トロン：レガシー

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　父親が作ったコンピューター世界に入って父親を救おうとしたりプログラムと戦ったりする話。

　オレンジや白などのネオンがかっこいい映画でそれを見られるだけで満足の1本でした。

　ただそのヴィジュアルもオリジナルにあった見たことのない世界というものでもなく、数多く作られたSF映画と似たようなヴィジュアルなので新鮮さ驚きみたいなものは少なかったです。それでいてストーリーも結構鈍重で、1幕目の主人公が現実世界で暴れて失踪した父親を探してたらプログラムの世界に迷い込むまでが結構長くて退屈でした。そこから訳も分からず円盤を投げ合って戦いあう剣闘士的なものに巻き込まれたりレースしたりしてピンチになったらヒロインに救われて逃げた先に本当の父親が…。というところは一連のアクションとして見れるので楽しいですが、そこからまた父親がこの世界がどうしてできたのかを台詞で説明するため、ボケっと見ていると置いてけぼりをくらってしまう説明台詞がでした

　主人公が父親と現実世界に逃げたいという動機はわかりますが、父親は何をしたいのか、カタキ役は何をしたいのかが飲み込みにくいため戦ってはいるけどどうしたら正解なのかがわからず盛り上がりに欠けるアクションシーンが続いて眠くなっていきました。

　ヒロインが美人さんなのがよかったです。

・近未来感があってよし。
・あとは、、いまいち。

3D初めて見たけど、すっごいキレイだった。
初めてマトリックスみた時の破壊力だった。
未来的、宇宙的。
ストーリーより映像がすごくて、映像すげー!!で終わりました。

確かに、『トロン』のＤＶＤを観て「３Ｄにしたら面白いだろうな」と思った。フルＣＧで描かれたコンピュータの世界は、ワイヤーフレームではあったけれど、正確なパースと滑らかな動きは明らかに３Ｄ映像向きだった。おそらく、同じように感じた人が、本作品の提案をしたに違いない。
けれど、続編を撮って欲しいとは思わなかったなぁ。(嘆息)

ビデオゲーム“スペースパラノイド”の著作権を奪い返したフリンは、エンコン社のＣＥＯに就任。結婚して子供も授かり、理想的な生活を送っていた。しかし、或る日、フリンは妻子を残して謎の失踪をとげてしまう。
――それから20年。エンコン社は巨大な組織となり、フリンの息子のサムも27歳になった。しかし、彼は、父親の失踪のショックから抜け切れず、エンコン社の経営にはタッチせず無軌道な生活を送っていた。
或る日、サムは“トロン”の開発者アランの訪問を受ける。彼のポケベルにフリンからメッセージが届いたと言う。サムは、メッセージに従ってゲームセンター“フリンズ”に赴く。その地下は、父が研究していたであろうコンピュータ施設になっていた。
サムが電源を入れてコンピュータを起動させた時、ワナも起動する。サムは、物質変換装置によってコンピュータ世界に取り込まれてしまう。
……というのが導入部分。
ワイヤーフレームだったコンピュータの世界が、綺麗にレンダリングされた映像になっていて、ちょっとガッカリしてしまった。(苦笑) 予想はしていたが、これじゃあフツーの“異世界”だ。何となく特性が失われてしまった感じがする。

些細なことだが、このコンピュータの世界は、どこにあるのだろう？
前作は、エンコン社のシステムが新たに導入されたマスタ・コントロール・プログラム（ＭＮＰ）によって支配される設定だった。つまり、舞台はエンコン社のシステム内だ。
けれど、本作品の舞台は、どこのシステム上のお話しでもない。フリンが新たに構築しようとしていた理想的なコンピュータ世界は、彼のシステム上にあったはずだ。それが20年もの間、ゲームセンターの地下で埃をかぶったコンピュータの内部で脈々と成長を続けていたというのか？　一番理解に苦しんだのは、そこだった。

コンピュータの世界に入ったサムは、父親と同じように無理矢理ゲームに参加させられる。最初は順調に勝ち進むが、ライトサイクルで危機に陥る。
その危機を助けてくれた謎の女性に導かれて、サムは父親と再会する。父親の説明によれば、元の世界に戻る道はあった。けれど、この世界に誕生した新たな生命体の出現と、自分の分身であるプログラム“クルー”の裏切りに打ちのめされて、彼はコンピュータ世界の荒れ地に隠遁する生活を選ぶ。
サムは、そんな父親と訣別して元の世界に戻るべく“ポータル”に向かう。
……という中盤の展開。
“新たな生命体”という発想が既に古くないか？　科学者の夢なのだろうけど、陳腐だ。

前作ではコンピュータが意思を持つお話しだった。しかし、今回は（デジタルの）肉体を持つことにしたらしい。病気とも犯罪とも無縁だと説明する場面があったが、それをして「完璧だ」と評価するなんて科学者らしくない。それを言うなら「未完成」だろう。(笑)

どうも既視感を拭えない作品だった。正直、革新的な前作と較べて、途中で白けてしまった。『スターウォーズ』等の有名な作品を彷彿させるカットが多すぎないか？ オリジナルのアクションを撮ろうという気概が最後まで見られなかった。

映像はクリアになったけど、美しさと気品に欠ける出来映えだった。ストーリーから練り直さないと……。あまりオススメ出来ないかなぁ。
（『トロン』の３Ｄ化を望みます！）

28年前の映画、「トロン」の続編。
この映画は光が主役だと思うほど、光が存在感を放っており、これだけで観る価値がある。
まあ、それ以外には何もないとも言えるが・・・。
前作を知っている人には28年間の圧倒的なCG技術の進化を体感できる作品だし、知らなくても充分楽しめると思う。