ＰＳＹＣＨＯ−ＰＡＳＳ　サイコパス　３

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人間のメンタルなどを色相という数値にして監視するシビュラシステム社会。
数値の悪化は、犯罪者と判断されます。
1期、2期とも構築運営されているシビュラシステムの矛盾や隙間をかいくぐる犯罪者と厚生省公安局との戦いやいろいろと起こる事件の謎解きサスペンスが描かれていました。
3期の本作も同様で、1期、2期の主要キャラが登場して動きまわる姿は嬉しいものでした。

ただ2期までの霜月監視官の変貌ぶりには違和感を覚える作品でもありました。
霜月監視官のここまでの変わりようや常森監視官はどうしてしまったのか？などの大きな疑問のある3期スタートでした。
この辺をすっきりさせて欲しかった。

しかも3期は、クライマックスで劇場版への誘導的な形で終わっています。
そりゃないぜって感じです。
せめてある程度すっきりと完結させて欲しかったかも。
製作者側の組み立ての悪さが残念でした。

いい

　心理・精神測定することで得られた安全な社会、そこで繰り広げられる犯罪捜査、今よりも更に高度な情報処理社会等色々興味深いことがあります。
　何より、１期、２期の物語をベースに更なる展開をみせるこの作品は期待できると思います。

一期・二期・劇場版・ＳＳ と、この３期を見てきた感想として、基本的な内容は元より全体的なクォリティも高くて良い作品といえる。
しかし、今作以前と比べると、以前のキャラもでているが主な登場人物が変わったこともあり、細かい部分が微妙な感じになっているところもある。

製作側もそれらを分かっていてワザとやっている可能性も否定はできないが、
「神様なんていないんだから宗教なんかぶっつぶせよ」
という極論に対して、慎導灼が、
「いるかいないかが問題じゃないんですよ、地獄や天国を意識したたけで人の行動は変わりますから・・・・信仰はそんなに単純なものじゃない・・・・偏見の多くは無知が原因です」
などとそれらしい事を言っているが、宗教において 神の実在＝天国と地獄の実在 なので、信じてない人に存在しないものを本気で意識することなどできるはずがない。
正確には僅かばかりでも、なんとなく意識することによって少しずつ変わる部分がある(神頼みなども含めて)、というのは確かだが、それらは宗教に限った事ではなく、なんにでも言えること。
信仰の根本は単純で、その単純なことを複雑にしているのは人間が作ったシステムや勝手な都合や思い込み。
宗教に対する偏見も無知によるものがあるのは事実だが、付け合わせ程度のおまけであり、偏見を生む根本的理由は理不尽な事に対する怒りなど。
根本部分が分かってないのに、分かった風な事を言っている。
あぁ、コイツ、頭の良い馬鹿なんだなって思った。

それらの微妙な部分は一期の頃から色々な書物の引用などもあったせいか、そういう部分がないわけではなかったが、３期になるとそれらが目立ってきて微妙にズレてきてないかな？ って感じがする。

この３期事態途中で終わっていて、続きは劇場版になり、全体的なクォリティは確かだろうし、展開なども含めて気になる作品ではある。