マイ・ルーム

そして、ダイアン・キートンが老けていた。
それにはさまれたディカプリオは、きっと撮影中、圧迫感を感じただろう。

まじめに見た方には申しわけないが、この作品の真摯な部分より正直に感じたのがそんなところだ。

愛をテーマにした、アメリカらしい作品。

しかしなんだか、女優達が、自分達が名優だってことを意識しすぎていてさわやかさがなかった。

狭苦しい、それこそルームに閉じ込められたかんじだった。

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寝たきりの痴呆症の父親を捨て　自分の好きな道を進んでいる妹リー（メリル・ストリープ）でも　結婚生活は上手くいかず　息子のハンク（レオナルド・ディカプリオ）は反抗期で母親と打解けず・・・。
一方　自分の人生を捨て　父親の介護と可愛らしいけどやっかいな叔母の面倒を見続けている姉ベッシー（ダイアン・キートン）。
そんな　何の楽しみもなく　人生を捨ててまで父親に尽くしていたベッシーが白血病に・・・。あんまりだー・・・！可哀想過ぎる・・・。
でも彼女は言います「私は幸せだった。」と・・・。
それは　この映画を観ていれば　負け惜しみじゃなく　本当に幸せだったんだと解ります。

疎遠になっていた　りーですが　姉の白血病を知り　骨隋移植の検査を受けるために息子を連れて　田舎に帰ってきます。久々の再開をはたした　リーとベッシーですが　父親を捨てた妹と　父親のために人生を捨てた姉とが　上手くいくはずがありません・・。

ところが　母親（リー）には心を開かなかった息子のハンクが　姉のベッシーとはすんなり仲良しに。そして　ハンクを通じて　だんだんと　姉妹が仲良くなっていく姿に心を打たれます。

自分の身なりを気にしない姉のカツラ（治療で　髪が薄くなっているためカツラをかぶっている）を手入れしてやるシーンは　涙無しには観れません！2人の掛け合いの芝居は　唸るほど上手い！！

母親にもだんだんと心を開いていくハンク役のディカプリオは初々しくて　可愛くて　小憎らしくて　でもやっぱり上手い！！

結局　骨髄移植の検査で　誰とも合わず　その運命を受け入れるベッシー・・・。
そして　田舎に戻って　姉と父親と叔母の面倒をみる決心をしたリー・・・。
とにかく　全ての登場人物がとてもステキです！（ロバート・デ・ニーロの医者役はちょっと遊びすぎのような・・・？）

感動できる　愛のある映画です。　

ある家族の話です。とっても良い映画でした。静かで淡々としたストーリーですが、途中で思わず泣いてしまいました。
人にお勧めできる映画か？と聞かれれば、中高年女性にはお勧めです。でもあんまり若い人にはわかってもらえないような気がしました。

リー（メリル・ストリープ）は姉が白血病だと聞き、息子２人をつれて実家に帰ります。帰る途中のドライブインみたいなとこで鏡を見るリー・・・。実家についてすぐ家に入っていくリー・・・。けして悪い人ではないんだけど、自分の事で手一杯って感じです。２０年ぶりの実家なのはわかるけど、息子たちにしてみれば、いることもよくわかってなかった初めての親戚の家なわけです。心の準備ってもんがありますよね。でもわかってない。
この他にもリーは所々、人をがっかりさせる（特にハンク）言動が目立ちます。
姉のベッシーとリーは２０年も連絡を取ってなかったようですが、その理由はそんなところにあるんだろうなと思いました。

ロバート・デニーロはちょっとしか登場しませんが、こちらも兄弟間で何かありそうな感じでした。メインじゃないけど、ちょっとしたトッピングみたいな感じです。

他人との付き合いには気を使うけど、家族の前ではわがままになってしまったり、「家族なら私の気持ちわかるでしょ？わかってよ！」ってことあるなぁ・・・って思いました。

ところでこれ、邦題は「マイ・ルーム」ですが原題は「マーヴィンズ・ルーム」なんですね。見終わったあと「えっ、マーヴィンって誰？」って思ってしまいました。わはは。

それぞれの役者さんが、ぴったりの役だと思います。
すねたティーンエージャー、自分勝手、でも自信のない妹、愛にあふれるけど、意思表示の下手な姉。
お父さんも伯母さんも、家族全員の動向を黙って見つめる小さな弟も。
みんな、すごくいいですね。

話だけ聞いたら、こんな悲惨な家で、ずっと過ごしてきた姉の人生を思うと胸が詰まります。
でも、姉と妹、どちらが幸せなんでしょう。

それにしても、ロバート・デ・ニーロの病院、おかしすぎるでしょう。

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先日、「マイ・ライフ」という映画のことを思い出し、「マイ」シリーズでくくられていたこの作品を（「マイ・フレンド・フォーエバー」も当時、「マイ」シリーズといわれてました）久しぶりに見ました。
メリル・ストリープとダイアン・キートンが姉妹という設定で、私は２人のファンなので、それだけで嬉しく思ってしまいます。

予告編を見ていると、「少年の心を開いたのは限りある命の人だった」とディカプリオがメインのような宣伝がされていましたが、これは姉妹がメインの、静かな家族の物語です。

病気がもたらした家族の絆が自然に描かれています。こう、なんていうか「泣かせてやるぞ」的な感じがないと思います。
なので「今日は泣きたいし」と思って見ると物足りないかもしれません。
ところどころユーモアも入っていますし、１０４分ずっとゆったり進んでいきます。

好きなシーンはハンク（ディカプリオ）とベッシー（ダイアン・キートン）が砂浜を車で飛ばすシーン。あのベッシーの笑顔は最高！
あと、姉のカツラをセットするリー（メリル・ストリープ）の涙のシーンも妹の思いやりが分かって好きです。

家族に愛され、そしてその家族を愛したことで自分の人生は良かったと言ったベッシーに深く感動しました。
なかなか言えないですよね。

吹き替えは合ってない気がします。なんだか、より「おばさん」に聞こえてしまって・・・。これは私が２人のファンだからかもしれませんが、字幕の方がおすすめです。