抱きたいカンケイ

ナタリー・ポートマンには色気が無い
セックスも真面目に取り組んでて面白くない
そもそもセフレってどうよ？
みたいに感じる人が多いラブ・コメディって事になってるのだけど、

あくまでそれは見かけ上の事。実は恋をして自分をさらけ出す事に恐怖感を持っている女性が他人との心のふれあいに安らぎを見出すまでの過程を描いたシリアスなドラマだった。
もちろん、セックスにも広い世界があると私は思うのだけど、今回はそれがテーマでは全くないので、ストーリーを示すためにそっけない描写になっている。それが、一般的には「つまらない」という評価になってるのだけど、それは実に正しい。でも重要な続きがあるのだ。
乱暴な言い方をすれば、セックスだけの関係はつまらない。コミュニケーション、心のふれあいが大切だという訳だ。

セックスだけの関係には実りは少なく
喧嘩をしたり、駄目なところをさらけ出したり、それを受け入れる事が愛してるってことだと気が付いたエマ。
最後に手を繋ぐ事から新しい関係をスタートさせた2人の幸せを祈らずにはいられなかった。

私も気がつくのに時間がかかったのだけど、手を繋ぐだけで伝わる思いがある。
若いころは直ぐに欲情してしまい、そういうコミュニケーションの重要さに気が付く余裕が無かった。 ダメだね、私。苦笑

ストーリーは本当にありきたり。セフレといいつつ、お互い本気になっちゃうまでの話。
だけど、やっぱり、美男美女のラブラブシーンはこっちもうっとりしちゃうから、いいよね。
にやにやしながら見ちゃいました。

もうちょっと背があったらなぁ〜

ナタリー・ポートマンは、「ブラックスワン」「メタルヘッド」と来て、軽く息抜きしたくなったのでしょうか？
公私共に世界中から熱い注目を集めていたポートマンが、本作では製作指揮も兼任。久々に彼女の新作見たいですね。
煩わしい恋のかけひきなど無用、あとくされナシよ！　って、セフレ契約を結ぶのですが。

監督は『ゴーストバスターズ』『Ｇガール 破壊的な彼女』のアイヴァン・ライトマン。
キャストに頼っちゃった作品という印象否めません。
ナタリー・ポートマンをラブコメに出演させるならこんな性格だよねっていう意味では予想通りでした。
やっぱりラブコメ似合わないですね。彼女はシリアスな役の方が輝きます。
話は全く共感できませんが、展開も予想範囲内で安心して楽しめます。
アシュトンの柔らかい人柄のキャラも予想通り。彼は御曹司系キャラが本当に似合います。
しかし、脱いでるシーン多いですね。タオル1枚〜というのは、どうなんでしょう？

予想外はケヴィン・クラインのアシュトンの父親役のキャラですか？
父親がアシュトンの元カノとくっついちゃう場面が笑えます。
結局、自ら決めたルールに振り回されて、愛情に気付く展開に、最初から素直になればいいのに！って思ってしまいました。

サマーキャンプで出会ったエマ（ナタリー・ポートマン）とアダム（アシュトン・カッチャー）は15年後恋人…ではなくＳＦになっていた。
「私は愛なんて信じてないの。人はどうせ別れるもの」
本当はずっと愛したいから愛し続けたいから別れを人一倍恐れるエマ。
二人の間にさまざまなルールを提案したのも、そうしないとアダムを好きになってしまいそうな自分への戒めだったのだろう。

「都合のいい女（男）」という言い方もあるけれど、時間がないときしたいことだけできたらいいなと思う。
デートまでする時間はないけれど…という時。
たとえ恋人じゃなくてもそこに多少の愛は必要だし、毎回違う相手では面倒なので気兼ねのないＳＦなら　ねっ。

カラダから始まった関係に愛情は生まれるのか？
キスで終るんじゃなくてキスから始まるストーリー。
お互いの愛情に気づいてしまうと、同じ相手とキスをしても全然違うはず。
夜10時に「今どこ？」と誘われたい。

皆さんがおっしゃっているように、この映画でナタリー・ポートマンは全く色気を感じません。
でも個人的には、服を着ているときに色気は不要、脱いだらキレイなカラダを惜しげもなくさらしてくれる人が好みなので、エマは結構好きです。
反対に好き好きオーラ全開のアダムはちょっと苦手。