この作品は、１９８３年に一度解散(散開)したＹＭＯが１９９３年に再結成(再生)したときのアルバムです。過去のＹＭＯサウンドとは違い、落ち着いた暗めな曲が多いのが特徴です。

　１：BE A SUPERMAN
　ウィリアム・バロウズという小説家がイントロでしゃべってます。ビー・アー・スーパーマン！という台詞が印象的。

　２：NANGA DEF?
　タイトルの「ナンガ　デフ」はセネガル語で挨拶を意味する言葉だそうです。アフリカンなサウンドがテクノっぽく流れてます。アルバムの中では明るい雰囲気の曲です。

　３：FLOATING AWAY
　ノンビリした雰囲気の曲。台詞部分がかっこいいです。

　４：DOLPHINICITY
　イルカの声をサンプリングした曲。神秘的なサウンドで癒されます。

　５：ヒッピーをテーマにした曲。ポップな雰囲気で「これがＹＭＯ」とメンバーも言っているとか。

　６：I TRE MERLI
　三羽烏の意味。ライディーンの続編というイメージらしいが、聴いてみると暗い雰囲気です。

　７：NOSTALGIA
　かなり暗くて神秘的な曲。環境ビデオに使えそうな曲です。

　８：SILENCE OF TIME
　色っぽい女性の声で「サイレンス　オブ　タイム」と聞こえます。こちらもノンビリした曲。

　９：WATERFORD
　イギリスの名も無い地名から取ってきたというタイトル。一定のテンポで、落ち着いた雰囲気の曲。

　１０：O.K.
　細野晴臣が歌っている珍しい歌。子守唄みたいに聴こえてきました。

　１１：CHANCE
　YMOリミックスを作ろうとしたけれど、著作権の関係でできず、しかしそれでもそれぞれの過去曲から音源を再現してつなげて作った曲。様々な過去曲の一部が融合されている。

　１２：POCKETFUL OF RAINBOWS
　「ポケットが虹でいっぱい」というシングルの原曲。エルビス・プレスリーのカヴァーで、谷口六三商店というドラマの主題歌。懐かしくてゆったりした曲。

　１２曲入っていて、アルバムとしては曲数は十分です。しかし多くは暗い曲で、これを車でかけると難しいかという印象です。私はまだ「YMO」に入ったばかりなので、そのよさを理解するのは難しかったです(苦笑)。

　呼塚的評価：４０点、今後聴いていくうちに変わるかもしれませんが、今現在での評価はこのくらい。