６デイズ／７ナイツ

小悪魔的なアンヘッシュが魅力的でした

ツッコミどころ満載だけど、軽快なテンポで進むストーリーは結構よかったです。
全体的な評価は低いのですが、私は好きですね、こういうラブ・コメは。

特にラスト・シーン。
アン・ヘッシュは帰国するものと思いきや、飛行機から降りてきます。
そして、ハリソン・フォードは怪我をおして空港へ駆けつける。
やはりマカテア島ツアーの７泊６日は、２人を急接近させました。
（実質的にはタヒチ行きにチャレンジするも、なし得ず、孤島での奮闘が２人を結びつけるに至ったわけですが．．．）

アン・ヘッシュの爽やかで健康的なお色気が、映画全体を明るくしています。
悪天候の中、落雷による飛行機の不時着、孤島での生活、海賊の襲撃．．．普通なら滅茶苦茶ヘコミますよね。
ところが、暗く陰湿な空気はまったく感じられず、実にポジティヴです。
その様子をみていて、‘ああ、この映画、結構楽しい．．．’と感じました。（ノーテンキな自分？？）

９８年の映画ですから、アン・ヘッシュはカミングアウト（エレン・デジェネレスとの交際）した直後ですね。　＜エレン・デジェネレス　＝　コメディアン・女優／２００７年、２０１４年にアカデミー賞の司会を担当。おおいに笑わせてくれました＞

監督は「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマンでした。

あんまり面白くない作品です。ハリソンくんが空回りしているような役でして、まぁ、若い子とのラブロマンスものって無理があるな、と思いました。野性的なおっちゃんパイロット役なんですが、ハリソン・フォードがそういう感じの人じゃないので無理があるね。ハン・ソロがそのまま現代に出てきたような感じにしたかったのかも知れませんが、ちょっと無理があるかなぁ。

っていうか、相手の女の子がかわいいんだけど、なんだか魅力がなくて・・・わかりきったような展開でしたので、人の魅力がないとつらく感じてしまう映画です。まぁ、駄作と言われているのも分からんでもないかな。がっつりコメディにすればよかったのに・・・

いくつかの場面で、南国の湿った熱い空気と独特な光が感じられて、実は何気に好きな作品。流しっぱなしにしておくには丁度いい。(笑)
出来れば、リマスタしてブルーレイでリリースして欲しいのだが、さして人気があるわけでもないので、無理だろうなぁ。

――ロビンは、ＮＹで女性誌の副編集長をつとめるキャリア・ウーマン。
或る日、恋人のフランクに誘われて２週間、南太平洋のリゾートで過ごすことになる。然も、着いて早々にフランクからプロポーズされるし、夢のようなバカンスの始まりだった。
ところが、ロビンは、急な仕事でタヒチにとんぼ返りすることになる。天候もすぐれないし、プロペラ飛行機はオンボロだし、パイロットのクインはいい加減だし、不安がないわけではなかった。けれど、背に腹はかえられない。
飛行機は、ロビンを乗せて離陸したが、イヤな予感は的中。嵐に巻き込まれてしまう。島に戻る決断をしたものの、雷に打たれ、制御を失った飛行機は、どことも知れない無人島に不時着する。
……というお話し。

飛行機にはホテルの余剰品が積まれており、物資は充足している設定。何と素晴らしい。(笑)　“お気楽”遭難モノは、最小限の努力で或る程度の生活を維持できる。夢のようだ。だから、「星がキレイだ」とか悠長なことを言っていられる。

そう、本作品には遭難の緊張感とか切実さは全くない。(笑)

もっとも、これは、ラブコメだから仕方ない。海賊の登場にしたって、まるでロマンス小説のような展開。そこそこ危険を味わえるが、基本的には安全。
主人公は、都会の軟弱男とは正反対のワイルドな男と出会う。最初はぶつかるが、やがて彼の逞しさに惹かれて行く……。
ハリソン・フォードが出ていても、アクション映画ではない。ハン・ソロでもインディアナでもない。彼が演じるのは、ロマンス小説に出て来る“野性的な王子さま”だ。(笑)

たぶん、大勢のファンがガッカリしたんじゃないかなぁ。

共演は、アン・ヘッシュ。中性的な美しさが、彼女の魅力だろう。本作品では、コケテッシュな演技を披露している。
『ボルケーノ』もいいが、私には本作品の方が好ましい。
特に、病院を訪ねる彼女の目は、別人のように潤んでいた。あんな目で見つめられたら、何でも言うことをきいてしまうな。うん、銀行強盗だってしちゃうぞ。(笑)

端役でダニー・トレホが出演している。でも、ほとんど顔が映らない。(笑)
それにしても、何にでも顔を出しているようなカンジ。(笑)　どれくらいの作品に出演しているのだろう？　誰かリストにしてくれないだろうか。きっと長大なリストが出来るに違いない。

駄作との評価も耳にするが、実物のプロペラ機を飛ばし、簡易フロートをつけて着水させた撮影だけでも、私は見事だと思う。ＣＧじゃない、ホンモノの飛行機だ。
今じゃ、なかなか実現できないと思うな。

オススメ！

ほんのりアクション、ほんのり冒険…
メインは、ラブコメ？
（ちょっと内容的には、無理があるハリソン君(^ ^;)）

とってもありふれたストーリー。

でも、だからこそ、軽〜いノリに、気楽に楽しめる♪


とりあえず、
チャーミングなハリソン君が見れたし♪♪
それだけで、OK（笑）