妻よ薔薇のように　家族はつらいよ３

2018年。山田洋次監督の「家族はつらいよシリーズ第3弾」

今どき、大家族のホームドラマが映画館でお客を呼べるのは、
山田洋次監督の「家族はつらいよ」シリーズくらいです。

映画館で70代のオバ様と会話したのですが、このシリーズ第3弾を
観に行くのは、鑑賞予定作リストのトップ・・・との事でした。

今回は平田家を土台から支えるお嫁さんの史枝さんが、
へそくりの盗難と、理解ない夫(西村まさ彦)の冷たい言葉に傷付いて家出をしてしまいます。

へそくりは果たして、夫から隠れて奪ったお金なのか？
妻の家事労働の報酬として当然認められるお金なのか？
考えさせられました。

夫の収入は当然妻の家事労働の支えにより成り立ちますから、
半分近くは妻の権利ですよね。

幸之助(西村まさ彦)は頭が硬いようです。
家事分担はお婆ちゃんお爺ちゃんにも少しやってもらうべきです、嫁が一人で抱え込まないで・・・。

もう観客にも気心の知れた平田家の人々。
2で死んだ小林稔侍も医者の友達で、再登場！！
これにはビックリしました(笑)

今回はお嫁さん史枝さんの実家のロケ地は、長野県・茂田井でした。
風情がありますし、

お爺ちゃん周造さん(橋爪功)とお婆ちゃんの富子さんの墓参りシーンは瀬戸内海とされてますが、実際は山田洋次監督の愛する地、広島県・大崎上島でした。

ロケーションが素敵でしたね。
安心して観て楽しめる肩のこらない映画。
今どき貴重ですね。

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『家族はつらいよ』第3弾。
史枝（夏川結衣）と幸之助（西村まさ彦）が夫婦の危機を迎えます。
ことの発端は・・・
最近空き巣が出没している平田家周辺。
あろうことか、平田家も被害に遭ってしまったのでした。
香港でのクレーム処理が上手くいったとご機嫌で出張から帰った夫・幸之助でしたが、
史枝から空き巣被害の報告を受け、盗まれた物の中に史枝のヘソクリがあったと聞くや、幸之助は「いくらあったんだ！？」と問い詰めます。
そして「家計費をピンハネして、ヘソクリか？」「俺が仕事している間にお前は昼寝？いい身分だな」
自分の不注意を謝っているのに、夫は怒りで嫌味をぶつけて来ます。
我慢強い史枝もさすがに傷ついて家出してしまいます。
　　　　　　　　　　***　　***
何かと騒動の多い平田家ですが、いつも家族の絆は強いなあと感じます。
私も夫の両親と暮らしていたので、2世代3世代同居の良い面も悪い面も知っていますが、何事かある度にああして家族が集まってくれるのは心強いことだと思います。
さて、平田家の居間では、長女・成子（中嶋朋子）と泰蔵（林家正蔵）夫婦、次男・庄太（妻夫木聡）と憲子（蒼井優）夫婦も駆けつけて家族会議です。
憲子が史枝の居場所を聞いていて、一先ず安心。
史枝の家出のきっかけとなった「ヘソクリ」と幸之助の嫌味な物言いに話題が移り、終いには幸之助の性格は父親の周造譲りという事になっていきます。
取りあえず、史枝の代わりに富子が家事を引き受けると宣言したのですが、腰痛が出て安静の身に。
周造は友人で医者の角田（小林稔侍）に往診を頼み、ついでに家事の応援を頼みます。
角田は角田で行きつけの居酒屋の女将・かよを家政婦として呼び出すのです。
居なくなって初めてわかる史枝の大切さでした。
主婦は、家事労働で家族の衣・食・住を整えるだけではなく、家族の安心・平安をも守っているのですゾ。
　　　　　　　　　　***　　***
「雨降って地固まる」の結果になりましたが、私自身の思いと重なる部分があり、二カ所ほど涙のポイントがありました。
何だかんだ言っても、やはり平田家は良い家族だと思います。
主婦の反乱も今回は効果がありました。
気難しい幸之助と史枝にもあんなロマンスがあったのですね。
あのラストから想像するに、次回作は庄太と憲子夫婦が物語の中心でしょうか？
楽しみです。
　　　　　　　　　　***　　***
小林稔侍さん。1作目では周造の旧友・沼田役。
2作目では、周造の旧友・丸田役。
そして、今回は周造の同級生・角田役での登場でした。
更に、笹野高史さんは、1作目では庄太の勤め先の警備員。
今回は空き巣役でした。（笑）
鶴瓶さんも毎回違った役で出演されていますね。
山田洋次監督に理由をお聞きしたいです。（笑）

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　今度は長男の奥さんが家出して誰も家事やれなくなって、主婦業について考えるいつおのファミリーの話。

　相変わらずのこんな会話しないよ家族いないよ感はいっぱいですが、それもこのシリーズの特徴でそれが心地よくなってくる不思議なシリーズであり、主婦業の大変さや大切さを見せてくれて勉強としては楽しい映画でした。

　今作では長男夫婦が主人公となってトラブルが起こって家族会議。とこれまたマンネリの流れですが、それもプログラムピクチャな安心感でこれを見たかったと見ているこちらの満足感を満たしてくれる3作目でした。

　ただこの内容だったら90分でよくて120分はチト長く感じました。クライマックスは家出したお嫁さんが戻ってくるか戻ってこないのか家族会議するところとかはクライマックスとして弱くて結構退屈な最後でした。それに今までの主人公であったおじいちゃんのキャラクターが今までと違って静かになってしまっているのも個人的には不完全燃焼な3作目でした。

シリーズ第3弾、前作は高齢者周造の運転免許返納がメインテーマだったが、今回は平田家の嫁史枝の家出事件、いかにも昭和時代を代表するような夫幸之助も流石に妻の有難味がわかったようだ。
山田羊次監督の描くほのぼのとした三世代同居家族の平田家、なにかあると直ぐに長女夫婦、次男夫婦が集まって家族会議となるが今回は些か深刻なのだ。
自分の子供や夫、同居する夫の両親のために黙々と家事をこなしている史枝、内心はともかく嫁と姑の関係も悪くはない。
彼女だって「一度外で働いてみたい」「フラメンコの教室に通ってみたい」なんて希望はあるのだが夫の幸之助は俺が一人で働いて家族を支えていると考える典型的な昭和の夫、空き巣被害事件をきっかけに発せられたあまりにも心無い夫の言葉に一人で実家の空家に戻ってしまう史枝。
さあ大変、幸之助は家事など全くできないし母親の富子は腰痛で起きられない。
食事や子供の弁当、掃除洗濯で早速ゆきずまり、恒例の家族会議を開いても肝心の幸之助が「人の家族の事はほっといてくれ」と息巻くので結論はでない。
家族の中で一番良識派に見える次男の説得に幸之助も重い腰をあげる。
「いなくなって分かる妻の有難味」よく出てくるテーマではあるが、なかなか巧くまとめてある。
周造、富子の老夫婦も富子が「先祖代々のお墓には入りたくない」なんて周造に告げるような程よい距離感がなかなかよい。

山田洋次監督「家族はつらいよ３　妻よ薔薇のように」を見ました。

いつもの3世帯同居の平田家。

ここの長男夫婦（西村まさ彦、夏川結衣）は、生活費支給制度。

ある日むつかしい案件をかかえて、海外出張へ行った留守中に、史枝が転寝しているすきに泥棒が入る。
史枝のへそくり40万がごっそり盗まれてしまう。

出張から帰ってきた幸之助は怒り、「俺の金だ！」「一生懸命クライアントにペコペコ頭下げているときにお前は暢気に昼寝か！」

史枝は同居し、近所に住む幸之助の兄弟ともうまくやり、家事、育児にも手を抜かず、やりたいことを我慢していただけに、大ショックを受けて家出をしてしまうが。。。


今回の作品、まあ、よく専業主婦の労力は？と言われていたことを、きちんと説明した作品です。
ところどころユーモアを交えて、平和に解決していく、いかにも，善人しかでてこない、男はつらいよ、家族版です。

今回は、涙もろい私は、兄嫁を慕う義弟（妻夫木聡）
の、「あの人には幸せになってほしいんだ」と幸之助を説得するところにはほろっとしました。

西村まさ彦（改名したのよ）はやっぱうまいですよ。

「薔薇のように」はラストでわかりますよ（＾＾）

でも、うちも生活費支給制度だったけど、追加なんてお願いしたら、大ゲンカですよ。

わたし、働いてたし、ほんとに生活費しかもらえなかったので、家事全部して、農業もしてて、近所付き合いもして、子供の学校の付き合いもしてて、なんで私が、生活費、出さないかんのだ！と思っていたので、このころから節約志向でしたねぇ。
もらったお金でやりくりやりくり。。。子供の制服代とか、体操服とか、入学金とか私もちでしたけど。（笑）

専業主婦への応援歌ですが、まあ、この史枝さんは優秀な専業主婦ですから。

しかし妻が家出して、朝食にバナナ、子供の弁当に『バナナ、もってけ』「サルじゃねーし」というシーンは笑いました