暗黒の世界 / キング・クリムゾン

暗黒の世界 / キング・クリムゾン

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  • 1

暗黒の世界 / キング・クリムゾン

  • 旧作
記番 : レンタル開始日 : 在庫枚数 :
UICE9057 2010年05月09日 5枚
1位登録者 : 2位登録者 :
1人 1人
曲目 :
  • 1. 偉大なる詐欺師 (4分2秒)
  • 2. 人々の嘆き (4分6秒)
  • 3. 隠し事 (3分42秒)
  • 4. 夜を支配する人 (4分39秒)
  • 5. トリオ (5分39秒)
  • 6. 詭弁家 (4分9秒)
  • 7. 暗黒の世界 (9分11秒)
  • 8. 突破口 (11分12秒)

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ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ アイランズ コレクターズ・クラブ 1995年10月5日 東京 中野サンプラザ スラック
ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ / キング・クリムゾン アイランズ / キング・クリムゾン コレクターズ・クラブ 1995年10月5日 東京 中野サンプラザ / キング・クリムゾン スラック / キング・クリムゾン

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ロックの自分探し

投稿日:2015/09/09 レビュアー:czt

巷説では、クラシックは難しい、シンフォニーなんか分からないといい、ロックはストレートに身体に響くと言ったりする。ロック・スターはステージで動き回り、ポーズを決め観客の前で自らの身体を誇示するのが常だ。クラシックが頭(知性)が考えてつくった人工的なものであるのに対して、ロックと肉体性と切り離すことができない。しかし、視点を変えると、ロック・スターの肉声は我々に届くだろうか。人の声にしても楽器の音にしても、生の(身体の)音はストレートに届かない。その間には必ず電気的な音の変調というフィルターを通さなければならない。つまり、音楽の、肝心の「音」は機械によって人工的につくられている。だから、ロックの肉体性というのはフィクションなのだ。それだからこそ、巨大なアリーナで何万という大観衆の前で、スクリーンに拡大された姿を写しても、その場では直接的な身体的なものだと了解してしまうのだ。
そういう、ロックのフィクションを、そういうものであることを露わに表わそうと試みようとしたバンドのひとつに、キング・クリムゾンがある。かつて、それを「ロッキング・オン」という雑誌で渋谷陽一は批評性といった。一曲目の「The Great Deceiver」という曲では、最初は軽快なロックン・ロール・ナンバーのように始まるが、さあこれから乗っていこうという矢先に、フェイクがはいり、お経を読むような語りが入る。またすぐに乗りのいい(というよりは、いく分軽薄な)ロックン・ロールに戻る。それが目まぐるしく入れ替わる。それは、ロックの相反する両面を交互に見せられているようだ。全体としては、それをひとつの曲として変拍子で演奏するバンドのテクニックは凄いと思う。この最初から、アルバムを通して、相反する二面がそのまま提示され、全体の印象が虚仮威しのように薄っぺらく聞こえてくるように周到に計算されている。それはロックとは何という問いかけとなって、聴く者に迫ってくる。前作「太陽と戦慄」と音的には似ているのだけれど、屈折した重苦しさが募っている。

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