戦場のメリークリスマス / 坂本龍一

戦場のメリークリスマス / 坂本龍一

全体の平均評価点(5点満点)

  • 2
  • CD
ジャンル : 
アーティスト : 
坂本龍一

戦場のメリークリスマス / 坂本龍一

  • 旧作
記番 : レンタル開始日 : 在庫枚数 :
MDCL1241 1993年09月21日 6枚
1位登録者 : 2位登録者 :
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曲目 :
  • 1. メリー・クリスマス ミスターローレンス
  • 2. バタヴィア
  • 3. 発芽
  • 4. 腹いっぱいの朝食
  • 5. 闘いの前
  • 6. 種子と種を蒔く人
  • 7. 短い出会い
  • 8. ライド・ライド・ライド(セリアーズの弟の歌)
  • 9. ザ・ファイト
  • 10. ファーザー・クリスマス
  • 11. 出て行け!
  • 12. 集合
  • 13. 理性を越えて
  • 14. 種を蒔く
  • 15. 詩篇第23
  • 16. 最後の後悔
  • 17. ライド・ライド・ライド
  • 18. ザ・シード
  • 19. 禁じられた色彩

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ユーザーレビュー:2件

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1〜 2件 / 全2件

★★★★☆ 作品を包み込む音楽ネタバレ

投稿日:2008/12/08 レビュアー:ガラリーナ

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映画レビューを書きたいのですが、DISCASには置いていませんので、しょうがなくこちら…というわけでもありません。久しぶりに再観賞して、作品と音楽の一体感のすばらしさに感動してしまいました。

本作で、映画音楽家としての礎を築いた坂本龍一。物語が始まってすぐに映し出される「Merry Christmas Mr.Lawrence」のタイトルにかぶさる、タララララーンというあのあまりにも有名なメロディ。このたったワンフレーズ、たった数秒の音色が、作品を一気に大島ワールドへと誘う。すばらしい「ツカミ」。全くこのメロディが放つ力が圧倒的です。坂本ファンの私は一時期このサントラを聴き過ぎて、ちょっと飽きたなんて思ってたんですが、改めて映画と共に聴くと違います。いい音楽は、サントラだけ聴いていても楽しいのですが、やはり映画音楽は映像ありきなんだ、ということをしみじみ痛感します。俳優としての出演を打診された坂本龍一は「音楽を担当させてくれるなら出演する」と大島監督に交渉したらしいですけど、これなら文句の付けようもありませんね。

ちょっと、映画について。公開当時は、坂本龍一が好きというただそれだけの理由で映画館に行きました。何だかとっても感動して、2回映画館に足を運びましたが、当時16歳だった私は、作品の意図するものなどわかるはずもなく、やけにじとっとした男たちの怪しげな世界に引き込まれたのでした。

ローレンスとハラ軍曹、セリアズとヨノイ大尉。主にこの二組の間で交わされる、東洋と西洋の価値観の違いから生ずる感情のすれ違い。それが、支配する者と支配される者という関係性の中でぶつかったり、同情したり、突き放したり、揺れに揺れる様が描かれていきます。しかし、最も漂うのは、極限状態における男たちの愛憎劇と言った趣。男だけで形成する特殊な閉じたコミュニティでは、支配することで得られる高揚感がやがてサディズム的なねじれた愛を生み出す。そんな、男社会に通底する秘密を暴露されたような気にさせられます。もちろん、作中でヨノイはセリアズに一目惚れしたように見えます。しかし、大尉と捕虜、この関係性がヨノイの恋心をさらに燃やしたに違いないのです。

原作者はイギリス人ですが、日本軍兵士の目線で描くことで、日本人独特の外国への劣等感や排他性も表現されていると思います。墜落した軍用機に乗っていた黒人兵士を村人が監禁する初期の作品「飼育」などが思い出されますし、男社会のエロスということでは次作の「御法度」に繋がっていくのでしょう。ただ、大島作品と言うのは、エネルギッシュな生々しさ、無骨さが魅力の作品も多いのですが、こと「戦メリ」に関しては、とても情緒的です。きっと、それは坂本龍一の音楽にくるまれているからだと思うのです。

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完璧。

投稿日:2008/10/13 レビュアー:

わたしの中で、完璧なサウンドトラック。小学生の時に出会って以来、これ以上のサウンドトラックに出会っていない。ほんとに一部の間違いも失敗もない。校正が全く必要のない1枚。並んでいる曲名をながめているだけでもうつくしい。そんなサウンドトラックってあるだろうか。でも、ここに、存在する。

この1枚はいとこのお姉ちゃんの部屋ではじめて聞いた。衝撃だった。YMOはすでに好きだったけど、坂本 龍一という男の人の、ビジュアルだけじゃなく、才能にもほれ込んでしまった。男の癖にお化粧してる。当時は清志郎と坂本くらいだった。でも、ふたりとも、そのお化粧と共に、才能も魅力もあふれていて、大好きだった。

映画を見る前にこのアルバムのテープを伸びるほどに聞きまくって、映画は、だから、そんなにそこまでは期待していなかった。この音楽が、映画からは浮き立ってしまっているところもあるだろうと思っていた。

でも、違った。
映画に出てくる順番に並んでいながら、映画のシーンに音がしっくり寄り添う。時に、そこにうつる男たちの心情をよりくっきりあらわす。

すごいと思った。お化粧しているだけじゃないんだ、この男の人。

特に、ライド・ライド・ライド。
デヴィッド・ボウイ演じるセリアズの、兄とは違って色白い病弱な、セリアズの弟が、しずしずと、うつくしい、くぐもりのない声で歌いだす。男子校の校庭でいじめられる弟に他人のふりで背を向ける、その横で歌うライド・ライド・ライド。テープで何度も聞いていたその歌が、さらにふくらみをもって、流れてきた。

メイン・シーム、戦場のメリー・クリスマスは、鳥肌が立つ。自分でも鍵盤で弾けるようになったとき、ほんとに嬉しかった。なんてうつくしい、不思議なならび。黒鍵の響きがほんとに素晴らしい。

映画もだいすきだけど、サウンドトラックも素晴らしい。添え物じゃなく、これ1枚でも、十分に素晴らしい。

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