鉄ワン・アンダードッグ

　アニメの実写版のようです。最初モノグロのアニメ映像で始まり、あら？と思うけれど、すぐに実写になります。可愛いというよりハンサムという感じの、人間の55倍という嗅覚を活かして警察犬になるべく育てられたビーグル犬が主人公。しかも人間のように言葉が話せます。ところが大事な現場で骨付きハムを爆弾と間違えるという失態をして、他の警察犬たちにも嘲笑され自信喪失。通りをとぼとぼ歩いているところを捕獲されて、連れて行かれたのは、マッドサイエンティストの恐ろしげな研究室。実験動物にされそうになり、大暴れして機械類を破壊し博士の薬品棚を倒して薬品を浴び、気づかないままスーパードッグになってしまう。

　逃げ出したところを助けてくれたのが、元警察官で今は警備員をしているダン。彼の自宅に迎えられ、靴をなめてばかりなので、シューシャインと名付けられる。ダンの家庭は母親を亡くした父子家庭で、ダンと息子ジャックとは気持ちのすれ違いでギクシャクしている。シューシャインは、ここでもドジばかりして悪気はないのに破壊力を発揮、ジャックを呆れさせる。

　成り行きでシューシャインは、矢のように速く走り、空を飛び、体重の100倍のパワーを発揮して人助け。ジャックは、気の進まないシューシャインに、ヒーローになるべきだと説得する。そして、逆説的に、スーパーマンならぬアンダードッグ（映画でも説明されていますが、文字通り負け犬、皆に見捨てられた弱虫という意味）と命名。赤いセーターにブルーのマント姿で縦横無尽の大活躍をし、数々の雑誌の表紙を飾り、「アンダードッグの日」まで設定される。ところが、マッドサイエンティストたちはそんな彼を虎視眈々と狙っており…。

　まあ、たわいもないお話ですが、シューシャインは何だかとっても健気。強いだけではなく、ジャックと父親との関係を心配して、ジャックにアドバイスまでする思いやりのある心配りのできる犬。ダンもジャックもシューシャインも、もはや負け犬ではない。ディズニーらしい、微笑ましくて気軽に楽しめる作品です。スーパーマンのように颯爽と空を飛ぶシューシャインをぜひご覧ください。

2007年　アメリカ映画
監督：フレデリック・デュショー

落ちこぼれの警察犬シューシャイン。
この日もハムと爆弾を間違えてトボトボと街を彷徨っていると、野犬と間違われて保護されてしまう。
シューシャインはイカサマ科学者バーシニスター博士の科学室の実験台に利用されそうになる。慌てて逃げ出す時に博士の開発した化学薬品の棚を倒してしまい体中に薬品を浴びてしまう。
これが事の始まりで、人間の言葉が話せて、チーターの様に速く走り、鷲の様に空を飛び、体重の100倍のパワーを持つことに。
そんなパワーを得たシューシャインは元警の父を持つジャックの家で暮らし始める・・。

ジャックの彼女モリーの飼犬ポリーに一目惚れしたり、誰かが助けを呼んでいれば飛んで行くシューシャイン。青いマントと赤いセーターが、彼のコスチューム。
次第に街の人気者となりタイム誌の表紙や新聞の見出しを飾ったりと、まさにスーパーマンさながら。そう言えば、電話ＢＯＸで着替える所もスーパーマンと同じ！ジャックと友達になり、初めて家族を得たシューシャインもあのイカサマ科学者の事は頭から離れなかった・・。
とにかくこのビーグル犬の可愛いこと！
そしてパワーを発揮すると解放感が半端なく楽しめる。
初めてフリスビーを高速で取りに行くシーンを見た時はワーオ！って感じ。
マヌケなところや豊かな表情もキュートで全く飽きません。
1964年から1974年までアメリカでテレビ放映されたアニメ「アンダー・ドッグ」が元になっているそうで、それを実写化。日本でも1968年に放映されたそうです。

実は最近ちょっと疲れ気味で、「頭を空っぽにして楽しめる作品ないかなぁー」と思っていたところにoyoyoさんのレビューが目に留まり即刻借りて観ました。
私は字幕で観ましたが、シューシャインの声を担当したジェイソン・リーがイメージピッタリでした。
特典映像には監督さんやドッグトレーナーの方の苦労や、未公開映像、NG集、元のアニメ版の第一話も収録されており、そちら興味深く視聴しました。

マッドサイエンティストの実験室で薬品を浴びた犬が
スーパーパワーを得て人間の言葉も喋れるようになった。

最初、興味のなかった娘も、犬が空を飛び始めてから
食入るように映画に集中し始めた。

動物の出てくる映画は微笑ましく癒される。
それも僕の好きなヒーローもの？ときたら面白くない訳が無い。
惜しむらくは古い映画なので、カメラアングルやBGM、特撮技術が旧い事。

ビーグル犬大活躍！
　
８０点

あぁ　　　ディズニーだなぁ　　。

さすがディズニーという作品。
テンポが良く・お金がかかっていて（笑）・お上品。
まぁ、十分に楽しめるでしょう。
ただ王道中の王道なので、刺激とオリジナリティーを求める人には向かないかもしれません。
そしてなんといっても面白かったのはセリフ回し。
テンポ良く交わされる掛け合いが面白さの秘訣。
なので【吹き替えの勝利】かも。。。
個人的には「ランチ　パート２」がツボでした∵ゞ(≧ε≦ｏ)ぶっ

ありふれていて〜と思う人も特典映像を見ると納得するでしょう。
１９６０年代から放送されていたアメリカでは有名なアニメが原作だとか。
どおりで王道だわ。。。
特典映像にはアニメ版アンダードッグ１話が収録されていますが、原作ははっきり言っていまひとつ。
一言で言うと【小さな親切、大きなお世話】といった感じのアンダードッグ。
まぁ、アメリカ的といえばそれまでですが、【バックスバーニー】や【トムとジェリー】のようなシュールな笑いのアニメです。
個人的には実写版にして正解かと。
特に日本人にはこちらの方が好まれるでしょう。