楽俊(CV.鈴村健一さん)が語る、嘘か真かわからない、３つのお話。

設定はアニメ版のストーリーが元になっています。
原作小説やアニメシリーズをご覧になってからのほうが、より楽しめると思います。

「八麒麟」
十二国のうち、７ヶ国の麒麟が一堂に会した時のお話。
原作小説では『華胥の幽夢』の一篇「冬栄」の前後くらいの時期です。

景麒(CV.子安武人さん)が陽子の前の王・舒覚に仕えていたり、
祥瓊の父を王に据えた、峯麟(CV.松下美由紀さん)が登場しています。
過去に十二国で起きた出来事、これから十二国で起きる出来事を
思い浮かべつつ聴いてみると色々感慨深いものがあります。

「姉妹王」
『月の影 影の海』で陽子(CV.久川綾さん)と対峙した
偽王・舒栄(CV.小山茉美さん)の語りで進むお話。

38分51秒というボリュームから見ても、このドラマCDのメインとなるお話です。
いわゆる敵役の回想は惚れフラグで、このストーリーを聴いた後は
舒栄に対するイメージが、ただ玉座を欲しがるだけの強欲な女から
複雑な感情を持つ１人の女性へと変わりました。 必聴のストーリーです。

「地に獣」
楽俊と桓魋(CV.松本保典さん)の半獣同士が語り合うお話。
「八麒麟」と同じく『華胥の幽夢』の一篇「乗月」の前くらいの時期です。

「乗月」で月渓と語り合うことになる桓魋の前日譚となっており、
半獣という立場の人間が抱えるコンプレックスを
ベテラン声優さんが好演されています。こちらも必聴のストーリー。

アニメ版のOP曲、ED曲が冒頭と最後に収録されており、
全体的にアニメシリーズの１話という仕立てになっていますので
アニメ未見のかたは、アニメシリーズも併せてレンタルしてご覧になると
より一層、十二国記ワールドを楽しめることでしょう。