ＲＩＳＥ　ＵＰ

それに、布や蓋をしていただけ。
それだけの理由があるから。

でも、壁を越えるっていうのは、
そのベールを剥ぎ取ることから
始められる。

当たり前すぎるけど、
活き活きと描かれている、爽やかな映画です。

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　パラグライダーを題材にした日本初の作品だそうです。
　今までありそうで無かったのでしょうか。
　ＲＩＳＥ ＵＰとはパラグライダーの専門用語で、
　飛び立つ際に翼を作る動作を指すそうです。

　まず、獅子吼高原（石川県白山市）から見下ろす
　日本海まで一望できる広大で美しい風景は
　まさに絶景で目を奪われました。
　パラグライダー未体験の私も
　一度はあの爽快感を体験してみたいのですが、
　きっと気絶してしまって無理でしょうね^^;

　名前の通り？にパラグライダーで大空を航海するのが大好きな航と
　ちょっとぶっきらぼうだけど根はイイ奴な裕哉が
　パラグライダーをしている時に
　ちょっとしたアクシデントで知り合った長い髪が印象的な少女・ルイ。
　偶然に見えたこの３人の出会いが実は必然のものだったとは…。

　交通事故で視力を失って以来いつも突っ張ってばかりのルイ。
　そんな難しい役どころを山下リオが好演。
　透明感のある可愛さが魅力の彼女は１２代目のリハウスガールだそう。

「家族にしか視力を失った苛立ちをぶつける所が無かった…。」
　そんなルイを思わず抱きしめてあげたくなりました。
　先天的なものなら宿命と思って受け入れられることも
　ルイの様な場合だとその現実を受け入れるのに
　多くの時間を要し、大変な苦痛を伴うものでしょう。
　また支える家族の苦労も想像を絶するものなのでしょうね。

　直接の加害者ではないとはいえ自分の身の保身の為に
　航が犠牲にしたその代償の大きさは測り知れないです。
　辛い現実から目を背けることで一瞬は楽になれるかもしれないけれど
　真っ向からその現実と向き合うことを選んだ航。
　事故に遭って以来自分の殻に閉じこもっていたルイに
　皮肉にも航という存在は大きな変化をもたらしました。
　二人は出会うべくして出会ったのだと思います。

　中盤からの展開に胸を締め付けられる想いでいましたが
　後味は爽やかさでいっぱいの青春映画でした。
　幾度と流れるドビュッシーの『月の光』の調べが
　そんな二人を優しく見守っている様に感じました。

　特典収録のメイキングで林遣都が語っていましたが、
　今回の、普段の自分にはない影のある役どころには
　結構苦戦を強いられたそうです。
　和気あいあいとした模様の撮影風景も
　本編とは違った楽しみがありますので
　お時間があればメイキングもご覧ください。
　
　しっかし、白山市鶴来支所の職員の方が
　ちゃっかり出演していたのには笑えました^^;

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山下リオ、林遣都主演の、典型的な青春映画。

目が見えない少女と、パラグライダーでしか、自分が表現できない的な、
ある意味、中二病同士の恋愛。

もう、正直、臭すぎて、
目に見えない子が、
見えるときに大事にしていたカメラを、
怒って壊すのだが、
おまえには必要だからと、
修理して返す。

いや、結果オーライで、うまくいくんだけど、
そんなの、変すぎる。

変にひねてるのは、ま、この年代はよくあることなので、
ある意味、リアルではあるんだけど、
それだけに終ってしまっている。

ま、悪いとは思わないけど、
その辺りは、オリジナリティは感じない。

ただ、この映画のいいところは、
パラグライダーを含めて、風景。

写真的な感覚で写された綺麗な風景は、
なかなか、見応えはある。

青春映画好きは、いいと思うが、
それ以外の人は、映像美を楽しむ映画かなと思う。

山下リオ、林遣都というお気に入りの俳優共演だったので、とても期待していたのですが、ストーリーも、エンディングも私的に今いちな感じ。期待しすぎちゃったのかな(苦笑)。