鬼平犯科帳 第1シリーズ / 中村吉右衛門
鬼平犯科帳 第1シリーズ
/高瀬昌弘
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全体の平均評価点: (5点満点)
(45)
解説・ストーリー
池波正太郎原作による人気時代劇の第1シリーズ第1弾。江戸時代後期に実在した火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の活躍を描く。闇にはびこる悪を斬る“鬼の平蔵”が登場する第1話「暗剣白梅香」と、第2話「本所・櫻屋敷」を収録する。 品番:D*DA9131と品番:DA9413の商品は同一内容です。
池波正太郎原作による人気時代劇の第1シリーズ第1弾。江戸時代後期に実在した火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の活躍を描く。闇にはびこる悪を斬る“鬼の平蔵”が登場する第1話「暗剣白梅香」と、第2話「本所・櫻屋敷」を収録する。 品番:D*DA9131と品番:DA9413の商品は同一内容です。
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「鬼平犯科帳 第1シリーズ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
池波正太郎原作による人気時代劇の第1シリーズ第1弾。江戸時代後期に実在した火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の活躍を描く。闇にはびこる悪を斬る“鬼の平蔵”が登場する第1話「暗剣白梅香」と、第2話「本所・櫻屋敷」を収録する。 品番:D*DA9131と品番:DA9413の商品は同一内容です。
「鬼平犯科帳 第1シリーズ」 の作品情報
「鬼平犯科帳 第1シリーズ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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鬼平犯科帳 第1シリーズのシリーズ商品
鬼平犯科帳 第1シリーズ 第11巻
池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第11弾。平蔵の従兄が山吹屋のお勝に入れあげる第20話「山吹屋お衝と、左馬之助が足を洗った盗賊と三国峠で出会う第21話「敵(かたき)」の全2話を収録。 品番:D*DA9141と品番:DA9423は同一内容です。
収録時間: |
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92分 |
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レンタル開始日: |
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D*DA9141 |
2007年12月21日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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7枚 |
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鬼平犯科帳 第1シリーズ 第12巻
池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第12弾。見事な彫物で評判の“金太郎そば”の美人女将が登場する第22話「金太郎そば」と、剣術が苦手な味噌問屋に用心棒が現れる第23話「用心棒」の全2話を収録。 品番:D*DA9142と品番:DA9424は同一内容です。
収録時間: |
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92分 |
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レンタル開始日: |
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D*DA9142 |
2007年12月21日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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5枚 |
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鬼平犯科帳 第1シリーズ 第13巻
池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第13弾。諸方が盗賊から助っ人を頼まれ、万吉が江戸に現れる第24話「引き込み女」と、殺し屋・時次郎が浅草寺で殺しを行う第25話「雨の湯豆腐」の全2話を収録。 品番:D*DA9143と品番:DA9425は同一内容です。
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D*DA9143 |
2007年12月21日 |
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鬼平犯科帳 第1シリーズ 第14巻
池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第14弾。火盗改方に復讐を企む大凶賊が平蔵に挑み、彼に最大の危機が忍び寄る。果たして平蔵はどうするのか?第1シリーズの最後を飾る特番「流星」を収録。 品番:D*DA9144と品番:DA9426は同一内容です。
収録時間: |
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71分 |
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レンタル開始日: |
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D*DA9144 |
2007年12月21日 |
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5枚 |
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鬼平犯科帳 第1シリーズのシリーズ商品
鬼平犯科帳 第1シリーズ 第11巻
作品詳細を開く
- 収録時間:
92分
- 字幕:
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D*DA9141
- レンタル開始日:
2007年12月21日
- 在庫枚数
7枚
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池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第11弾。平蔵の従兄が山吹屋のお勝に入れあげる第20話「山吹屋お衝と、左馬之助が足を洗った盗賊と三国峠で出会う第21話「敵(かたき)」の全2話を収録。 品番:D*DA9141と品番:DA9423は同一内容です。
鬼平犯科帳 第1シリーズ 第12巻
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- 収録時間:
92分
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D*DA9142
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2007年12月21日
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池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第12弾。見事な彫物で評判の“金太郎そば”の美人女将が登場する第22話「金太郎そば」と、剣術が苦手な味噌問屋に用心棒が現れる第23話「用心棒」の全2話を収録。 品番:D*DA9142と品番:DA9424は同一内容です。
鬼平犯科帳 第1シリーズ 第13巻
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- 収録時間:
92分
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D*DA9143
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2007年12月21日
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池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第13弾。諸方が盗賊から助っ人を頼まれ、万吉が江戸に現れる第24話「引き込み女」と、殺し屋・時次郎が浅草寺で殺しを行う第25話「雨の湯豆腐」の全2話を収録。 品番:D*DA9143と品番:DA9425は同一内容です。
鬼平犯科帳 第1シリーズ 第14巻
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- 収録時間:
71分
- 字幕:
- 音声:
- レイティング:
- 記番:
D*DA9144
- レンタル開始日:
2007年12月21日
- 在庫枚数
5枚
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池波正太郎原作、中村吉右衛門主演による人気時代劇の第1シリーズ第14弾。火盗改方に復讐を企む大凶賊が平蔵に挑み、彼に最大の危機が忍び寄る。果たして平蔵はどうするのか?第1シリーズの最後を飾る特番「流星」を収録。 品番:D*DA9144と品番:DA9426は同一内容です。
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ユーザーレビュー:45件
原作と遜色ない作品です
吉右衛門で確か4代目鬼平でしたか?
過去の俳優が演じた鬼平も見ましたが、この2代目吉右衛門が一番役にはまっていると思います。
また脇を固める俳優もすばらしい人がそろっています。
普段はとぼけた様な顔が、「鬼の平蔵」となる瞬間が素晴らしい。
原作にもあった昔は悪だったという平蔵の役を、それにふさわしい年齢と経験を経るまで演じなかったという話も納得できます。
原作とは異なる部分もありますが、それすらも認めれると思います。
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中村吉右衛門さんを偲んで その2
( ネタばれあり )
吉右衛門さんの生い立ちについて改めて整理すると、
実父は八代目・松本幸四郎( のちの初代・松本白鷗。
実兄は九代目・松本幸四郎( 現・二代目・松本白鷗。
実母・正子は初代・中村吉右衛門の一人娘。 跡取りとして4歳祖父の養子となり、祖父よりも実母にきびしく仕込まれた。 9歳の時、初代は逝去。
ちなみに初代・中村吉右衛門の弟が十七代・中村勘三郎。
実父・初代・松本白鷗の兄が十一代・市川團十郎、弟が二代目・尾上松緑。
「 徹子の部屋 」追悼特集でも、兄は小学生の頃から級長をするなど成績優秀で目立つ存在なのに対し、自分は成績は今ひとつで目立たなかったと本人は謙遜してましたが、この兄弟の対比は若い頃の評価と重なるものがあります。
兄は、市川染五郎時代から「野バラ咲く路」を作詞・作曲・歌唱させたりアイドル的存在だった( 僕の姉もファンでした )。
ミュージカルでは「 屋根の上のバイオリン弾き 」日本版初演に出演、ブロードウェイで「ラ・マンチャの男 」ロンドンで「 王様と私 」を英語で主演。
大河ドラマ「 黄金の日日 」主演など、「 王様のレストラン」など歌舞伎以外でもスターでした。
一方の吉右衛門は歌舞伎では人気役者だったものの、映画やテレビ、演劇など地味で人気は今ひとつだったように思います。 特に現代ものはほとんど印象に残っていない。
役者を花にたとえるなら、兄・幸四郎がバラだとすれば、吉右衛門は菊だったでしょうか。
吉右衛門は、ある時期から歌舞伎の舞台に重点を置き、地道に精進しました。
歌舞伎を観ない層にも人気を決定づけたのは、やはり本作「 鬼平犯科帳 」からだと思います。 平成元年45歳の時でした。
もともと原作者・池波正太郎は父・八代目・松本幸四郎をモデルに「 鬼平 」を書いたとされ、吉右衛門が『 心中天網島 』に出演した1969年テレビドラマ化され主演。
丹波哲郎、萬屋錦之介に続いて吉右衛門が4代目の「 鬼平 」。
引き受けたのは「 ひまだったから。(笑) 」と言ってはいたが、父の名演もあり「 鬼平 」を演じるにはまだ若いと慎重だったようです。
結果として、やはり歴代では一番のはまり役、あたり約ではないでしょうか。
ちなみに今年、5代目「 鬼平 」は甥の十代目・松本幸四郎で制作されることが発表されました。 どうなるでしょうか。
ジプシー・キングス演奏のテーマ曲、中西龍のナレーション。
一作一作丁寧に作られていて、「 血頭の丹兵衛 」「 血闘 」「 泥鰌の和助始末 」「 市松小僧始末 」などなど、号泣ものの名作も多く、すでに物故者が多いものの豪華キャストの名演は見ごたえあります。
吉右衛門さんは31歳のとき、母から指名された12歳年下の現夫人と結婚、4人の娘をもうけた。 「 代々江戸っ子の家の妻には口で負ける 」と語り、休みの折には家族全員でパリやウィーンを訪問し、また外食や買い物にも引っ張りだされたりするのを、飄飄と語るやさしい家庭人ぶりを見せた。 ただ、ご夫妻にとって歌舞伎の家で息子ができないプレッシャーは強かったと思います。 四女が尾上菊之助と結婚、長男が尾上丑之助となり、吉右衛門さんは孫と共演しました。
トーク番組「 すばらしき仲間 」で沢村藤十郎、中村勘九郎( のちの十八代・中村勘三郎 )との対談に使われた場所が香川県琴平町・金丸座。
この芝居小屋に三人は惚れこみ、藤十郎、吉右衛門( 古い演目を復活させるため台本と演出も)は1985年「 こんぴら歌舞伎公演 」の第1回公演を大成功させ、今日まで恒例興行となっています。 中村勘九郎も後年同公演を行い、小屋を建てて公演する「中村座」のきっかけとなりました。
2011年にはいわゆる人間国宝となりました。 逆に菊五郎も吉右衛門もなっているのに、兄の白鷗がなっていないのは不思議です。
大学で教えるなど後進の指導にも熱心でした。
舞台で印象に残っているのは、「 鬼平 」の舞台公演と、歌舞伎「 籠釣瓶 」
テレビなどでは「 忠臣蔵 」の大星由良之助、「 菅原伝授 」の松王丸、俊寛などを観てきました。
「 勧進帳 」では弁慶も富樫も見事ですし、「 身代座禅 」の恐妻には笑わされました。
朴訥で実直、ユーモアをたたえた飄飄とした人柄の「 播磨屋 」は、立ち姿も口跡も殺陣もあざやかな男ぶりの、人気役者でした。
名優逝く。
中村吉右衛門さんのご冥福をお祈りいたします。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
一話から堂に入ってる
投稿日:2008/02/03
レビュアー:いまじん
これだけ長い間、シリーズで演じていますと
最初と最後で、役者さんの演技にズレがあるのですが、
吉右衛門さん演じる鬼平にはそれがない。
第一声からすでに完成された長谷川平蔵でした。
それだけ習熟された演技なのか、平蔵というキャラクターに
これと思う理想のイメージがあったのか、
深いところは分かりませんが、
この安定感が見る側に安心をくれます。
飄々とした日常の表情から、一変して鋭くなる様は痺れます。
懐の広さのある人物を厭味なく演じてるのも、すごい。
役者陣は原作のイメージそのままに、
またドラマの作り方も基本的には原作のストーリーを追い、
話の膨らませ方も丁寧ですので、
原作ファンの方も満足できる出来だったのではないでしょうか。
原作の活字を追っていると、平蔵の台詞部分が
吉右衛門さんの声で頭の中に響いてきます。
本当に印象的だったんだなと未だに感じるシリーズです。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
吉右衛門さん、いいですね〜
投稿日:2006/10/17
レビュアー:tabu
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
バブル期のフジの時代劇の金字塔ですね。
吉右衛門さんの鬼平ぶりは、まったく立派としか言いようがなく
こんな上司のもとで、精一杯働きたいと
世のサラリーマンに思わしめたものでした。
「いそぎ働き」などの池波さんの造語も楽しく
私の一番の贔屓の伊左次もまだ健在で
(亡くなった時は泣いたね〜)
池波ワールド炸裂!の鬼平第一巻です。
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中村吉右衛門の鬼平は時代劇の最高峰
投稿日:2008/11/15
レビュアー:arisa
本来、洋画専門の私が時代劇を観たのは、必殺シリーズ(中村主水)、木枯し紋次郎、影の軍団・・・・・古いですね(笑)。数ある時代劇の中で、鬼平犯科帳(中村吉右衛門が条件)は最高傑作。史実の長谷川平蔵は有能も幕閣や同僚からは信頼されずストーリーとは若干異なるが、本編の平蔵は部下、密偵、盗賊に対する真の厳しさ、人間愛(他人を思う心)と決断力等々、まさに現代に於ける理想の上司を描いている。ストーリー全般も面白いが、特に食するときの言い回しや表情は何とも言えず間合いが良い。テレビシリーズ全般に言えるが、毎回パターンは同一なれど、吉右衛門の振る舞い、言動、特に場面場面の顔の表情が私の心を掴むことに於いては多に比類を見ないからマンネリ化せず飽きない。当に中村吉右衛門の鬼平犯科帳ははまり役。テレビシリーズ、時代劇専門チャンネルで観て、今回三度目のDVDを全シリーズ観る予定です。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
原作と遜色ない作品です
投稿日
2004/10/26
レビュアー
茗荷
吉右衛門で確か4代目鬼平でしたか?
過去の俳優が演じた鬼平も見ましたが、この2代目吉右衛門が一番役にはまっていると思います。
また脇を固める俳優もすばらしい人がそろっています。
普段はとぼけた様な顔が、「鬼の平蔵」となる瞬間が素晴らしい。
原作にもあった昔は悪だったという平蔵の役を、それにふさわしい年齢と経験を経るまで演じなかったという話も納得できます。
原作とは異なる部分もありますが、それすらも認めれると思います。
中村吉右衛門さんを偲んで その2
投稿日
2021/12/05
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
吉右衛門さんの生い立ちについて改めて整理すると、
実父は八代目・松本幸四郎( のちの初代・松本白鷗。
実兄は九代目・松本幸四郎( 現・二代目・松本白鷗。
実母・正子は初代・中村吉右衛門の一人娘。 跡取りとして4歳祖父の養子となり、祖父よりも実母にきびしく仕込まれた。 9歳の時、初代は逝去。
ちなみに初代・中村吉右衛門の弟が十七代・中村勘三郎。
実父・初代・松本白鷗の兄が十一代・市川團十郎、弟が二代目・尾上松緑。
「 徹子の部屋 」追悼特集でも、兄は小学生の頃から級長をするなど成績優秀で目立つ存在なのに対し、自分は成績は今ひとつで目立たなかったと本人は謙遜してましたが、この兄弟の対比は若い頃の評価と重なるものがあります。
兄は、市川染五郎時代から「野バラ咲く路」を作詞・作曲・歌唱させたりアイドル的存在だった( 僕の姉もファンでした )。
ミュージカルでは「 屋根の上のバイオリン弾き 」日本版初演に出演、ブロードウェイで「ラ・マンチャの男 」ロンドンで「 王様と私 」を英語で主演。
大河ドラマ「 黄金の日日 」主演など、「 王様のレストラン」など歌舞伎以外でもスターでした。
一方の吉右衛門は歌舞伎では人気役者だったものの、映画やテレビ、演劇など地味で人気は今ひとつだったように思います。 特に現代ものはほとんど印象に残っていない。
役者を花にたとえるなら、兄・幸四郎がバラだとすれば、吉右衛門は菊だったでしょうか。
吉右衛門は、ある時期から歌舞伎の舞台に重点を置き、地道に精進しました。
歌舞伎を観ない層にも人気を決定づけたのは、やはり本作「 鬼平犯科帳 」からだと思います。 平成元年45歳の時でした。
もともと原作者・池波正太郎は父・八代目・松本幸四郎をモデルに「 鬼平 」を書いたとされ、吉右衛門が『 心中天網島 』に出演した1969年テレビドラマ化され主演。
丹波哲郎、萬屋錦之介に続いて吉右衛門が4代目の「 鬼平 」。
引き受けたのは「 ひまだったから。(笑) 」と言ってはいたが、父の名演もあり「 鬼平 」を演じるにはまだ若いと慎重だったようです。
結果として、やはり歴代では一番のはまり役、あたり約ではないでしょうか。
ちなみに今年、5代目「 鬼平 」は甥の十代目・松本幸四郎で制作されることが発表されました。 どうなるでしょうか。
ジプシー・キングス演奏のテーマ曲、中西龍のナレーション。
一作一作丁寧に作られていて、「 血頭の丹兵衛 」「 血闘 」「 泥鰌の和助始末 」「 市松小僧始末 」などなど、号泣ものの名作も多く、すでに物故者が多いものの豪華キャストの名演は見ごたえあります。
吉右衛門さんは31歳のとき、母から指名された12歳年下の現夫人と結婚、4人の娘をもうけた。 「 代々江戸っ子の家の妻には口で負ける 」と語り、休みの折には家族全員でパリやウィーンを訪問し、また外食や買い物にも引っ張りだされたりするのを、飄飄と語るやさしい家庭人ぶりを見せた。 ただ、ご夫妻にとって歌舞伎の家で息子ができないプレッシャーは強かったと思います。 四女が尾上菊之助と結婚、長男が尾上丑之助となり、吉右衛門さんは孫と共演しました。
トーク番組「 すばらしき仲間 」で沢村藤十郎、中村勘九郎( のちの十八代・中村勘三郎 )との対談に使われた場所が香川県琴平町・金丸座。
この芝居小屋に三人は惚れこみ、藤十郎、吉右衛門( 古い演目を復活させるため台本と演出も)は1985年「 こんぴら歌舞伎公演 」の第1回公演を大成功させ、今日まで恒例興行となっています。 中村勘九郎も後年同公演を行い、小屋を建てて公演する「中村座」のきっかけとなりました。
2011年にはいわゆる人間国宝となりました。 逆に菊五郎も吉右衛門もなっているのに、兄の白鷗がなっていないのは不思議です。
大学で教えるなど後進の指導にも熱心でした。
舞台で印象に残っているのは、「 鬼平 」の舞台公演と、歌舞伎「 籠釣瓶 」
テレビなどでは「 忠臣蔵 」の大星由良之助、「 菅原伝授 」の松王丸、俊寛などを観てきました。
「 勧進帳 」では弁慶も富樫も見事ですし、「 身代座禅 」の恐妻には笑わされました。
朴訥で実直、ユーモアをたたえた飄飄とした人柄の「 播磨屋 」は、立ち姿も口跡も殺陣もあざやかな男ぶりの、人気役者でした。
名優逝く。
中村吉右衛門さんのご冥福をお祈りいたします。
一話から堂に入ってる
投稿日
2008/02/03
レビュアー
いまじん
これだけ長い間、シリーズで演じていますと
最初と最後で、役者さんの演技にズレがあるのですが、
吉右衛門さん演じる鬼平にはそれがない。
第一声からすでに完成された長谷川平蔵でした。
それだけ習熟された演技なのか、平蔵というキャラクターに
これと思う理想のイメージがあったのか、
深いところは分かりませんが、
この安定感が見る側に安心をくれます。
飄々とした日常の表情から、一変して鋭くなる様は痺れます。
懐の広さのある人物を厭味なく演じてるのも、すごい。
役者陣は原作のイメージそのままに、
またドラマの作り方も基本的には原作のストーリーを追い、
話の膨らませ方も丁寧ですので、
原作ファンの方も満足できる出来だったのではないでしょうか。
原作の活字を追っていると、平蔵の台詞部分が
吉右衛門さんの声で頭の中に響いてきます。
本当に印象的だったんだなと未だに感じるシリーズです。
吉右衛門さん、いいですね〜
投稿日
2006/10/17
レビュアー
tabu
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バブル期のフジの時代劇の金字塔ですね。
吉右衛門さんの鬼平ぶりは、まったく立派としか言いようがなく
こんな上司のもとで、精一杯働きたいと
世のサラリーマンに思わしめたものでした。
「いそぎ働き」などの池波さんの造語も楽しく
私の一番の贔屓の伊左次もまだ健在で
(亡くなった時は泣いたね〜)
池波ワールド炸裂!の鬼平第一巻です。
中村吉右衛門の鬼平は時代劇の最高峰
投稿日
2008/11/15
レビュアー
arisa
本来、洋画専門の私が時代劇を観たのは、必殺シリーズ(中村主水)、木枯し紋次郎、影の軍団・・・・・古いですね(笑)。数ある時代劇の中で、鬼平犯科帳(中村吉右衛門が条件)は最高傑作。史実の長谷川平蔵は有能も幕閣や同僚からは信頼されずストーリーとは若干異なるが、本編の平蔵は部下、密偵、盗賊に対する真の厳しさ、人間愛(他人を思う心)と決断力等々、まさに現代に於ける理想の上司を描いている。ストーリー全般も面白いが、特に食するときの言い回しや表情は何とも言えず間合いが良い。テレビシリーズ全般に言えるが、毎回パターンは同一なれど、吉右衛門の振る舞い、言動、特に場面場面の顔の表情が私の心を掴むことに於いては多に比類を見ないからマンネリ化せず飽きない。当に中村吉右衛門の鬼平犯科帳ははまり役。テレビシリーズ、時代劇専門チャンネルで観て、今回三度目のDVDを全シリーズ観る予定です。
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