ホーキング

『博士と彼女のセオリー』を観ましたので、こちらも見較べてみました。
『ホーキング』の方はフィクションであるーーとはじめにことわっています。
一方『博士・・・』の方はは、最初の妻の著作を原作に妻のジェーンさんと、
話し合いを重ねてOKが出て映画化されたそうです。
ホーキング博士も試写会をご覧になって“涙した・・・”ようです。

本作はホーキング博士の学術的な内容や論文の生まれた過程、ヒラメキに、
半分の時間を割き、残り半分の時間で、妻ジェーンとの馴れ初めから結婚
までが描かれています。

ホーキング博士30歳位までの半生ですので、後の40年以上は『博士・・・』に
詳しいです。

2004年のBBC制作のテレビ映画なので、カンバーバッチも、若々しく魅力的です。

さて最初の妻ジェーンさん(博士のレビューの方で名前は間違えました。失礼いたしました)
ジェーンさんは
〉ホーキングを窮屈な思いにさせた。
一方、二番目の看護師だった妻は
〉ホーキングを自由に羽ばたかせた。
などと、知ったようなことを書きましたが、
実は二番目の妻はホーキング博士を《虐待》・・・したとか？
それで離婚して、今は息子や孫囲まれて穏やか暮らしていらっしゃるとか・・・

そういえば女王陛下の謁見にはジェーンさんと3人の子供さんを、
連れていましたものね。

ジェーンさんの二番目の夫、ジョナサンとは幸せに暮らしている・・・
と、ありましたのでホーキング博士は大きい息子・・・みたいな感じ
なのかしら？

ジェーンさんは、素晴らしい包容力の持ち主なのですね！
感歎いたしました。

芸能週刊誌みたいな内容になり、お恥ずかしいです。
科学や物理や宇宙論より、ゴシップ好きの私でした！

車イスの物理学者として、世界中に広く知られている
スティーブ・ホーキング博士の半生を描いたBBC制作のTV映画です。

博士が「筋萎縮性側索硬化症」を発症した際の状況や、
幼い頃から宇宙への特別な想いがあったと思わせる表現など、
伝記映画として見ていると、偶然が過ぎる気がして違和感を覚えますが、
冒頭に『実際の出来事や学術論文を基にしたフィクションである』と注釈が入り、
事実を忠実に再現した内容ではないことが明示されています。

しかし、その分、よりドラマティックに描かれているのが特徴です。

宇宙に対する憧れが増え続ける一方、病気のせいで少しずつ
体を動かせなくなっていくことへの苦悩の対比が、深く胸に突き刺さります…

そんな状況にあって、博士を心の支えになっていたのがジェーンの存在です。
病気になった後も、彼と生きたいと一途に願うジェーンのセリフには思わず涙が流れます。(/_<。)

アインシュタインの相対性理論を用いて愛を語るセリフなど、
他では見られない本作ならではの言い回しも味わい深いです。

合間に、ノーベル物理化学賞を受賞したロバート・ウィルソンとアーノ・ペンジアスの
記者会見の様子が何度も挿入されるので、どんな意味があるんだろーと思っていたら、
最後のオチに繋げるための痛烈な皮肉だったのも、痛快でした。(*´∀`*)

ロジャー・ペンローズとの運命的な邂逅や、ふたりで語り合うシーンも印象的♪

一方、理論を検証する場面は、理解しにくい点があるかもしれません。

ビッグバン特異点の事象を説明することで、相対性理論において
長年、矛盾とされてきた問題が一気に解決することになるのですが、
ここが分からないと面白さが半減する可能性があります。

相対性理論、ビッグバン、定常宇宙論、特異点定理、などについて、
ある程度、予習してから見ると入りやすいと思います。

これはBBC制作のドラマだったのですね。
スティーヴン・ホーキング博士がケンブリッジ大学院の学生のとき筋萎縮性側索硬化症という
10万人に１〜２人という難病を発症した頃から
最初の妻であるジェーンとの出会い、
そしてロジャー・ベンローズと共に「ブラックホールの特異点定理」（もうなんのこっちゃさっぱり判りませんが(^_^;)）を発表することになるまでの半生を描いています。
余命２年を宣告されたにも関わらず、発症から５０年以上たった現在も、ご存命というのが凄いですね。
生きるパワーを感じました。
自分の体が思うように動かなくなっても、口が動かせずうまく話せなくなっても
毅然とした眼差しで、研究すること、恋をすること、そして何より生きることに精力的です。
本当はここからがもっと難病に対しては苦難の道になったのでしょう。
ベネディクト・カンバーバッチ演じるホーキング博士の姿は実にあっぱれでした。
また、彼の支えになろうと決意したジェーンという女性も素晴らしい人だと思いました。
（結局、後に離婚してしまったのですが(;O;)）

　初めてホーキング博士を知ったのは、ずっと前に「リーダーズ・ダイジェスト」日本語版の記事を読んでのこと。難病を抱えてすごい人がいるものだなと思っていたが、あれから３０年ほど経った現在でもなお健在で研究を続けているらしい。
　宇宙論の専門的なことはよく判らないが、TVの「コズミックフロント」などの特集で姿を観ると、ホーキング博士そのものが宇宙のように不思議な人だなと思ってしまう。
　というのも調べてみると、結婚と離婚を繰り返し、無重力体験のエピソードなどの話題もあり、身体不自由の深刻さなど吹っ飛んでしまうくらい、人生をエンジョイしているかのように感じられるからだ。
　本作は若かりしホーキングの研究者としての出発点であろう日々と、一人目の妻ジェーンとの交際、病魔に苛まれていく姿を描いている。
　とくに病気が徐々に進行していく姿は、その困難さや苦しみが伝わってきて、それを演じたベネディクト・カンバーバッチは好演だったと思う。
　本作はホーキング博士の人生のごく序章という感じで、この後車椅子となってからの研究生活や、妻との生活など、宇宙のように謎も多く、これ以降どんな日常を送っているのかも知りたい所だ。
　３人の子供を授かったのも初めて知ったが、ホーキング博士の存在は困難があっても可能性がどこまでもあることの、希望のようなものを感じさせてくれる。★★★☆

ホーキング博士の話。もっと博士の理論的な話に集中した作りにしてほしかったな。尊敬できる数少ない科学者の一人。劇場版を待望する！