覆面バンドは古今東西珍しくない。しかしそれが「覆面歌手」となるとどうだ。徹底したヴィジュアル隠しが功を奏し、各国でバカ売れし、グラミーでは最優秀アルバムを始め主要五部門を受賞した伝説のデビューアルバムにしてAORの名盤がこれだ。デビューシングル「風立ちぬ」(聖子ちゃんみたいだ)、2nd「セイリング」(カラオケで歌える)、「もう二度と」「セイ・ユール・ビー・マイン」とシングルヒットも連発のミスター・フラミンゴ(王選手か)がテキサスからやって来た!
フラミンゴちょっといい話〜
「幼少期に代々木に住んでたよ」

到着した盤は20P2-2039でした。最近のリマスター盤を期待していましたが、相当古い盤のようで音圧が低く迫力に欠けると思いました。

1980年のリリース。無名の新人ながらウェスト・コーストサウンドの雄、マイケル・オマーティアンがプロデュース。参加ミュージシャンはイーグルスのドン・ヘンリー、ＪＤサウザー、ドゥービー・ブラザースのマイケル・マクドナルドなど豪華布陣でレコード会社の力の入れようがうかがえた。このアルバムはウェスト・コーストサウンドとサザン・ロックを融合した完成度の高い仕上がりと独特のハイトーン・ボイスが合わさり、瞬く間に全米で人気となり第一弾シングル「風たちぬ」は２位、セカンドシングル「セイリング」は１位を獲得する。翌８1年にはこのアルバムがグラミー賞で５部門を受賞するという新人としては異例の快挙を成し遂げるのであった。ＡＯＲの名盤に挙げる人も多い。ドライブミュージックにもお奨めしたい作品。

1) : Say You'll Be Mine 2:57
2) : I Really Don't Know Anymore 3:53
3) : Spinning 4:06
4) : Never Be The Same 4:46
5) : Poor Shirley 4:24
6) : Ride Like The Wind 4:35
7) : The Light Is On 4:11
8) : Sailing 4:18
9) : Minstrel Gigolo 5:55