花よりも美しく

　韓国ドラマは「ホームドラマ」が特に良いと思っている私ですが、このドラマ「花よりも美しく」は「人生」や「家族」の姿が大変深く描かれた「傑作」。
登場人物が多いですが、それぞれ苦しい事情を抱えています。そしてその「簡単にはいかない人生」を「笑顔と涙をたっぷり浮かべながら」一生懸命生きて行き、見ていて勇気付けられるし、感動せずにはいられません。
（初回は人物紹介が多く？と思う方も多いでしょうが、２回目以降はテンポ良くなっていきますので、ご心配なく。）

　ジャスミンティーさんのレビューでも触れられていますが、地味だけれど「実力派揃いのキャスト」がこのドラマを支えています。
　キム・ミョンミン（「不良家族」「白い巨塔」の主役）
　ハン・ゴウン（「弁護士たち」では計算高い秘書でした）
　キム・フンス（「海神」のヨン）
　パク・サンミョン（「星を射る」ではチョン・ドヨンの兄役）が特に私のお気に入りです。
　ほかにはこんな脇役も、、。
カン・ジファン（「頑張れクムスン」）が「喧嘩で死んだ長男」を、「復活」のアン秘書が「魚屋さん同僚」を、「１９歳の純情」のキャリアウーマンが次男に想いを寄せられる大学生を演じています。（「カン・ジファン」は３〜４年前はこういう「回想シーンのみの出演」だったのに、今では大出世ですよね。）

　イチ押しドラマです。オススメ！！

約4ヶ月間にわたり、なかなか借りれなかった事もありやっと見終わりました。
とっても暗い（深刻？）な内容で地味目のキャスティングながら、ここまで惹き込まれたのは、本がいいのか？演技派役者の勢揃いにどっぷり浸れたのか？とにかく見て良かった〜としみじみ感じました。

花のように美しい心を持つ母ヨンジャ役のコ・ドゥシムさんの演技は絶品です。
終盤にあたり徐々に心が壊れていくところは必見です。
私が大好きな女優ぺ・ジョンオクが、気が荒いが家族思いの長女ミオク役。
キャリアウーマンで家族の期待の星、比較的家族の中では冷静な役回りの次女ミス役はハン・ゴウン。
愛してはいけない人を愛してしまい、家族を取るか？愛に生きるか？という辛い決断を迫られる役です。
次男の甘えん坊ジェス役にキム・フンス。
この子がまた厄介な子でした。。。
何か問題が生じた時、対処しきれないため怒りをぶつけ、泣きわめくのみって感じで
何度「しっかりせ〜よ！』って思ったことか！
心の赴くまま笑ったり起こったり涙したりと、キム・フンス君なかなかの好演でした。
ミオクの再婚相手ヨンミン役はパク・サンミョン。
彼の風貌、雰囲気からしてヨンミン役はバッチリ。
気の荒いミオクやジェスの緩和剤となって最高の夫、義兄ぶりを発揮。
ミスが愛した男インチョル役はキム・ミョンミン。
過去にとらわれ悩み苦しみ、やっとそこから抜け出せると思った矢先にまた絶望。
キム・ミョンミン好きなせいか、とても気の毒で男泣きに何度かもらい泣きしそうになりました。
他、たくさんのまわりの人物の心理も丁寧に描かれてます。
後半は、あまりにも深刻な内容に真剣に見入りました。

毎回、最後に子供達（ミオク、ミス、ジェス）のナレーションが入るのですが、これがまたいいんです！
他人事ではなく自分や自分の家族にも起こりうる事なんで、いろいろ考えさせられるいいきっかけになったドラマでした。

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ここんところ，長時間のドラマ鑑賞が困難で，単発の映画や短編のドラマに走っておりましたので，久々の３０話におメメは少々お疲れ気味だったのですが，ゆっくりと，そしてジーンと心に染みてくるドラマでしたので，これまた久々の涙でした。
年老いての別居，不倫，愛する人が過去に犯した犯罪，人生における難題が幾重にも散りばめられ，“あなたならどうしますか？”という感じで問いかけてきます。
「人を許す」ということをテーマにしたドラマだと思いますが，いやー，韓国ドラマって本当に奥深いなと，しみじみ感動させられました。

ドラマの舞台となるキム家の皆さんはこんな方たちです。
母ヨンジャ（コ・ドゥシム）は，文字もろくに知らず，家族からもバカ扱いされていますが，本当は純粋で愛情の深い女性です。韓国オモニの役でこんなに受身なのはチョッと珍しく，かえって新鮮な感じもします。
亭主（チュ・ヒョン）は，若い女性と同居し，子どもまでつくっていますが，なぜか離婚はしていません。
長女ミオク（ペ・ジョンオク）は，三年間の別居生活の末，現在は子どもを連れて戻り，スーパーの魚屋で働いています。
次女ミス（ハン・ゴウン）は，アメリカ留学後，投資会社に勤める理性的な女性でマンションに一人住まいをしています。
長男はすでに亡くなり，次男のジェス（キム・フンス）は，喧嘩をして収監された拘置所を出たばかりで，クラブの客引きをしています。
ある日，ミスは，既婚の投資家インチョル（キム・ミョンミン）と仕事で海外出張に行きますが，そこでいきなりキスされて心が揺らぎ始めます。仕事で偶然に知り合った二人ですが，実はキム家とは深い因縁のある男だったのです。
ちなみに，現在人気沸騰中のカン・ジファンは亡くなった長男で遺影役です

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認知症…
家族のため、いつも優しく美しい心で
生きてきたヨンジャ（コ・ドゥシム）がこの病気に
侵されていた。

認知症が悪化したヨンジャは
ついに住んでいる所も分からなくなり徘徊するように。
自分たちの悩みでいっぱいになっていた
子供たちは
母ヨンジャへの無関心さを後悔する。。。

ジェス（キム・フンス）は
愛する母を自分ひとりで介護しようと決意するが
悪化する母の病に疲労でミスを犯す。

結局
母ヨンジャを連れて、長女ミオク夫婦が引取り
その夫ヨンミンが地方へ講師の職に就き
近くの認知症専門の療養所に通うことに決める。

ラストに
『すべての母に捧げます』、とのコメントが。。。
コ・ドゥシムssiの名演技は
２００４年ＫＢＳ大賞を取ったことでも
納得です。。。

死んだ長男ジェソク役のカン・ジファン
数多く出演していないのが
ちょっと残念。

写真は、かなり出てきますが。。。

★★★★☆

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キャストもストーリーもしっかりとした傑作ホームドラマです。

キャストですが、今ブレイク中のカン・ジファンが出ていますが、亡くなっているキャストで短い回想シーンのみの超脇役。

視聴する前は配役陣はちょっと地味目かなと思っていましたが、役柄にあっているなと思わせる上手い方が多いので、最後はこのドラマの家族はこの役者さんたちで良かったと思いました。

主役のヨンジャ役のコ・ドゥシムさん。
子供まで作られ若い女性に旦那を取られ最後には痴呆症にかかってしまうという悲惨な役どころですが、息子のジェスがヨンジャのことを天使みたいな人と表現していましたが、心の優しい、のほほんとした、とっても可愛らしいオンマを見事に演じていました。「母よ姉」とは全く違う役どころですが、こんな役も上手いです。


長女のミオク役のペ・ジョンオクさんは父親に似たのか（最後は良かったですが）母とは似ても似つかないキツイ役の女性で初めは煩いと思っていましたが、回を重ねるごとに素晴らしかったです。

このドラマですっかりファンになったのが、ミス役のハン・ゴウンさん。とっても綺麗で情があって素敵な女性を演じてくれました。
それから、末っ子のジェス役のキム・フンス君。海神や他のドラマよりとっても良かったです。ちょっとマザコンですが、カッコよくて末っ子で甘え上手で家族想いの素敵な男の子。この役で韓国でブレイクしたのもわかります。

インチョル役のキム・ミョンミンさんはこのドラマでは悲しい過去を抱えている繊細な青年役ですが、初めはイメージとは違うかなと思ったですが、他のドラマとの使い分けが流石です。星を射るのパク・サンミョンさんも相変わらず体型がクマのプーサンのようですが（笑）彼特有のやさしい笑顔に癒されました。こんな旦那様なら２枚目じゃなくてもアリかなって思います。

全３０話というのは、韓国のホームドラマでは短めだと思いますが、回を重ねるごとに視聴率が上がっていったのも納得です。
ラストに近くになればなる程、涙涙でした。
傑作が多い韓国のホームドラマでも指折りの面白さだと思います。

お勧めします。