ワンダフル・ラジオ

　『恋とニュースの作り方』のような、周囲と衝突しながらも番組再生に奮闘する物語のラジオ版かと思っていましたが、少し違っていました。新しく着任した番組ディレクターと対立はするものの、アイデアひとつで番組は簡単に視聴率アップするし、その後は、隠された過去の自己犠牲と誤解によるキャリア中断から復活するまでのありきたりな話。主演ふたりの魅力におおいに助けられています。

　『ボスを守れ』と『ニューハート』でチソンが歌っている歌と３回目の出会いをしました。この映画のラジオ番組では歌の紹介に「動物園」と言っていたので、検索してみました。原曲は「動物園」というグループが歌う「君を愛するよ」という人口に膾炙した歌で、韓国では結婚式などでよく歌われるようです。ひとつ謎が解けてとても嬉しい。映画を観た甲斐がありました。

映画の舞台となるのはラジオ局です。
そこで人気のない番組「ワンダフル・ラジオ」のDJをしているのが、かつては国民の妖精ともてはやされた人気アイドルグループ“パープル”のメンバーだったシン・ジナ（イ・ミンジョンssi）です。
落ち目のタレントが担当する落ち目の番組が、新コーナーを創設することで人気番組に成長していくというドラマと、ジナの人生の挫折と成功を絡めたヒューマンドラマの両面で構成されています。
ジナと反目する敏腕PDのイ・ジェヒョク（イ・ジョンジンssi）と、ジナを支え続けるチャ・テグン（イ・グァンスssi）の存在がラブストーリーのように見えますが、しっかりとした悪玉のイ代表（特別出演のキム・ジョンテssi）を置くことで映画を奥深いものにしています。

主な出演は上記以外に元“パープル”メンバーのミラ（ソヨンssi）、チ・イニョン（ハン・ヨウンssi）、ジナのお母さん役のキム・ヘスクssiぐらいで、放送業界を背景にした映画らしく、プロの歌手たちや山のような友情出演で“らしさ”を演出しています。

昨年のお正月映画として封切られたましたが、「ダンシング・クィーン」「ペースメーカー」「ネバーエンディングストーリー」「折れた矢」などの4作品が同時期に公開される中で動員には苦戦したものの、圧倒的なカメオ出演で楽しませてくれる佳作だと思います。

ドラマティックさはなく、大事件もない、ありきたりな映画なんですが
ラジオ放送の中で描かれる、聴視者の葉書の数々のエピソードについ泣かされる。
周りにあるような素材を上手く取り入れて、イ・ミンジョンさんの持つあったかい感じがまたいいですね。

昔はアイドル、今は元アイドルという偏見に傷つきながらももう一度舞台で歌を歌いたい夢に向かって頑張ってるDJ。
アイドル時代の歌もダンスしながら披露されていますが、可愛らしく演じられてます（笑）

最初はぶつかり合いますが、徐々に恋に落ちていく男性をイ・ジョンジンさん。
雰囲気がとってもいいわ〜

テレビではなく、ラジオという媒体がそれよりも身近に感じさせ、イ・ミンジョンさんの持つ柔らかさもあいまって心温まるいい映画となってます。

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「イ・ビョンホン」の恋人として昨年から注目されている「イ・ミンジョン」主演の、ちょっとホロッとくる明るい映画。

ヒロインは元トップアイドルだけど今は売れないラジオパーソナリティ。
（大ヒットドラマ「最高の愛」にもちょっと設定が似ていますが、舞台はラジオ業界。）
彼女の人となり、一本筋の通った生き方がわかるにつれ、見ているこちら側も、やり手のプロデューサー「イ・ジョンジン」も彼女の魅力の虜になるでしょう。
レビュアー大先輩のサランヘさんが指摘されているように、知る人ぞ知る音楽業界の方々が大挙出演されているようなので、そっち方面が詳しい人たちにはとても嬉しい作品なのかもしれませんね。
私は全然詳しくないのですが、ヒロイン「イ・ミンジョン」の魅力がたっぷりつまった、一歩前に進めそうな勇気がもらえる作品だと思いました。
彼女の歌う曲がどれもよかったですよ。

イ　ミンジョンさんがビッグで大好きになりましたが、今回もとってもキュート！

それぞれのエピソードにもホロリとしました。

期待以上にハッピーでほんわか幸せな気分になる映画でしたよ！　
おすすめです。