カンフー・ダンク！

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ジェイ・チョウは、中華圏で一番人気のあるアーティスト。彼の初監督作品「言えない秘密」は、今年の私のお気に入りの映画で、なかなか良かったです。と多才なのも最近知りました。

卓越した武術と抜群のボールコントロール力を持つ、身寄りのない青年シージェ（ジェイ・チョウ）が、たまたま公園で出くわした謎の男リー（エリック・ツァン）にたぶらかされて、大学のバスケットボール部に入部。そこで超人的な活躍をするというアクションコメディです。
カンフーとバスケの融合というネタを聞いただけで、Ｂ級感漂いますが、コメディとして最初から気楽に見ると楽しめそうです。

主人公が入部したバスケ部が、悪徳バスケ部と対決するという超シンプルな物語ですが、孤児なので、親の愛情知らずに育ち、友人との仲間意識が育たなかったシージエ。リーに父親の姿を見て、バスケットのチームプレーの大切さを教えられる。自分でシュートばかり打っていた彼が、味方にパスしてアシストすることも学び、そして自分を支えてくれる仲間の存在にも気付くという一連の成長物語にもホロリとさせられます。

そして、リーの娘が働いているというフランス料理店で、彼女が出してくる料理は、お任せ料理。思ったとおりで、娘が運んでくる料理は、全てその日の余りもの。もちろん、テーブルと椅子も屋外にセッティング。こう考えると、使いまわしも洒落たものになっていて素敵です。

突っ込みどころは満載ですが、ＣＧも手抜きなしで、決勝戦ラスト８分のために２億４千万円も投入しているというスーパーダンクが見ものです。冒頭に出てきた瞬間移動の術があんなところに使われるとは驚きました。

武道館を満席にする人気アーティストジェイ・チョウ。
「頭文字Ｄ」で藤原豆腐店の息子を演じたからでしょうか？
「トーフ、トーフ♪」と意味不明ながら乗りの良い主題歌を歌っているのも注目です。

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　こういう作品にリアリティなんぞ、誰も求めていないので（笑）これはこれで楽しいっす。
　なんで、邦画ではここまでやれないんでしょうね。「少林少女」なんて、これくらいのキレっぷりで作ってくれれば傑作になったかも知れないのに・・・。
　もう割り切ってと言うか、開き直ってＢ級路線まっしぐらの潔さ。
　決して絶賛できるようなストーリーでもないし、ワイヤーアクションもちとショボイのですが、それを物ともしない演出。こういった物をやるのに恥ずかしがったり、躊躇しちゃいかんのです。
　普通の映画だったら、動かし過ぎと思えるカメラワークも、作品そのもののチープ感を隠そうとしていない潔さでＯＫと思えてしまうのです。
　カメラ、音楽、編集のバランスが非常に良いのですねえ。

　そしてこの手のストーリーに無くてはならない悪徳マネージャー・リーを演じるエリック・ツァン！いいなあ、こういうオヤジ好きですねえ（笑）

　そりゃあ、チャウ・シンチーの「カンフー・ハッスル」「少林サッカー」と比べちゃったら、かなり落ちるかも知れませんが、細かいことを考えずにアクションを楽しめば良いのです。
　突っ込みどころ？そりゃもう、枚挙の暇が無いくらいです（笑）でも、そんなことを考えるのが馬鹿らしくなるほどキレてます。
　クライマックスの試合シーンでは、これでもかと言うくらいトンデモ・テクニック満載で大笑いさせてくれます。しかもそれを演じている役者達が、ホントにバスケットが上手いように見えるところが凄いのです。スポーツを題材にした作品で、この「本当らしく見える」って言うのは大切なポイントですよねえ。

　で、ドラマとしても最後にホロリとさせる、王道おバカ映画です。なんだか、続編の制作もきまったそうで、こりゃあ楽しみです。

カンフーを駆使してスポーツをする作品としては、「少林サッカー」が有名ですね。
この辺の作品は、スポーツ本来のルールやスポーツそのものの持つドラマ性ではなく、ゴールシーンや技術の派手な部分をカンフーと言うかワイヤーとＣＧでド派手に演出する。
そんな部分が売りになっています。

しかし、「カンフーを駆使してスポーツをする」という本来のコンセプトの走りと言えば、やはり「チャンピオン鷹」を思い出します。
ユンピョウが主演のやつね。

ＣＧなんか使わず、最低限のワイヤーのみ。
カンフー使いってすげぇなぁ。と本気で思える作品でした。

さて、そんなことを思いながら本作を見ると、とてもカンフーってすげぇえ、とは思わず、かと言ってＣＧってすごい、と言うほどのものではありません。
バスケを題材にすることによる話題性とトレンド、軽い作品にして万人受け、そんな狙いが見え見えでなんだか辟易してしまいました。

そもそもカンフーマスターのくだりだとかは主人公がカンフーの達人であるという説明的な序盤からの悪しき伏線の最悪の結末だし、本当の親との対面なんかは全く必要なし。
何とも違和感たっぷりで、笑い・涙・友情・感動、どれも無理やり入れましたというツギハギな作りになってしまいました。

香港映画と言えばカンフー映画だった時代に、「脱カンフー」を目指した流れの一部の行きついた先の典型的なダメ映画って感じです。

そう考えると、「チャンピオン鷹」なんかはその流れの原点であり、方向性としては間違っていなかったんだよなぁ、と思います。
同時に本作や「少林サッカー」などは本来の面白さを手軽な手法をもってそれなりに仕上げ、広く浅く受け入れられやすい作りにして、まぁまぁ楽しい映画を作った。と言う感想をもってしまいました。

さて、本作品は上記の通り、とても見られたものじゃない、と言うのが正直な感想ではありますが、バスケの持つ派手な部分（ダンクとロングシュートね）をクローズアップして爽快な映画にしたのはそれなりに評価出来、見てる間はスピード感もあって楽しめます。

ただ、それ以外が面白くないので、作品としてはダメでしょう。
中だるみするし、ラストもどうでもいい感じ、ストーリーが無い、もしくは興味を持てないので。

ここまできたか・・・・
「カンフウー○○○・・」シリーズもここまできたか・・・
いっそのことすべてのスポーツでのカンフーシリーズを期待してしまう！今、俺の中では、「カンフーシンクロ」なるものが面白いとひらめいた！

面白かったです。
カンフーの達人が，バスケット選手になるお話です。

主役は知らない俳優でしたが，ぼんやりとした表情が性に合っているとてもすてきな人物でした。とても個性的です。
インファナル・アフェアで出てきたマフィアのボスが，主役を立たせる役でした。コミカルで存在感もありました。
けんかの場面もありますが，ダンサンブルでとてもかっこ良かったです。
バスケ試合の場面も，躍動感に満ちて，パスやダンクシュートなどもとても華やかで心を奪われました。ＮＢＡでも見られないスーパープレイをアジア人で観れる（たぶんＣＧとかですが）のがとてもうれしいです。淡白な顔つきのアジア人が派手なプレイをすると余計に華が際立ちます。
また，友情，親子関係，恋愛，ＳＦなどがとても小気味よく作品の中にちりばめられています。

笑ってしまうほどわかりやすい展開で，わざとらしいほど都合良く話が作られており，ＳＦの部分が極めて非現実的であること，カンフーがギャグになっているところ，などがつっこみどころと思えるところです。

サービスシーンはありません。暴力シーンもありませんので，お子様も是非ご覧下さい。とてもよくできた娯楽作品です。

私的評価：★★★☆☆（３点）