風の国

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元々韓国の、しかも歴史ものみたいなジャンルは難しそうだし全く興味がなかったんです。
が、たまたま親がケーブルテレビで見てたのをチラチラ見ていたら、回が進んでいくごとに画面に釘付けになる時間が増えていって、最終的には見事にハマってしまってました(笑)
ストーリー展開が面白くて、毎回ヤキモキさせられたり、敵や反発グループ？に画面越しに思わず文句言ったりしてました(笑)
あと戦闘シーンがカッコイイです。
普通は１本の剣であんなに次々と敵を斬れないでしょうけどね(笑)
何よりキャラクターがみんな魅力的だなと思いました。
主役のムヒュルはもちろんですが、彼の周囲の登場人物が素敵でした。
ユリ王やヘミョン太子、ヘアプ、マロ…全部挙げるとキリがないですが、私はマロとチュバルソのコンビ(クェユをからかう時の息ピッタリさが最高でした)とマファンが好きでした。
特にマロは最初某芸人さんに似てたのに…回が進むに連れて痩せて男前に(マロ役の俳優さん元々太ってた訳ではないみたいですね)、そしてムヒュルと共に強くたくましくなっていきます。
35話の彼のシーンはほんとに大号泣しました…。

何とはなしに見てたのが、ほんとこんなにハマるとは思ってませんでした。

他のレビューでも皆さんおっしゃってる様に、この『風の国』は『チュモン』の続編にあたります。
正直私は『チュモン』自体も前述同様に横でチラ見だったので、全部はちゃんと見てません。
が、高句麗を建てた初代の王がチュモンで、『風の国』はその孫のムヒュルが主役だというぐらいの予備知識しかありませんでしたが、特に何の問題もなく話についていけました。
話数も36話なので歴史ものにしては短い方じゃないでしょうか。
実際私はもう終わり？って感じたぐらいなので。

今まで韓国の歴史もの見たことない方でも、けっこう楽に見始めることができるんじゃないかなと思います(^^)

最初から、最後まで、続きが気になる展開で、とてもおもしろく見させて頂きました。
「朱蒙」をテレビで見てものすごく良かったので「風の国」は、その続きになるあらすじのようなので、見てみようと思いました。
物語の面白さとそれぞれの役どころがしっくりきて、とても良かったです。
そしてやはり主役のソン・イルグクは、最高ですね！！！
あっという間に、最終回を迎え、もっと続きの物語を観たいと思いました。

高句麗は半島の北方と“付け根”部分が主力の領土で、山がちで攻め込まれにくいが農耕好適地が少なく、常に食料確保に難儀し、のちに新羅に敗れたのはそのためだ…とどこかで習った記憶がありますが、雪の中の行軍、屋根からつららが下がった家並みなど、“北方感”あふれる風景や色調が印象的で、『朱蒙』からさらに物語世界の立体感が増しました。
ただ『朱蒙』視聴から間をおかずに突入したこともあり、王様も建国の英雄的大王とは様変わって“三代目にはそっと出し”みたいなスケールの小ささは如何ともしがたい。良くも悪しくも人間っぽいというかね。
“ダークヒーローになれなかった男”＝トジンの存在感が全編に陰翳を与え、見ごたえとして不足はありませんでした。
恋愛要素がちょこちょこからむのは賛否あるかもしれませんが、個人的にはクェユとセリュ王女がハッピーエンドでよかった。韓国時代劇はキスシーンがあると「オメデタ♪」の指標になるんですかね？（んなこたぁないか）

王となるべく　その「運命」に翻弄され苦しみながらも　健気に生きた男の物語でした
父も兄弟も殺す運命　それがつまり「王になること」だったとは、、、　
国と民を守るために戦い　父や兄弟のことを守ろうとしても　天がそうさせてはくれない
そのジレンマに苦しみ続けた生涯だったのでしょうか
そして　自分の子もやがて　跡目争いの渦中に殺されてしまうのだとしたら　悲しすぎます

国の歴史は　男たちの野望と陰謀の渦のなかで　ぐるぐると回り続けていくんですね
策略　駆け引き　探り合い、、、飽きさせない展開の連続で　楽しめました

偉大なる王チュモンと　その血を引き継いだムヒョル　いずれも立派な王だったに違いありません

このドラマはすごくおもしろかった。いい作品でした。