ソラニン

原作は知りません。あらすじは昭和の少女漫画っぽい感じであまり期待しない鑑賞だったんだけど…

ちょっとびっくりするくらい良い出来の映画。わかりやすーいお涙頂戴が嫌いな人にオススメできます。

下手な邦画だと陳腐になりそうなシーンもあったりするけど、実力派の俳優陣と各シーンの組み立ての上手さでとても繊細に表現されています。いや本当に組み立て大事。俳優大事。

音楽映画としてバンドの演奏シーンもいいし、バンド活動やライブのストーリー上の位置付けもしっかりしている。語り過ぎずに鑑賞者の受け取りを信頼した作り方も良かった。

ここの紹介の「青春音楽ラブ・ストーリー」とかパッケージのキャッチコピーとかは、むしろこの映画の本質から離れている印象。

キャストは良かったですがストーリーは普通。一番盛り上がるシーンがどこなのか分からないまま見終わってしまいました。

私はあまり読書が好きではないので、原作は知りませんが、
この「ソラニン」は読んでみたいと思いました。

映画の方はというと、まあ何というか話がありきたりで、
それといって急な展開があるわけでもなく、
最後の宮崎あおいちゃんがライブするところが一番のメインで、
なんとも浅いストーリーと思いました。

でもこの作品は20代の人たちが共感するストーリーだとも思いました。

あおいちゃんが演じた芽衣子は社会人2年目、夢と現実のギャップに苛まれ、
芽衣子の恋人の種田(高良健吾くん)は趣味と言ってバンドをやってるが、
種田もまた夢と現実のギャップに苛まれる。

20代半ばって一番そういうので悩むし、私もまさにその歳だから、
「本当にこれでいいのか？」とか「まだやりたい事あるのに」とかで悩む、悩む〜！！

夢を叶えるために頑張る人はすごくかっこいいと思うけど、
前に進むためにどこかで区切りをつけて夢を諦めるのも大事なこと。

芽衣子は種田の代わりに一生懸命バンドの練習をし、そしてライブを成功させました。
あおいちゃんの歌はそこまで上手ではないけど、それがまた良かった！！
そのライブシーンにはジーンときましたね。

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主人公は大学の軽音サークルの仲間たちで、その中で付き合っている2人がメイン。彼らがやりたくもない仕事をして、このままの一生でいいのか?　と悩んで勢いで仕事を辞めます。

　主人公は同棲をしていて、最初は1人だけ辞めて「どうすんだよー」と悩んでましたが。のちにもう1人も仕事辞めちゃいます。本人たちは何とかなるさー、と言ってますが。家賃どうしてるんだろう?　今、食事してる材料はどうしたんだろう?　と生活を見ていて心配してしまいました。
　確かにやりたくもない仕事をしてこのままでいいのか?　と悩むことは誰にでもある気持ちだと思いますが。それを耐えてみんな仕事してるわけで、嫌だったら確かにやめればいいとは思いますが。実際に食って行かないといけないわけで、そこを描かないのはいかがなものか。

　そして夢に向かって音楽活動を再開して音楽レーベルに音源を送って挫折するまで。この中で重要な主人公が大変な思いを込めて作った【ソラニン】という曲が見てるこちらに伝わってこないのが痛いです。そのため、仕事を辞め覚悟を決めて作ったんだという思いを見てる側に伝えてくれないと入りきれないのだと思いました。
　それが伝わらないと、クライマックスで宮崎あおいさんが熱唱したところで。何の気持ちも動かないです。　
　そういうところより、仲間たちのちょっとした部分が描かれていって群像劇のような流れ。これを果たして描く必要があったのか?

　中盤にある悲劇が起こり、落ち込みそこから復活するためにギターを手にして練習してライブのクライマックス。
　一生懸命練習してライブに向かう主人公というのは気持ちが伝わってよかったです。そのため前半でもっと高良健吾さんのバンドに対する気持ち、歌に対する気持ちみたいなのを描ききれていないのではないように思えて残念でした。

　宮崎あおいさんの飛び切りの笑顔が見どころな映画で、あとはちょっとボケてしまった映画のようで残念でした。

宮崎あおいは最初大嫌いだっだんだけども
観たい映画にいっぱい出てるから見てるうちに。。。
めっちゃ可愛くなってしまった。

この映画は役柄が嫌いで、
漫画もあんまり好きでもなかったんだけど
宮崎あおいちゃんが歌ってるとこが観たくてみた。

当然泣いた・・・アジカンも好きやしね。
そこだけ二回観直した。

不評な方もいるみたいだけど、
グダグダの女の子が決意して、歌ってる姿は美しいと思った。
損得なしに、人が一生懸命になる姿はそれだけで心打たれる。
いい映画だった！