ブライアン・ジョーンズ　ストーンズから消えた男

ブライアン・ジョーンズ。
音楽がすきな人なら、一度は耳にする名前ではないだろうか。わたしも、あの金髪のマッシュルーム、
憂いのある目、ストーンズにいた男、プールで謎の死を遂げた、という情報くらいはあった。
ロックスターになりきれなかった男のアイコン、そんな感じだろうか。

ミックもキースもチャーリー・ワッツも、しわしわのおじいさんになった今も現役で居続けている。
まさか、ストーンズがじいさんになっても解散せずツアーをしているなんて、想像もしなかったけど、今のストーンズの姿に
一番驚いているのは、もしかしてブライアンなんじゃないかと思ったりする。

この映画に描かれていることが全て事実だとは思わない。
だけど、そういう空気だったんだ、ということはなんとなく伝わってきた。

モロッコ旅行の、裏切られ感は、自分にも似たような経験があるので悔しいやら悲しいやら情けないやら、
底に突き落とされた者の真っ黒な気分がよく分かる。一番、近くにいて、楽しい気持ちだったり興奮だったり
共有してきたはずの人間に、一方的にぶち切られた時の人間の気持ち。あの、真っ黒なやつ。

で、悲しいことに、そのモロッコで、まだ仲間たちが自分１人残して立ち去ろうとしているその時に、
現地のミュージシャンとセッションしているブライアンが映画の中では一番楽しそうに、幸せそうにみえた。

ブライアンは、きっと、だらしなくて、どうしようもなくて、ダメダメな男。
でも、その素地だけが破滅に向かわせたのではなく、あのモロッコ旅行を決定打にして、
自分の居場所を失ってしまったことで、どんどん深みに堕ちていってしまったのだろう。

監督のコメンタリー付きで２度見すると、また、違った風に見える。
ちょろっとしか登場しないけど、ミック、キース、チャーリーが実物に似ていて笑える。
真似してるとかではなく、なんとなく、似ているのだ。よくみつけてきたなあ。

他のレビュアーの方が、ワン・プラス・ワンをひきあいに出していて、そこでのブライアン（本人）の様子に
触れていたが、恥ずかしながら映画館で２回も見ていながら、わたしにはワイマン様の姿が妙におかしい印象が強烈で、
ブライアンの印象が全く残っていない。というか、ブライアンが出ていたことすら記憶から抜け落ちている。
まあ、そのくらいに、魂の抜けたふぬけ状態で映っていたのだろう。ワン・プラス・ワン、もう一度見直さなくちゃ。

何回かストーンズのライブを見に行ったけど、この映画を見て、ストーンズのイメージがすっかり変わってしまった。

まず　「リトル・レッド・ルースター」で始まるのが趣味が良く　撮影と室内美術などがとても良くて期待したんだけど　さてどうでしょうか

キースとブライアンの古風で豪奢な屋敷のほんとに趣味がいいんだけど　くまのプーサンの作家　AAミルンの家だったんだなあ　そういえばキュアーのロバート・スミスはカルフォーニアに移ったジャン・ルノアールの家を買ったみたいだけど　今も住んでいるのかなあ　イギリス人て生活本体を大事にするのかなあ　国民性を感じますな

さてしかし　そこに住むブライアンはドラッグで酒びたりでよれよれ　当然冒頭プールで死ぬ主人公映画の系譜を　まんまやらかしてしまいます　その三ヶ月前からの物語　その家の改築でしがない建築家さんがお話を紡いでいきます　そしてこの人物がある意味主人公で話を媒介する脚本にしたため　ストーンズにおける人間関係と音楽関係の重要なポイントは見えてこなくなります　そのへんは武蔵野婦人が指摘していますね　ある意味逃げになっていて　これなら現在のストーンズサイドから絡まれる心配はないわけです　ミックとキースとアニタのエゴの追求はないのです

しかしこれをやるならガス・ヴァン・サントの実験的簡潔あるいは　せめてマイケル・ウィンターボトムのわかってるやつが描く叙情の線くらいまでは迫って欲しかったね　マラケシュでの音楽制作を巡る確執など観客にわからなくてもそれならいいんだけどね　単にストーンズと関わらないような映画作りは柔ではないかしらね　ゴダール「ワンプラスワン」の平気でブライアンの孤立を描く冷酷さが欲しいね

しかしまあ　ほんまなのかしらこの結末の真偽ってやつ　ボクは初めて知ったねこれからウィキペディアとかで調べなきゃ　ブライアンの若さゆえの自業自得とも言えるけど　ブライアンのいたストーンズがやはりボクは好きだ　その後の彼らの音楽には関心があまりないね　ともあれブライアン安らかに眠ってください

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ローリングストーンズの創設期のメンバーだったのね。

ストーンズは好きだけど、こんな人がいたのね。

なぜ、ここまでわがままが通るのか理解できなかったけど。

ま、面白い方です。

ストーンズのブライアン以外のメンバーは今一だけど、

監督の狙いなので仕方ありません。

ブライアン・ジョーンズのことはよく知りません。ストーンズも嫌いではないなぁ、程度。なんとなぁく、ブライアンいた方がもっと奥深かったのか知らん？と思って観てみました。
この映画ではインタビューで監督がおっしゃっているような「ブライアンの重要性」というのはあまり伝わって来ません。
単純に「この頃のスターはこんな生活してたんやで〜」ということが理解できるくらい。その辺は当時につくられていた作品といってもいいくらいがんばって創り込んであります。「サイケデリック映像」が好きな人にはいいかな？（ちょっと意味不明なまま処理されている感じもしますが）
女の子がみなさんお奇麗で、裸もお奇麗なのでその辺は見どころ。
いろいろ伝えたいことがありすぎて、結局全部中途半端になってしまった感じの作品です。
監督のインタビュー時の日本語字幕がかわいい。

どんな分野でも若くしてこの世を去ると・・特に美貌や才能の持ち主は・・美しい伝説として人々の中に生き続けます。
そうだったのか！そんなことがあったのね！という謎解きや真実の暴露なども興味がある反面、やはり、そっとしておいて。とか真実はいらない。というのもファンの心境です。