そしてまた　どこか知らない場所に流されようとしている

４０年以上も前
特に選ぼうとしなくても
かなたの夜明けを指さす歌が
街に流れ　耳に入った時代があった

岡林信康はただひたすら嘆き
高石ともやは口の端に揶揄をぶら下げ
泉谷しげるは当たるを幸い蹴りまくった
頭脳警察が振り下ろす鞭に打たれて
理性すら穴の開いた襤褸になった

ＮＯ！
ＮＯ！
ＮＯ！
ＮＯ！

どれだけの　ノウ！　が生まれ
捨てられ
忘れ去られたろう

ノウ！　は果たして子を産んだのだろうか
もし生まれたのなら
その子は　今どこに
何を見て　何を思って　何をしようとしている

その子が生まれたとき
たなごころに握りしめていた
紅色をした水晶玉は
その中心に燃える炎で何を照らし出す

沈むこともなく
かといって浮かぶでもない
薄い黄色の脂肪を
この流れはどこへ運ぶ

清志郎
清志郎
清志郎

お前の声は
生ぬるい空気に印刷され
チカチカと瞬き
ブルブルと振動している

でも
少しずつ
少しずつ
減衰しているのだよ

清志郎

なつかしいアルバム。

今も生きている。

先日、あるライブで、このＲ・Ｃバージョンの「サン・トワ・マミー」をやったバンドがありました。

康夫のギター、一之のベース、裕美子のドラムだった。

康夫は50代、一之は20代、裕美子は、伏せておこう（男二人の間の世代・上寄りと言っておこう）。

そうして、おこう。

かれらの演奏は、とても、素敵だった。

Ｒ・Ｃのこの一枚は、自分にとっても、思い出ではなく、響き続けているアルバムです。
カバー・アルバムですが、全部、日本語のロックになっています。

これが、レンタルされているとは思わなかった。

ＡＭＡＺＯＮでも、買えるんですね。

いい時代になったもんだ……。

康夫のギターは、ギターそのものが上等だが、腕はもっと一流だ。

「康」というと、康彦という親友がいて、
かれもギタリストであるが、ジャズです。
本業は……もうすぐ小説家になる。

今となっては
みんな大好きデイドリームビリーバー。
モンキーズの曲ですが
少年ナイフ、カーナビーツ、ダイナマイツとかもカバーしてるので、
好きな人はそっちもチェックしてほしいです。
しかし、
風に吹かれてのボブディランはノーベル賞、
サマータイム・ブルースでは原発問題、
ノストラダムスより当たってる。
最後のイマジンはトランプ問題か？
すげぇアルバムですよ。