“愛してる…" Love Songs III / 坂本冬美

“愛してる…" Love Songs III / 坂本冬美

全体の平均評価点(5点満点)

  • 1
  • CD
ジャンル : 
アーティスト : 
坂本冬美

フォーク、ニューミュージックの名曲カヴァーを中心とした前2作のアルバム『Love Songs』シリーズ。第3弾はすべてオリジナル作品を揃え、広義J-POPの畑で勝負をかける。松尾潔、松本俊明、川村結花といったヒットメイカーによるシティ・ポップから、一聴して菅原進(ビリー・バンバン)や谷村新司の作品とわかる独自ナンバーまで、可憐に、艶やかに歌い込んでいく。企画性に走らず、正攻法で堂々と表現された一枚で、当然のことながらフルオーケストラを背負って行なうライヴ・パフォーマンスを期待してしまう。 (丸目蔵人) JAN:4988006230750

“愛してる…" Love Songs III / 坂本冬美

  • 旧作
記番 : レンタル開始日 : 在庫枚数 :
TOCT28055 2012年04月14日 27枚
1位登録者 : 2位登録者 :
0人 0人
曲目 :
  • 1. こころが (5分19秒)
  • 2. 予感 (4分34秒)
  • 3. 花は知っていた (4分4秒)
  • 4. 愛に乾杯 (5分11秒)
  • 5. 遠い波音 (5分11秒)
  • 6. いとしいひと (4分49秒)
  • 7. ジェラシーの織り糸 (4分47秒)
  • 8. 忘却 (4分32秒)
  • 9. 愛は祈りのようだね (4分44秒)
  • 10. 人時(ひととき) (5分24秒)
  • 11. そしてまた会いましょう (3分46秒)

関連作品

Love Songs 4 〜逢いたくて 逢いたくて〜 坂本冬美全曲集 LOVE SONGS VI 〜あなたしか見えない〜 【MAXI】風うた(マキシシングル)
Love Songs 4 〜逢いたくて 逢いたくて〜 / 坂本冬美 坂本冬美全曲集 / 坂本冬美 LOVE SONGS VI 〜あなたしか見えない〜 / 坂本冬美 【MAXI】風うた(マキシシングル) / 坂本冬美

ユーザーレビュー:1件

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 1件 / 全1件

薄味のアンモラル

投稿日:2013/02/04 レビュアー:ムーン

今まで2枚のカバー曲のアルバムをリリースしてきた坂本冬美さんが、演歌ではないオリジナル曲で勝負に出たアルバム。
どの曲も一昔前ならシングルカットできるほどの完成度のある(それだけ老衰しているともいえる)曲です。

聴きながら感じるのは、もしかしてこの曲は、秋元順子さんの方が(「愛に乾杯」)、あるいはMISIAさん(「こころが」)やテレサ・テンさん(「花は知っていた」)。そして作者のビリー・バンバン(「愛は祈りのようだね」)や谷村新司さん(「人時」)等の方がふさわしいのではないのかという、疑念が湧いてしまうことです。

夕べに「いいちこ」のお湯割りでも飲みながら聞き流すのには最高ですが、じっくりと聴きこんでしまうと、今までのカバーアルバムと同じように、これが坂本冬美さんの本質を表しているのだろうか?と思わずにはいられません。

プロデューサー等が演歌歌手ではない新しい坂本冬美像を造ろうとしているのは解りますが、当代の人気作家を総動員して作らせた楽曲も坂本冬美さんの周囲を皇居マラソンしているだけで、この方の持ち味の冬の空気の様な、か細く震えながらも優しく通る声を生かしたものになっているとは思えません。
しかし、それは前の2作にも言えることで、歌っているご本人自身が曲の解釈が浅い?と感じるくらいさらっと上手に歌い流していて、たとえば美空ひばりさんの様に、伸ばした声の震えの中に、言葉にはなっていないのに、聴き手の方が勝手に重い意味を聴いてしまうようなニュアンスの濃淡がない(あっても薄い)ことにもよるのです。
その分をアレンジでカバーしなければなくなり、無駄にストリングス過多なサウンドなのも前回同様です。

曲の世界も、バブル時代に不倫の一度も経験したような中年女性をターゲットにしているらしく。単に「性欲」を「愛」とはき違えたような幼稚な曲ではなく、恋に苦しんだ末の静かな諦観や、嫉妬に苦しむにしてもどこかで予定調和的な穏やかさを含んでいます。そこは大人の世界といえるかもしれません。
全11曲のうち不倫(と採れる)の曲が8割程度というのも凄いですが、内容も不倫の罪悪感なんて皆無。刹那の愛の儚さや甘美さはあってもアンモラルな世界の快楽でないところが薄味でもあります。時代なのでしょうか。

このアルバムの中で私なりに好みなのは松尾繁さんの「いとしいひと」サウンドとアレンジもいいです。作詞:松井五郎、作曲:松本俊明のコンビなら「予感」です。今までのラインを踏襲しているともいえます。川村由花さんは、別れの曲2曲。切ない感じがいいです。

このレビューは気に入りましたか? はい 4人の会員が気に入ったと投稿しています

このレビュアーをお気に入りへ登録する このレビューへコメントする

1〜 1件 / 全1件

“愛してる…" Love Songs III