アルバム４枚目で『生活』を出しているのにまた１２枚目で同じ意味も持つ『ライフ』というタイトル名。強い訴えを感じる。生活＝生命と。

アルバム『愛と夢』、『ｇｏｏｄ　ｍｏｒｎｉｎｇ』が打ち込みサウンド中心と来て、本作では小林武史をプロデューサーに迎えた。宮本氏いわく、「わかりやすく、メロウに」作られた。らしい。

ライブＤＶＤを見るとやっぱりライブ最高！と思う。
liveも生活っていう意味があるしなあ。

「悲しみの果て」でエレカシを知った僕にとって、「グッドモーニング」というアルバムは革命であり狂気であった。

「これぞ、本物の和製ロックだ」と思って、次のアルバムを待望していた。
そして、「グッドモーニング」から二年経ち、発表されたのは、この「ライフ」。

前作に比べると、あまりにポップで、素朴な生活を歌っているこのアルバムをどう受け止めたらいいのか迷っていた時期もあった。

しかし！

今にして思えば、「グッドモーニング」で主題だった「あいつらの化けの皮を剥がしに行こうぜ」というテーマ。
しかし、日本という国家において、「あいつら」とは形骸だ。形のないものなのだ。
敵は「世間」なのだ。（これもグッドモーニング内で問われている）

世間を構成している奴らに「生活の中での愛」を歌う。隣人を愛せよ、と歌う。「あなた」について歌う。
このアルバムは「世間の中で生活する我ら」に対するメッセージ。

エレカシの以後の「扉」「俺の道」という傑作を生み出す過程では、絶対に必聴の傑作アルバムです。
今では、エレカシのどのアルバムの中でも（個人的に）好きな作品。
おすすめ！

エレファントカシマシは最高のバンドだが、

このアルバムはいただけないかな。

宮本さんの歌も曲も素晴らしいが、例のごとくエレカシも

今作で打ち込みを導入してやたらポコポコした音

なっている。

書中見舞などはライブで見せるダイナミズムのかけらもなく、

ただただプロデュースが悪かったというほかない。