ＪＦＫ：ケネディ家の人びと

「ＪＦＫ：ケネディ家の人びと」。（2011年、米国／カナダ、ＴＶＭ、全４巻・８話の合計
時間は、１巻は各２話＝１話45分×２話＝90分×４巻＝360分＝４時間を見る価値があるか、という映画。
１巻：「運命の大統領選」
２巻：「マフィアの影」
３巻：「キューバ危機-」
４巻：「ダラスの悲劇」
という構成になっている。
見る価値は、下記で、ある。

一、 ケネディ家を軸に、米国の戦後史をたどることができる。
二、 ＪＦＫの大統領になる前の家族史を知る。
ジョゼフ・ケネディの歴史。
三、 ＪＦＫが大統領になったあとの、家族史の変化を描いている。
　　最大の注目点は、兄ＪＦＫと、弟ボビー（ＲＦＫ）のキャラクターの「政治的違和」だ。
　　ＪＦＫは、弟を司法長官に任命し、大統領直轄であったＦＢＩのフーヴァー長官を「牽制」しようとした。ＪＦＫの手法はいつも「牽制」、ちょっかいをかけて引き、脅かすことで、コマを一歩進める盤面ゲームの手法だったと思う。ＪＦＫは泥にまみれる前にさっさと去る、「賢い」「無責任な」政治家だった。彼は変化球を投げたし、同じような弾を受けることも得意、「1963123．Dallas」のパレードで受けた弾も、彼の自業自得、信じられない無防備、あるいは自殺願望の末だったと思う。彼は、持病で長生できないことを知っていた。
しかし、ボビーはまっすぐに解釈し、既得の組織「悪」に司法長官として、マフィア、労組〈チーム・スター〉の労組のボス・ホフファに捜査を向ける。大統領直轄のFBIのフーヴァー長官を、兄が大統領である限り、首にすることはできた。
ボビーの正義感は徹底的に追求されたろう。けれども、「マングース作戦」とは、兄ＪＦＫに命じられ、弟ボビーがＣＩＡに命じ、行った、キューバのカストロの暗殺作戦である。陰謀史観によるオリバー・ストーン監督の「ＪＦＫ」は、実は、この核心に全く踏み込んでいない。ただ、ディヴイット・フェリーに「マングース作戦」という言葉を語らせたのみ。
兄ＪＦＫが大統領になったとき、「ややこしい裏の仕事」を、弟ＲＦＫ（ボビー）に丸投げしたのではないか。ボビーは、マフィアのファミリー、〈ロード・スター〉のボス・ホッファを追究し始めた。後から、「ズワルド単独犯」説を疑った。ボビーは、自分が司法省長官として追いつめた人間が、行きているのを許せなかったが、フーヴァーは自分が戦前滅ぼし、地下に葬ったマフィアが今生きていることを知っていても、それは、自分の子分にしかしない。だから、マフィアは存在しない、かれらはたんなるイタリア系の成功者だと、公的には語った。
これは、フーヴァーの凄味を語っている。追いつめて、暗い契約を結んだのだ。
それ以後、フーヴァーは「マフィア」という言葉を使用しなくなる。

ケネディ家は、一期間の、二つの暗殺で、頂点に達して、収束していった。
ジャックが考え、弟ボビーに任せた、キューバのカストロ暗殺作戦が稚拙で、露見し、カストロは怒ったが、亡命を申請してきたオズワルドの能力を全く信用していなかった。却下だ。
カストロは、ＪＦＫを奇妙に愛していた。彼が憎んでいたのは、弟ロバートだっただろう。兄は、弟を憎しみの的になる司法長官に任じていた。憎しみが、すべて、直情径行型の弟へ集中するように配置したのではないか。
そして、暗殺の日が来た。

兄の暗殺後、弟のロバートは、「ウォーレン委員会」の報告書の「オズワルド犯行説」を表面上、支持したが、内心はそれを疑い、独自の調査をしていたが、その結論を得たのかもしれない。結局、分からなかったのかもしれない。

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8話で終了ということは、あまり人気がなかったのかな。ストーリーや結末もしっているけど、細部でしらないこともあり、へーそうなんだというのがあった。配役は、ケネディのそっくりさんかというくらいにている。あと、トム君の元奥さんのケイティホームズがでていた。
これをみると、ケネディより、弟のロバートの方が優秀だったという話で、ケネディの異常な女好きで、奥さんが悩んでいたというのがわかる。多分、ほんとうなのかな。最後まで見ないとわからないが、ケネディ暗殺は、マフィアが絡んでいるような展開になりそうで、期待大。

役者さんはちょっと、お！
となるくらい似ている。

ところが、ちっとも面白くない。
あったことを同列に並べていくだけで抑揚がない。
vol1しか見ていないのでその後の展開がもしかして面白いのかもしれないのだけど、
それを我慢できないくらいにつまらなかった。

選挙がくだらない金持ちのゲームなんだって部分が見えたのは唯一面白かった。

レビューが２本しかなく、８話で打ち切られた理由はよくわかった。
全くおすすめできない。