Ａｎｏｔｈｅｒ

「“みさき”って知ってるか？　3年3組の…“みさき”…」
「3組にそんな人いたっけ？」
「26年前の話だ…」

…、

「いい話じゃない。」
「ここまで…、ならば…」
「…続き…あるの？」
「その…続きってのが………」


こんな謎めいたアバンから始まる、この『Another』。

もう最初っからホラーミステリー全開です♪


あらすじは、

父親のインド長期出張と自然気胸療養のため、亡き母の実家で世話になることになった主人公「榊原恒一」。
しかし、病状が悪化したため転校先の「夜見山北中学校」に通う前に病院に入院することになってしまう。
そんなある日、転校先のクラスメートの代表が「恒一」を見舞いに訪れます。だが、その態度はどうにも奇妙な様子…。
そして「恒一」は夜の病院で「夜見山北中学校」の制服を着た一人の眼帯少女と出会います…。その彼女は「恒一」にこう告げます
「届け物があるの…。待ってるから…可哀想な私の半身がそこで」と。人形を持ち霊安室へと向かう彼女に「恒一」は尋ねます。

「君の名前は？」

「めい…、“みさき”めい」



もう個人的には超お薦めの「怪奇ミステリー」作品♪　ホラーとミステリーとサスペンスの要素を巧くMIXさせてる良作だと思います。

かなりショッキングな死亡シーンが多いのですが、どこか「横溝正史」の映画を見ている感じがしましたね。

作品の雰囲気としての演出が割と巧くなされていて、BGMや不気味な人形の映像を挟み込むなど、陰鬱でおどろおどろした世界観が表現されていたと思います。

また、視聴者をミスリードするようなトリックや演出など色々と伏線が張られ、あれこれ推理する楽しみがこの作品の最大の魅力でもあり非常に楽しめましたね♪



ネタばれしてしまうと作品の面白さが全く無くなってしまうので、これ以上は書けませんがぜひ一度ご覧いただければと思います。

ただし（TV放映では画面の一部を暗くしていましたが、たぶんDVDは修正が無いと思われるので）惨劇シーンに耐性のない方には少々キツイかも(^_^;)



黒猫のひとり言：
TV放映終了後、コミック版（全4巻）を即購入（笑）。個人的にラストの描き方はコミック版の方が好みだったかな(^_^;)

　やっぱりアニメ版。
　実写の劇場版よりもこっちだ。


　もちろん、放送時には影が入っていた部分が消えているので、そういうのが苦手な人は……。でも、それも含めて作品のよさ。


　部屋を暗くして見ると、雰囲気ありまくり。


　ホラー要素とミステリーが上手くマッチしていて、ハラハラドキドキしながら見れます。

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たまたま見かけて観ることにしましたが、わたくし的には当たりでした。
若干雑な点はありますが、そうした点を加味しても十分に見応えがありました。

呪われたクラスがあり、社会や大人がそれを放置している部分が気になる方は観ない方が良いと思います。

さて、かんたんなあらすじです。
3年3組には、死人が一人混じっている。
それが誰かは誰にも分らない。
それを放置しておくと、生徒と二等親以内の関係者が死の連鎖に巻き込まれていきます。
人死にを出さないようにするため、クラスメイトの一人をいないものとして扱うという言い伝えがあり、死を恐れるあまりそれを実行するクラスメイトたち。

そんなクラスに転校してきた主人公の榊原恒一。
いないものとして扱われている眼帯少女の見崎鳴と出会ってしまうことで、呪いが発動し死が蔓延していきます。

誰が死人なのか？
防ぐ方法はあるのか？

恐怖にかられ疑心暗鬼となり、クラスメイト同士での殺し合いまで起こっていまいます。
スプラッタな要素もあります。
クライマックスに至る演出やストーリー展開は見事でした。

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なるほどね。綾辻行人原作なんだ・・・

推理小説家らしい、
パズル的な構成。

人の命、殺人やら、事故やらで、
人がなくなっていくことを扱っているが、
それ自体は、テーマでもなんでもなく、
この物語のルールを、どう解き明かすかというのがテーマ。

そのルールは、しごく単純ではあるのだが、
その舞台にいる人間は、なかなか、それに気づかない。

我々人類が、地球が動いていることに、
なかなか、思い至らなかったように。

人が見えているルールは、
なにかしらのルールがあって、
そのルールにそった年は、月に一人以上、
夜見山北中学校３年３組の生徒、直接関係する先生
およびその二親等までの親族が亡くなっていく。

それをある年と読んでいる。

昔、一人の学生が亡くなった。
しかし、そのクラスは、その学生を亡くなったものとはしないで、
いるものとして、その１年を過ごし、
卒業式も、その亡くなった学生の席を用意した。

その次の年の３年３組。
いすがひとつ足りなかった。その年から、そのルールが発動される。

これは、この現象で亡くなった人が紛れ込み、
一人増えている。
その状態が続くと、クラスの関係者が、だんだんと亡くなっていく。
全員が死ぬ訳ではなく、月に一人かそれよりプラスα、亡くなっていく。

この紛れ込んだ死者は、
だれかわからないし、本人も、自分が死人であることに、
気づいていない。

さらに、この現象で生き返っている死者にたいして、
関係者の記憶は改ざんされ、
物的証拠も改ざんされる。

ただし、その改ざんは、完璧ではなく、
ところどころに、ヒントは隠されていく。

何年か後、
この現象がおきないための対策が見つかる。
それは、クラスの誰かをいないものとすること。

死者が増えた分、
クラスで討議し、だれかをいないものとして、
扱うことにより、クラスの人数の帳尻があい、
その年は、誰も死ななくなる。

それが”ない年”と言う。

簡単なルールだけど、
その対策は、意外と難しく、失敗する年は、
死人が出続けることとなる。

で、この物語の年。

主人公は、東京から、夜見山に引っ越してきて、
３年３組に配属される。

彼は、そのルールと当然しらないわけで、
いないものとされている彼女に話しかける。

そのことにより、ある年は、
始まった。

そう、みんなには、そう見えていた。

という物語。

現実世界ではないルールを用いるところは、
一般的な推理小説とは、おもむきを異にするが、
しかし、物語の進行のやり方、
ネタの配し方、すなわち、ある年であることをばらす方法とか、
最後のなぜ、今年はある年なのか、
始まった現象を止める方法とは？
というそういうのを、ネタバレする方法は、きわめて推理小説的。

ただ、これは、パズルなので、
なぜ、ある年があるのかという、
現実世界への関連させる問題は、意味がないので、
本作品では取り扱わない。

これは、賛否はあるだろうけど、
基本、賛否は関係なく、
パズル、たとえば、なぜ、金は、斜め後ろに動けないのか？
と同じで、なぜある年があるのかの設定には、
何の意味はないという解釈でいいと思う。

一方、凄惨なシーンも多いことに関しては、
もちろん、私にとっては、その部分は、
目を覆う部分ではあるが、
物語の本質としては、このようなパズルであるので、
私は、結構すき。

ある意味、最初に書いたが、
この物語の趣旨は、ガリレオは、偉い。

ということなのかなって感じがした。

声優などに関しては、
外さない限りは、誰でも良い感じなので、
あまり、批評は値しない。

基本、ルールの発想、パズル的なものを、
楽しめるのかどうか、
それですべてが決める作品かなと思う。

怖い話が好きなら雰囲気だけでも十分に楽しめるんですけど
時折挟まれる趣味の悪い人形のカットや進行のまどろっこしさ、
個人的に最悪の性格をしている主人公に終始イライラさせられての視聴でした。

以下は４話あたりまででイヤだな〜と思った行動です。

・謎の少女との遭遇時に自分は名乗らず相手の名前だけ質問。
　しかもその少女を学校の帰りに尾行する始末。
　
・その少女と再会して「何してたの何してたの」と質問攻め。
　質問ばっかりするなと相手に怒られるのに後日また質問攻め。

・深夜の病院に忍び込んで当直の看護婦さんと密会。
　病院が管理している個人情報の提供をその看護婦さんに依頼。
　しかもその看護婦さんと後日デート（笑）

・体がぴくぴく痙攣してるような凄惨な事故現場の第一発見者になるも救命措置とかの描写無し。
　ただびっくりしてた顔が映っただけ。実はその事故の原因を自分が作っているのに自覚ゼロ。
　そして翌日普通に登校する精神力。（というか物理的に無理ありすぎな事故だった。）

・クラスメイトが遠まわしに「その話題はしちゃだめ」って言ってるのに一人だけその話題を追及し続ける。
　家族にクラスのルールには従うようにとアドバイスされるのにその時だけ了解してて行動はその間逆をとる。
　しまいには「教えてくれるって言ったじゃないか！」とクラスメイトに逆ギレする。
　定番ではこういうキャラが真っ先に死ぬハズなんですけど主人公なんですよね。

とまぁ、こんな感じです。
これが「全然気にならない」という人なら問題なく楽しめるかな。