う。

ハン・ソッキュのイメージを崩されました。
常にガムをくちゃくちゃ、にやけた笑い顔。
頂けません・・・。
ハン・ソッキュと言えば、冷静沈着、そして出来る男！
そんな格好良いイメージを脆くも崩された感じがします。

本編に至っても、なんだかメリハリのない理解しがたい演出。
登場人物が多すぎるのと、展開の多さ。
それぞれの人物を理解できずに、なんとなく見終わってしまった感。
全体的には評価が高そうですが、なんとも締まりのない作品に思えたのは私だけでしょうか？