あなたが寝てる間に…

あなたが寝てる間に（１９９５年・アメリカ、カラー、１０３分）

世界的に名を馳せた俳優たちの大半は、有名となった作品の ‘その次’ の作品でもヒットを飛ばしています。‘その次’．．．これが極めて重要なポイントで、そこで躓いたら復活まで時間を要しているか、或いは有名作品１本でオワリ、偏見かもしれませんが、私は今までそういう見方をしてきました。

サンドラ・ブロックが一躍有名スターとなったのは、９４年「スピード」ですが、‘その次’ の作品が、この「あなたが寝てる間に」です。同年「ザ・インターネット」もありましたが、地味な作品で、やはり本作のヒットが彼女のファン層拡大へと繋がりました。
更にサンドラは、９６年「評決のとき」に主演し、人気を不動のものとしました。

彼女の特徴として、‘親近感を抱かせる女優サン’ というのが似合っているように感じます。
８７年「Ｈａｎｇｍｅｎ」でデビューした後は暫く無名時代が続き、９３年「失踪」、９３年「デモリションマン」と続きますが、実質的に彼女の魅力が開花したのは、やはり「スピード」でしょう。
チャーミングという言葉は、今はあまり使われていないようですが、「スピード」ではタフさも見せましたから。彼女に共感を覚える女性は、さぞ多いのではないかと推察いたします。

本作は典型的なラブ・コメですが、ハートフルな響きもあります。
特にルーシー（サンドラ・ブロック）とピーター（ピーター・ギャラガー）の家族とのふれあいは、観ていて心がほんわか（ほっこり）するようです。
ルーシーの「何気ない独り言」が誤解を生み、その後の「偶然の積み重ね」が思いもよらない展開に流れていくストーリーの妙は、軽いながらも味わいが感じられます。

ピーターを演じたピーター・ギャラガーは１９５５年生まれで、出演時は４０歳。その弟ジャックを演じたビル・プルマンは１９５３年生まれで、出演時４２歳。つまり、実年齢は弟を演じたビル・プルマンが年上でした。ビル・プルマンのニヤケ顔には閉口しましたが、その彼らも今は、６６歳と６４歳くらいでしょうか。まだ若いといえばそれまでですが、もう、いいオッサン、いやジイサンです。（笑）

更なる共演者では、ルーシーのよき理解者であるソウルを演じたジャック・ウォーデンが儲け役でした。
彼は５７年「十二人の怒れる男」で、野球好きの陪審員７番を演じ、その頃から注目していた俳優さんです。
そして、ピーターやジャックの祖母エルシーを演じたグリニス・ジョンズ。
つい先日、５０年「絶壁の彼方に」を観たばかりで、彼女の愛くるしい瞳の印象覚めやらぬときだったのですが、４５年経過して７２歳となっていた彼女も、なかなか可愛いお婆ちゃんになっていました。
現在も９６歳でご存命のようです。（2020.01.18現在）

監督は９６年「フェノミナン」、０４年「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。
個人的には９９年「ハーモニーベイの夜明け」が印象に残っています。
２０１３年「ラスト・ベガス」といった痛快コメディもありました。

サンドラ・ブロックの魅力満開の映画でした。

　実際にありえそうもないけどいかにもハリウッドっぽいシンデレラストーリー・・・。
展開も速く飽きずに観れて、笑いあり涙ありで本当面白かった!(^^)!
　ヒロインのルーシーにサンドラ・ブロックも良いが、サンドラ・ブロック、ピーター・ギャラガー、ジャック・ウォーデンがまた良かった〜◎

　ここのところ「けなしレビュー」ばかり書いてて気難しい婆ァぶりを露呈している自分だけども、そんなアタシだって素直にニコニコ楽しんだ映画もあるのだとこの度は自己弁護レビュー（苦笑）。ＴＶでやってた本作、なんで今ごろって感じだけど観てなかったのでサクッと家事の合間に鑑賞。あ〜、なんだかんだ言ってもこういう軽ぅ〜いアメリカ映画が私は好きだ。ジャンクフードってやめられない。なんの栄養にもならないけど美味しいんだもん。

　サンドラ・ブロックはちょっと不思議な立ち位置の女優だと思う。美人じゃないし、可愛いというのとも違う、意外にカテゴライズしにくい人。中性的と言えばいいのか、女としてというより人として魅力がある。この作品でもイイ人だけどちょっと冴えない女性という役、地味で目立たない主人公が王子様に惚れられるという少女漫画的なこの映画にはピッタリだ。

　ハリウッド映画が口を酸っぱくして言ってることが「Ｌｏｖｅ　Ｃｏｎｑｕｅｒｓ　Ａｌｌ」（愛はすべてに打ち勝つ）なんだけど、このＬｏｖｅには「家族愛」も入るんだろうね。この作品でもヒロインが恋をする相手の家族がやたら仲がよくて微笑ましい。ほとんどのエピソードに彼らが登場してくるので、むしろ男女の愛よりそっちの方がメインじゃね？ってくらいの勢い。ヒロインも自分の想いより彼らの気持ちを優先して行動している感じだし。なのでオハナシ自体も孤独な女性が恋によって幸せを掴むというよりは、素敵な家族を得ることでハッピーエンド、みたいに見えた。まぁ相手が今ひとつ華の無いビル・プルマンだからそれくらいのオプションは付けてもらわないとね（笑）。ピーター・ギャラガーはとんだ当て馬でお気の毒だったけど、ま、そんな役回りがお似合い。百貨店の紳士服売り場のマネキンみたいなルックスはいつ見ても笑える。よくあんな冗談みたいな眉毛を顔にのっけてられるな〜。

あなたが寝てる間に！って・・そういうことだったの！って思った。

好きな人がケガをして、サンドラが助けて病院に運んだら、好きな人がずっと意識不明のままで家族が到着し、婚約者と勘違いされて、それを言えずに・・話が進んでいきます。
後日クリスマスパーティーに招待され・・サンドラを疑っている弟と過ごす中で、弟を好きになる映画。

ストーリーは、ベタなのですが・・ベタだけどイイ映画です！！この映画でもサンドラの魅力全開です。
17年前の映画とは思えない。古い映画が苦手な私も古さを感じず楽しめました！若かりし頃のサンドラ可愛いです(^o^)丿

始めは・・サンドラが意中の人と勝手に結婚するって思っていること自体！ストーカーじゃないの？・・って思った(笑)＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／アタフタ・・
しかも一目ぼれって恐ろしいなって思いました。中身は全然違ったりして・・。やっぱり一緒に過ごす中で好きになることが大事だと思いました。

クリスマスから始まる映画なので、冬にはオススメです☆とても幸せな気持ちになります☆ラストがかなり良いので☆☆☆☆です！！

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久々に感じる家族愛のぬくもりの中で、言い出せないルーシーの気持ちが切なくて、胸が熱くなります！　何度も見てるのに、オープニングから泣いてしまいます(汗)