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いのちの戦場 アルジェリア1959

いのちの戦場 アルジェリア1959の画像・ジャケット写真

いのちの戦場 アルジェリア1959 / ブノワ・マジメル

いのちの戦場 アルジェリア1959 /フローラン=エミリオ・シリ

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DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

フランス現代史の暗部“アルジェリア戦争”に光を当てる戦争ドラマ。長年植民地支配の関係にあったフランスとアルジェリアの間で繰り広げられた独立戦争の過酷な現実をリアルに描き出す。主演は本作の立案者でもあるブノワ・マジメル。監督は「スズメバチ」のフローラン・シリ。1954年、フランスからの独立を求め、アルジェリア民族解放戦線(FLN)が武装蜂起する。フランスはこれを押さえ込むため大規模な軍隊を投入、戦争へと発展する。1959年、フランス軍はゲリラ戦を展開する解放戦線に苦戦を余儀なくされ、戦況は泥沼状態に。そんな中、新たに赴任したテリアン中尉は、過酷な戦場でも人間性を保ち節度ある行動を自らに課そうと務めるが…。

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「いのちの戦場 アルジェリア1959」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

フランス現代史の暗部“アルジェリア戦争”に光を当てる戦争ドラマ。長年植民地支配の関係にあったフランスとアルジェリアの間で繰り広げられた独立戦争の過酷な現実をリアルに描き出す。主演は本作の立案者でもあるブノワ・マジメル。監督は「スズメバチ」のフローラン・シリ。1954年、フランスからの独立を求め、アルジェリア民族解放戦線(FLN)が武装蜂起する。フランスはこれを押さえ込むため大規模な軍隊を投入、戦争へと発展する。1959年、フランス軍はゲリラ戦を展開する解放戦線に苦戦を余儀なくされ、戦況は泥沼状態に。そんな中、新たに赴任したテリアン中尉は、過酷な戦場でも人間性を保ち節度ある行動を自らに課そうと務めるが…。

「いのちの戦場 アルジェリア1959」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

フランス

原題:

L’ENNEMI INTIME

「いのちの戦場 アルジェリア1959」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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洋画・邦画

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国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

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タイトル以上

CD

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1〜 5件 / 全7件

繰り返される、人間の愚かな行為 ネタバレ

投稿日:2009/08/18 レビュアー:パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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「シェルブールの雨傘」のギィが、愛するジュヌヴィエーヴを置いて行ってしまうのが、この映画で描かれるアルジェリア戦争です。

歴史的な知識もほとんどないので、見るべきかどうか躊躇しましたが、結果的には見てよかったと思いました。
激しい戦闘の中で友軍を簡単に見捨ててしまうこと、現地の村二重支配と目を覆うばかりの惨状 などは、先日映画館でみた「セントアンナの奇跡」と驚くほど似ていて、場所や時代が違っても人間は愚かな行為を繰り返しているのだということを、感じずにはいられませんでした。

人道主義者で、捕虜の虐待に反対するテニアン中尉(ブノワ・マジメル)も、過酷な戦場の中でついには捕虜に銃を向けるようになってしまいます。
戦争は人間を変えてしまうのです。そしてそれは、体験したものにしかわからないことなのかもしれません。
ギィもこんな悲惨な戦場を体験して帰ってきたんですね。

ドニャック軍曹役のアルベール・デュポンテルが、「地上5センチの恋心」や「モンテーニュ通りのカフェ」とうって変わって、なかなかかっこいいのが収穫でした。

ところでこのDVD、アドバトロスから出てるのですが、映画のはじめと終わりの説明のフランス語の文章に訳がついていません。確か「ドレスデン〜運命の日」でも同じことがあったと思うのですが、なんとかして欲しいです。

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内なる敵 ネタバレ

投稿日:2009/06/30 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 見ごたえのある戦争ドラマでした。
「アメリカがベトナムを描いたように、フランスもアルジェリアを描かなければならない」という、本作の立案・主演を務めたブノワ・マジメルの生真面目な言葉が示すように、アルジェリア独立戦争は、フランスにとって僕の想像以上に大きな意味合いを持っているようです。
 タブー、という側面もあるようで、ほとんど真正面から映画化されたことはないそうです。とはいえフランスとアルジェリアの現代史についての僕の乏しい知識と感覚は、『望郷』『デイズ・オブ・グローリー』『アルジェの戦い』『恋人たちの失われた革命』『シェルブールの雨傘』などの映画を通じて得られています(あとはゴダールの作品や五月革命関係のもろもろでしょうか)。欠けていたのは、戦場の実相でした。この『いのちの戦場』はその欠落を埋めてくれる一片のように思えました。

 大まかにフランスとアルジェリアの関係を把握していれば、物語自体はさほど複雑なものではないと思いますが、歴史や民族の深く絡み合った錯綜した関係が、胸にずしりと響きました。
 たとえば、第二次大戦でレジスタンスとしてナチと闘かった闘士が、アルジェリアでは独立を抑圧する側になっていること。
 第二次大戦で戦友として激戦モンテ・カッシーノを生き延びたアルジェリア人同士が、敵味方に分かれ殺し合っているということ。
 植民地支配は長く、移民と地元民の融合が進んだ結果、フランス系アルジェリア人の帰属意識はフランスにあり、独立を許すことも容易くはないこと。
 FLN(アルジェリア民族解放戦線)がひとつの村全員を虐殺すれば、フランス軍はナパームで敵兵を焼き殺し、拷問を繰り返す。
 休暇で戻る故郷、フランス本土は穏やかで豊かで戦争の影はなく、かつての日本と同じように、大本営発表的に操作された情報が人々の耳に心地よかったこと。
 善も悪ももはや峻別できず、ただ戦争は人々の心を切り裂く、ただそのためだけに遂行されているようです。

 とはいえ、この映画、監督が『スズメバチ』『ホステージ』などのフローラン=エミリオ・シリ。けして真面目くさって辛気臭いばかりということはなく、戦争アクションとしての勘所は押さえているところが実にしたたかです。彩度を落とした映像や容赦ない人体破壊はスピルバーグ以降流行になってしまいましたが、演出のリズムがとてもよいと思います。
 見えない敵からの突然の攻撃や斜面を生かした戦いなど、サスペンスフルな場面をを観ていると、アンソニー・マンとかサミエル・フラーの作品を結構研究している気がしました。
 力作です。75点。

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★★★★ フランスの汚点、アルジェリア戦争 ネタバレ

投稿日:2009/07/17 レビュアー:カポーン

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 1950年代後半に起こったフランス軍対アルジェリア独立運動派の「アルジェリア戦争」を描いたシリアス系ヒューマンドラマ。アフリカのアルジェリアは 1800年代からフランスの植民地として支配され、第二次世界大戦後も植民地から解放されなかったため、インドシナと同様に独立運動が勃発する。1954 年にアルジェリア民族解放戦線(FLN)が蜂起したのを皮切りに、アルジェリア各地でフランス軍(フランス正規兵及びハルキ兵(アルジェリア人))と戦闘し、1962年の独立を勝ち取るのだ。
 本作では1959年頃のアルジェリアのカビリア地方を舞台に、FLNと対峙するフランス軍最前線に赴いた新任中尉とその小隊を描いている。描かれるエピソードや登場人物等はフィクションだが、アルジェリア戦争をまともに取り上げた映画作品は非常にレアである。というのも、世界でも有数の高慢でプライド高いフランスは、インドシナ戦争ともどもアルジェリア戦争を「戦争」として認めてこず、あくまで恥ずべき内紛としか見てこなかったのであり、これに触れることはタブーでもあったのだ。ちなみに、過去の作品でアルジェリア戦争を描いた作品に「アルジェの戦い(1965伊アルジェリア)」「ロスト・コマンド 名誉と栄光のためだけでなく(1966米)」があるが、いずれもフランス以外の制作で、本作はフランスが描いた初の作品ということになる。

 内容的には戦場での狂気と厭戦感を、若く道徳的だった士官が戦場での虐殺や迫害、不条理を経験することで次第に変化していく様子として描いていく。いわゆる反戦映画と言うこともできるが、単に戦争の凄惨さや愚かさを強調するだけにとどまらず、戦時の精神変化や憎しみの輪廻といった複雑な人間模様を描いているのが素晴らしい。特に秀逸なのは、アルジェリア人だがフランス軍に従軍するハルキ兵の心情、アルジェリアFNL側に寝返る兵や少年の人間憎悪の模様で、戦争は憎しみの連鎖であることを強く印象付けている。また、フランス兵自身も戦争の意義に疑問を感じ、責務の重圧の中で自我を失っていくシーンが重々しい。
 もっとも、フランス作品だけあってフランスの植民地政策への贖罪感はあまり強くない。制作サイドはフランス人も真実の歴史に目を向けるべきと意欲的だし、テロップ等で若干そういう趣旨の言葉が流れるが、どちらかというと喧嘩両成敗的な雰囲気。自虐史観に慣らされた身としてはちょっと物足りない(笑)。それでもフランスにとっては画期的なんだろうけど・・・。

 本作では数多くの戦闘シーンが描かれ、戦争映画としても戦闘シーンの割合は高い方と言えるだろう。偵察シーン、銃撃戦・空爆シーンともに緊迫感十分で、戦争アクションとしては及第点。ただ一つ一つのシーンが単発で、連続性や変化に乏しいのが欠点。ミッションを経るに連れて兵士らの心情に変化が現われる様子が主題なのだから、その変化の契機が理解しやすいように、もう少し強弱やインパクトが欲しかったところ。全般に平坦な印象で、音楽や映像スピードの変化などで盛り上がりがあったら良かった。ただ、これまで触れられなかったアルジェリア戦争を知ると言う点では非常にレアな作品であり、戦争映画の新たな視点として大いに評価したい。
 残念だったのはエキストラ兵士数が少なかったこと。小隊中心の描写とは言え、中隊、大隊規模での戦闘でもあったのだから、もう少しワラワラとうごめく兵士が出てこないと臨場感に欠けるのだ。
 本作で登場する兵器類は結構時代考証もしっかりしているようだ。AFVではジープのほかパナールAML装輪装甲車、M3ハーフトラックが登場する。一瞬だが小型の戦車の姿も見えた。ヘリではシコルスキーH-34ウェセックス、パイアセッキH-21ショウニーが飛行している。また、ナパーム弾を支援投下する航空機は双胴ジェットのデ・ハビラントバンパイア戦闘機。これらはロケ地がモロッコなので、モロッコ軍の協力か武器エージェントの用意したものと思われる。

 非常にレアな題材を描いた作品として個人的には興味深かったが、総合的な戦争映画としての出来はそこそこレベル。戦闘シーンの多さはプラス要素だが、全体バランスや編集技術の拙さはマイナス要素で相殺された感じ。これを機にアルジェリア戦争題材の映画がさらに製作されることを期待したい。

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いまなお絶えることがない ネタバレ

投稿日:2009/11/24 レビュアー:スターダスト

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これまで様々なフランス映画の中で、アルジェリア戦争帰りという登場人物が出てきたが、どこか暗い影を帯びているところが共通していた。そのアルジェリア戦争を舞台とした映画では、ジッロ・ポンテコルヴォ監督の「アルジェの戦い」(1965)や、マーク・ロブソン監督の「名誉と栄光のためでなく」(1966)があるらしいが、共に未見であり、なかなか実感する機会が少なかった。何より、60年代以降、それに関した作品が作られなかったことからも、相当タブー視されていたのだろうと感じられる。

そのアルジェリア戦争を真正面から描いた本作品は、並大抵でない熱気を感じる秀作であった。第二次世界大戦以降、軍隊同士が正面からぶつかる戦争は影を潜め、局地的なゲリラ戦が主流となっていく。一般民間人の中に紛れた相手との戦いが、いかに兵士たちを疲労し消耗していくのか。簡単に正邪を分けることのできない戦い。兵士の人間性は粉々に砕け散ってゆく。その過酷さはべトナム、イラク、アフガニスタンの戦場へ続き、いまなお絶えることがないのである。

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しぶい戦争映画

投稿日:2012/09/21 レビュアー:モンテネグロ

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1〜 5件 / 全7件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:7件

繰り返される、人間の愚かな行為

投稿日

2009/08/18

レビュアー

パープルローズ

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「シェルブールの雨傘」のギィが、愛するジュヌヴィエーヴを置いて行ってしまうのが、この映画で描かれるアルジェリア戦争です。

歴史的な知識もほとんどないので、見るべきかどうか躊躇しましたが、結果的には見てよかったと思いました。
激しい戦闘の中で友軍を簡単に見捨ててしまうこと、現地の村二重支配と目を覆うばかりの惨状 などは、先日映画館でみた「セントアンナの奇跡」と驚くほど似ていて、場所や時代が違っても人間は愚かな行為を繰り返しているのだということを、感じずにはいられませんでした。

人道主義者で、捕虜の虐待に反対するテニアン中尉(ブノワ・マジメル)も、過酷な戦場の中でついには捕虜に銃を向けるようになってしまいます。
戦争は人間を変えてしまうのです。そしてそれは、体験したものにしかわからないことなのかもしれません。
ギィもこんな悲惨な戦場を体験して帰ってきたんですね。

ドニャック軍曹役のアルベール・デュポンテルが、「地上5センチの恋心」や「モンテーニュ通りのカフェ」とうって変わって、なかなかかっこいいのが収穫でした。

ところでこのDVD、アドバトロスから出てるのですが、映画のはじめと終わりの説明のフランス語の文章に訳がついていません。確か「ドレスデン〜運命の日」でも同じことがあったと思うのですが、なんとかして欲しいです。

内なる敵

投稿日

2009/06/30

レビュアー

よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 見ごたえのある戦争ドラマでした。
「アメリカがベトナムを描いたように、フランスもアルジェリアを描かなければならない」という、本作の立案・主演を務めたブノワ・マジメルの生真面目な言葉が示すように、アルジェリア独立戦争は、フランスにとって僕の想像以上に大きな意味合いを持っているようです。
 タブー、という側面もあるようで、ほとんど真正面から映画化されたことはないそうです。とはいえフランスとアルジェリアの現代史についての僕の乏しい知識と感覚は、『望郷』『デイズ・オブ・グローリー』『アルジェの戦い』『恋人たちの失われた革命』『シェルブールの雨傘』などの映画を通じて得られています(あとはゴダールの作品や五月革命関係のもろもろでしょうか)。欠けていたのは、戦場の実相でした。この『いのちの戦場』はその欠落を埋めてくれる一片のように思えました。

 大まかにフランスとアルジェリアの関係を把握していれば、物語自体はさほど複雑なものではないと思いますが、歴史や民族の深く絡み合った錯綜した関係が、胸にずしりと響きました。
 たとえば、第二次大戦でレジスタンスとしてナチと闘かった闘士が、アルジェリアでは独立を抑圧する側になっていること。
 第二次大戦で戦友として激戦モンテ・カッシーノを生き延びたアルジェリア人同士が、敵味方に分かれ殺し合っているということ。
 植民地支配は長く、移民と地元民の融合が進んだ結果、フランス系アルジェリア人の帰属意識はフランスにあり、独立を許すことも容易くはないこと。
 FLN(アルジェリア民族解放戦線)がひとつの村全員を虐殺すれば、フランス軍はナパームで敵兵を焼き殺し、拷問を繰り返す。
 休暇で戻る故郷、フランス本土は穏やかで豊かで戦争の影はなく、かつての日本と同じように、大本営発表的に操作された情報が人々の耳に心地よかったこと。
 善も悪ももはや峻別できず、ただ戦争は人々の心を切り裂く、ただそのためだけに遂行されているようです。

 とはいえ、この映画、監督が『スズメバチ』『ホステージ』などのフローラン=エミリオ・シリ。けして真面目くさって辛気臭いばかりということはなく、戦争アクションとしての勘所は押さえているところが実にしたたかです。彩度を落とした映像や容赦ない人体破壊はスピルバーグ以降流行になってしまいましたが、演出のリズムがとてもよいと思います。
 見えない敵からの突然の攻撃や斜面を生かした戦いなど、サスペンスフルな場面をを観ていると、アンソニー・マンとかサミエル・フラーの作品を結構研究している気がしました。
 力作です。75点。

★★★★ フランスの汚点、アルジェリア戦争

投稿日

2009/07/17

レビュアー

カポーン

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 1950年代後半に起こったフランス軍対アルジェリア独立運動派の「アルジェリア戦争」を描いたシリアス系ヒューマンドラマ。アフリカのアルジェリアは 1800年代からフランスの植民地として支配され、第二次世界大戦後も植民地から解放されなかったため、インドシナと同様に独立運動が勃発する。1954 年にアルジェリア民族解放戦線(FLN)が蜂起したのを皮切りに、アルジェリア各地でフランス軍(フランス正規兵及びハルキ兵(アルジェリア人))と戦闘し、1962年の独立を勝ち取るのだ。
 本作では1959年頃のアルジェリアのカビリア地方を舞台に、FLNと対峙するフランス軍最前線に赴いた新任中尉とその小隊を描いている。描かれるエピソードや登場人物等はフィクションだが、アルジェリア戦争をまともに取り上げた映画作品は非常にレアである。というのも、世界でも有数の高慢でプライド高いフランスは、インドシナ戦争ともどもアルジェリア戦争を「戦争」として認めてこず、あくまで恥ずべき内紛としか見てこなかったのであり、これに触れることはタブーでもあったのだ。ちなみに、過去の作品でアルジェリア戦争を描いた作品に「アルジェの戦い(1965伊アルジェリア)」「ロスト・コマンド 名誉と栄光のためだけでなく(1966米)」があるが、いずれもフランス以外の制作で、本作はフランスが描いた初の作品ということになる。

 内容的には戦場での狂気と厭戦感を、若く道徳的だった士官が戦場での虐殺や迫害、不条理を経験することで次第に変化していく様子として描いていく。いわゆる反戦映画と言うこともできるが、単に戦争の凄惨さや愚かさを強調するだけにとどまらず、戦時の精神変化や憎しみの輪廻といった複雑な人間模様を描いているのが素晴らしい。特に秀逸なのは、アルジェリア人だがフランス軍に従軍するハルキ兵の心情、アルジェリアFNL側に寝返る兵や少年の人間憎悪の模様で、戦争は憎しみの連鎖であることを強く印象付けている。また、フランス兵自身も戦争の意義に疑問を感じ、責務の重圧の中で自我を失っていくシーンが重々しい。
 もっとも、フランス作品だけあってフランスの植民地政策への贖罪感はあまり強くない。制作サイドはフランス人も真実の歴史に目を向けるべきと意欲的だし、テロップ等で若干そういう趣旨の言葉が流れるが、どちらかというと喧嘩両成敗的な雰囲気。自虐史観に慣らされた身としてはちょっと物足りない(笑)。それでもフランスにとっては画期的なんだろうけど・・・。

 本作では数多くの戦闘シーンが描かれ、戦争映画としても戦闘シーンの割合は高い方と言えるだろう。偵察シーン、銃撃戦・空爆シーンともに緊迫感十分で、戦争アクションとしては及第点。ただ一つ一つのシーンが単発で、連続性や変化に乏しいのが欠点。ミッションを経るに連れて兵士らの心情に変化が現われる様子が主題なのだから、その変化の契機が理解しやすいように、もう少し強弱やインパクトが欲しかったところ。全般に平坦な印象で、音楽や映像スピードの変化などで盛り上がりがあったら良かった。ただ、これまで触れられなかったアルジェリア戦争を知ると言う点では非常にレアな作品であり、戦争映画の新たな視点として大いに評価したい。
 残念だったのはエキストラ兵士数が少なかったこと。小隊中心の描写とは言え、中隊、大隊規模での戦闘でもあったのだから、もう少しワラワラとうごめく兵士が出てこないと臨場感に欠けるのだ。
 本作で登場する兵器類は結構時代考証もしっかりしているようだ。AFVではジープのほかパナールAML装輪装甲車、M3ハーフトラックが登場する。一瞬だが小型の戦車の姿も見えた。ヘリではシコルスキーH-34ウェセックス、パイアセッキH-21ショウニーが飛行している。また、ナパーム弾を支援投下する航空機は双胴ジェットのデ・ハビラントバンパイア戦闘機。これらはロケ地がモロッコなので、モロッコ軍の協力か武器エージェントの用意したものと思われる。

 非常にレアな題材を描いた作品として個人的には興味深かったが、総合的な戦争映画としての出来はそこそこレベル。戦闘シーンの多さはプラス要素だが、全体バランスや編集技術の拙さはマイナス要素で相殺された感じ。これを機にアルジェリア戦争題材の映画がさらに製作されることを期待したい。

いまなお絶えることがない

投稿日

2009/11/24

レビュアー

スターダスト

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これまで様々なフランス映画の中で、アルジェリア戦争帰りという登場人物が出てきたが、どこか暗い影を帯びているところが共通していた。そのアルジェリア戦争を舞台とした映画では、ジッロ・ポンテコルヴォ監督の「アルジェの戦い」(1965)や、マーク・ロブソン監督の「名誉と栄光のためでなく」(1966)があるらしいが、共に未見であり、なかなか実感する機会が少なかった。何より、60年代以降、それに関した作品が作られなかったことからも、相当タブー視されていたのだろうと感じられる。

そのアルジェリア戦争を真正面から描いた本作品は、並大抵でない熱気を感じる秀作であった。第二次世界大戦以降、軍隊同士が正面からぶつかる戦争は影を潜め、局地的なゲリラ戦が主流となっていく。一般民間人の中に紛れた相手との戦いが、いかに兵士たちを疲労し消耗していくのか。簡単に正邪を分けることのできない戦い。兵士の人間性は粉々に砕け散ってゆく。その過酷さはべトナム、イラク、アフガニスタンの戦場へ続き、いまなお絶えることがないのである。

しぶい戦争映画

投稿日

2012/09/21

レビュアー

モンテネグロ

1〜 5件 / 全7件

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いのちの戦場 アルジェリア1959