ロン・カーターの世界 / ロン・カーター

ロン・カーターの世界 / ロン・カーター

全体の平均評価点(5点満点)

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  • CD
  • 製作年 : 2009年
ジャンル : 
アーティスト : 
ロン・カーター

ロン・カーターらしいエレガントな作品だ。ロンというと、どうしてもマイルス・バンドのベーシストというイメージが強烈だが、それ以前、それ以降の活動を見てみると、むしろマイルス時代はロンらしからぬ特殊な時代だったようにも思える。というのも、59年のプロ・デビューから今年、50周年を迎えたが、最初のバンドは室内楽的なジャズで有名なチコ・ハミルトンのバンドだったし、70年代以降の自身のバンドでは、一貫してクラシカルな様式美を追究している。マイルス時代は貴重な体験の日々、多くのものを学んだに違いないが、こと音楽性ということになると、ロンはマイルスよりチコ・ハミルトンにずっと近いアーティストだからである。
 そこで本作。50周年記念盤といってもスペシャル・ゲストを加えるでもなく、オールスター編成でもなく、現時点で彼が考える最上のジャズをレギュラー・カルテットで演奏している。そういう意味で、これぞロン・カーターという実像を伝える等身大の作品だ。
 前半4曲はスタンダード。そのうち「ディア・オールド・ストックホルム」「雲」「グリーンスリーヴス」の3曲はボブ・フリードマンのアレンジが素晴らしい。そう、ウィントン・マルサリスの『スターダスト』やニーナ・フリーロン、リニー・ロスネスのアルバムで手腕を発揮したあのフリードマンだ。この人はロンとは古くから知り合いで、彼のアルバムに協力するのもこれが初めてではないが、じつにいい仕事をしている。その結果、前半のスタンダード編では、繊細で優美な、時にヨーロッパ古典派に通じる世界を聴かせる。
 後半3曲はオリジナル。これまで何度も録音している「ルーズ・チェンジ」はスティーヴン・スコットのピアノをフィーチャーした新しいアレンジによる演奏だ。新旧のオリジナルをメドレーにした20分におよぶラストの「組曲」は、起伏に富んだ演奏でジャジィ。今作一番の聴きものだ。 (市川正二) JAN:4988006876255

ロン・カーターの世界 / ロン・カーター

  • 旧作
記番 : レンタル開始日 : 在庫枚数 :
TOCJ68089 2010年11月24日 9枚
1位登録者 : 2位登録者 :
1人 0人
曲目 :
  • 1. ディア・オールド・ストックホルム (4分35秒)
  • 2. マイ・マンズ・ゴーン・ナウ (6分48秒)
  • 3. 雲 (5分1秒)
  • 4. グリーンスリーヴス (4分37秒)
  • 5. ルーズ・チェンジ (5分47秒)
  • 6. デザート・ラメント (5分17秒)
  • 7. 組曲 (20分7秒)

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