ロスト・レジェンド　失われた棺の謎

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　墓泥棒3人組がカルト教団に頼まれて墓を荒らすけど、いろいろトラップがあって大変な話。

　宝探しものとして、血吸いバッタや日本兵ミイラが襲って来たり燃える橋だったりといろいろなものがアタックしてきてくれてCGを多用した映像で楽しかったです。見せ場見せ場の連続でした。

　ただこの手のジャンルで126分はチト長すぎでした。主人公2人の回想シーンでの好きだった女性との別れのくだりのアクションとかも回想として長すぎで、その間現在パートは話がストップしているので流れが鈍重に感じました。悪役たちのカルト教団も主人公たちを利用して、目的のものをゲットしようとしますが。結構簡単に退場していってしまうのでクライマックスでのカタルシスも少なかったです。ただワーワーと崩れゆく建物から逃げるだけのクライマックスでした。

　わざわざニューヨークでロケする必要があるのか?　とか思っちゃうところもありましたが、中華風冒険活劇として楽しめる1本でした。

中国で人気のあるウェブ小説「鬼吹灯（GHOST BLOWS OUT THE LIGHT）」を原作にしたアドベンチャー映画。シリーズもののようで、 3年後の2018年に『MOJIN：THE WORM VALLEY』という作品が公開されている。フー・バーイー（ヒュー・バイ）とシャーリー、カイシェンというキャラクタは同じようだが、演じている役者さんが交代になっている。（日本未公開？）
また、本作品に先立つ 3ヶ月前の2015年 9月に公開された『ドラゴン・クロニクル／妖魔塔の伝説(15)』もまた、同じ小説を原作にしていた。時系列的には本作品より後の物語らしい。こちらは、主人公のフー・バーイーは変わらないが、シャーリーやカイシェンは登場しないようだ。
何だか、ややっこしいが、この節操のなさが、いかにも中国って感じがするな。（失礼！）

――謎の信仰宗教の教団に雇われて、中国の墳墓を発掘することになった探金官（トレジャーハンター）のカイシェン。彼は彼岸花を模した古代の遺物を見せられ、20年前に死に別れた女性ディンとの約束を思い出し、仕事を引き受けたのだ。
一方、仲間のフー・バーイーとシャーリー・ヤンは、その仕事に裏があることを嗅ぎ取って後を追う。教団を束ねる女性会長は、何か企んでいるらしい。
巨大な墳墓の内部に侵入したカイシェンは、フー・バーイーらと再会する。しかし、戦時中に死んだ日本兵が蘇り、一行は退路を断たれてしまう。
……というお話し。

映像は、良くも悪くもハリウッド調。わざわざ経験値のあるスタッフを招聘して取り組んだのだ、当初の目的は達成したのではなかろうか。かなり見映えがいい。
ただ、その反面、演出にメリハリがなくて終始タラタラしている。歌舞伎で言えば、見得を切るところがないって感じ。単なる格闘シーンでも、ワイヤーワークでも、ＣＧとの合成にしても、見せ方ってのがある。そのセンスが、監督にはなかったのだろう。或るいは、雑な編集のせいかも知れない。

そして、何よりもダメだったのは中国人がウルサイってこと。特に、カイシェン役を演じたホアン・ボーが、登場してからエンドロールが流れるまでギャーギャー騒ぎっぱなしでウルサイことこの上ない。他の出演者も程度の差こそあれウルサイ。仲介人もウルサイ。シャーリー役のスー・チーすら突然、キレてまくしたてる。回想シーンに出て来る毛沢東語録を胸に石像を倒す連中もギャンギャンうるさい。何度、ストップボタンを押そうと思ったことか。

実際、電車で乗り合わせる中国人もウルサイ。何を話しているのか解らないが、延々と耳障りの悪い声で喋り続けている。話すのをやめたら死んでしまうと思っているのかも知れない。
先日、特急《あずさ》で、後ろに座った中国人は、新宿駅から甲府駅まで喋りっぱなし。携帯電話だってトンネルに入れば電波が途切れるのに、彼らは何が楽しいのか休むことなく飽きることなく喋っている。危うくカバンからノートＰＣを出して彼らの頭を叩いてしまうところだった。(苦笑)

それにしても、彼らは何だってあんなに大きなキャスターバッグを引きずって、偽物のスポーツブランド（ナイキとか）で身をかため、似合わないサングラスをかけているのだろう？　不思議だ。（派手な色のスニーカーを履いているのも、中国人旅行者に共通する特長だな）

どんなにハリウッド映画のような体裁を取り繕ったところで、役者さんがアレではね。(溜息)

オススメ致しません！

金の無駄遣い。最後まで我慢して観ても何もない。予告に騙されないようにね。