2001年宇宙の旅 / ケア・デュリア
2001年宇宙の旅
/スタンリー・キューブリック
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(168)
解説・ストーリー
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
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「2001年宇宙の旅」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
「2001年宇宙の旅」 の作品情報
「2001年宇宙の旅」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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2001年宇宙の旅のシリーズ商品
2001年宇宙の旅 デジタルリマスター版
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
148分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル 3:ドルビーデジタル/ステレオ/英(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DLR79191 |
2008年07月09日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
3枚 |
0人 |
0人 |
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2001年宇宙の旅
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。<BR>2001年宇宙の旅 新世紀特別版 デジタル・リミックス・サウンド、スコープ・サイズ[70mm再現比率]
収録時間: |
字幕: |
音声: |
148分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DLR65539 |
2003年07月02日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚 |
0人 |
0人 |
商品の詳細を表示する
【Blu-ray】2001年宇宙の旅(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
148分 |
日本語・英語・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/英語 3:ドルビーデジタル//英語/(音声解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
WBR79838*B |
2009年11月17日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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1人
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0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル//英語/(音声解説)
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ユーザーレビュー:168件
★★★★★ 死ぬまでに必ず一度は見てください
投稿日:2007/04/15
レビュアー:ガラリーナ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
とにかくこの作品は「美しい」のひと言につきる。人類の夜明けから宇宙時代に場面が一足飛びに変わって、最初に出てくるインテリアは、真っ白な宇宙ステーションの廊下に配置された、真っ赤なソファ。ソファ以外のインテリアは何もないが、その存在感のすばらしいこと。本当に全てのものが究極的にシンプルで美しい。宇宙船内部を見ただけでその完璧な美しさに私はクラクラしてしまう。
そして宇宙船はもちろん、スチュワーデスの制服や帽子、コックピットの電子機器、果ては宇宙飛行士が背負っているリュックサックに至るまで、ありとあらゆるものの、全てのフォルムが美しい。公開は1968年。あれから40年近く経とうとしているけど、およそ「デザイン」と呼ばれる全てものでこれ以上美しいものが出てきたであろうか?そんな風に思ってしまうほどだ。
私が一番最初にこの映画を観たのは高校生の時。その時の感想は「何が何だかさっぱりわからない」というものだった。でも、あれから何度見ただろう。さっぱりわからないものを、人間何度も見ようとするものだろうか?私にとっては、謎だからこそ何度も見たくなる、ドラッグのような映画。クラーク博士の原作では、謎に対して具体的な答が提示されているらしいが、私は読む気には、なれない。そこで何かしら一つの結論に達してしまえば、もうドラッグの効果が薄れてしまいそうで嫌なのだ。
とはいっても、この映画の最大の議論点は「3枚の黒石板(=モノリス)は何物か」ということ。これが、「神の形」をしていたり、「美しい光」や「宇宙人」だったらば、イメージしやすいものを、ただのでかい石なもんだから、その唐突さにわけがわからなくなる。しかし、映画でモノリスの存在が明らかになっていない以上、モノリスについて観客は推測するしかない。科学者が推測するモノリスと宗教家が推測するモノリスは違うだろうし、高校生が推測するモノリスと老人が推測するモノリスは違う。その違いを生むことこそが、この映画の一番の面白さではないだろうか。わからないなりにも、「自分なりの結論」を出せばいいし、そこを楽しむのだ、と。まさに「ただのでかい石」であることがそれを物語っている。
宇宙の大星雲を頭に思い浮かべつつ、一体モノリスはどこからやってきて、何をしようとしているのか想像していると、脳内にドーパミンが放出されていくような感じさえする。考えることが快感になる。私の場合、そんな映画は後にも先にも、この映画しかない。
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29人の会員が気に入ったと投稿しています
白がこんなに美しい映画も珍しい。
投稿日:2006/03/21
レビュアー:吟遊旅人
400万年前、人類がようやく猿からヒトへの歩みを始めたとき、道具を手にした類人猿が初めて人間らしい行動を起こした。猿が最初にしるした文明化への第一歩はなんだったのか? それは殺戮だ。同類を殺すことだった。縄張りを争って同じ類人猿を殺す。殺戮はヒトの黎明とともにあった。400万年にわたる暴挙を今また繰り返すヒト。今見てこそ、この「2001年宇宙の旅」は深い示唆に富む。
本作は、とても40年近く前の映画とは思えない。今見てもまったく古さを感じさせない斬新な映像と色彩感覚、緊張感溢れる画面、人間存在の根源に横たわる不安や恐怖や未知への好奇心を強烈に刺激する映像作りに、改めて感動した。何年ぶりかでこの作品に再び出会って、「惑星ソラリス」と双璧をなすSFの傑作だと実感した。
2001年を過ぎても、この作品に描かれたような宇宙旅行は実現していない。それはまだ未知の物語だ。いっぽう、既に古びてしまった技術もいくつもある。キューブリックの「予言」がどの程度当たったか、現実との対比というおもしろさも本作を見る楽しみの一つだ。重力靴を履いて歩く宇宙船の中の摩訶不思議な光景は、何度みてもおもしろい。
ラスト20分間のめくるめく映像を言葉で表すなどという愚挙はやめよう。どんなにCGが進化しようと、結局は人間の想像力の豊かさがその真価を決めると感じさせる壮大なスペクタクルだ。映像作家の名はキューブリックにこそ相応しい。
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20人の会員が気に入ったと投稿しています
どサイケなM字開脚
「トゥルーマンショー」がぱくってたので急に思い出した
公開当時東京何とかから出てくる客が皆 首をひねってたのが おかしかったな 床とスクリーンがほぼ地続きな でかい画面がど迫力でTV画面で見る映画じゃないぜ
俺は最前列のど真ん中 通路に座り込んで3回観た<<ばか
葉っぱもそうそう手に入るわけでもなく サイケ気分を味わうにはうってつけの映画 アーサーなんとかなんか大したSF作家じゃないので その哲学的談義とやら あほらしくてついてけなかったね
インリンのM字開脚なみの こけおどしサイケ映画なのだ そしてその目くらましが インリンともども最高なのだ!
キューブリックは完璧主義者と言われてるが俺は疑問だ
それよりプラモデルを作る子供の情熱 をもった映画作家と 捉えるほうが実像に近いだろう 主題に対して深みを追求するようなとこないだろ 悪くすると中途半端に放り出してる
自分の興味を満足できたなら 急速に映画から興味が引いちゃうようなとこが やつにはあるんだな 偉大なガキッチョ!
他の作品も見直す時期に来てるかな
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16人の会員が気に入ったと投稿しています
2001年が遥か先の未来だったころ・・
かなり遅まきながら初めて見た。
これは・・深く考えるのはよそう・・・
頭痛くなりそうだ。
結末とかを探りだすのはやめよう・・・
訳がわからなくなりそうだ。
いつもはサクサクっとレビューを思いつくままに書いてしまうのだけど、うーん(・_・)、言葉が出てこない!
1968年にすでにこういう発想と映像美を生み出したキューブリックの奇才にただただ驚くばかり。
その完成度は感服。
だから今だに名作と言われる所以なのだろう。
そう、これは私如きが評価点をつけられる映画ではない。
だからレビューなんて無理・・・さじ投げた〜(>_<)
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15人の会員が気に入ったと投稿しています
★★★★★ 映画館というあまりに魅惑的な空間
投稿日:2011/01/07
レビュアー:ガラリーナ
<午前10時の映画祭にて観賞>
映画は始まれど、スクリーンは漆黒。2、3分は続いただろうか。今どきの映画なら、フィルムのトラブルだろうかと、後方の映写室を振り返る人もいるだろうが、この空間にはそんな観客はひとりもいない。そして、響き渡る不協和音と気味の悪い歌声。何かが起こるという不安と期待に思わず身をすくめてしまう。もう何度も見ている作品だというのに。いよいよ始まるんだという緊張感を全ての観客が共有していた。
原始人が空高く振り上げた骨が一瞬のうちに宇宙船に変わる。語り尽くされてきた名シーンをどれほどスクリーンで見たいと思い続けてきたことか。全ての観客が固唾を呑んでその瞬間を待ち受けていたようだった。優雅に宇宙を漂う真っ白な宇宙船。騒然と響く「ツァラツストラ」のメインテーマ。映画館で身震いすることって、あるんだね。
現在の映画を取り巻く技術を考えれば、類人猿が作り物のようで滑稽だとか、宇宙船がミニチュアのようでチープだなんてことが頭をかすめたこともある。しかし、それは我が家の小さなテレビで見ていたからだとはっきりした。スクリーンに浮かぶ宇宙船は、あまりに雄大かつ優美だ。明暗のコントラストにこだわったキューブリックは、宇宙空間は太陽の強い光が当たっているため、隅々までピントが合った映像でなければならないと、長時間露光での撮影を行う。結果、1秒の撮影に4時間をかけたのだとか。スクリーンで見るからこそのリアリティ。そして、スクリーンは、製作者の執念をも映し出すのかも知れないと思った。
そして、改めて迫りくる宇宙空間における圧倒的な孤独。宇宙服に身を包んだボーマンがACユニットを交換するため、宇宙空間にでてゆく。真っ暗な空間にポツンと白い点のように浮かぶボーマンの姿。それが恐ろしくて恐ろしくて溜まらない。彼を取り巻く底なしの宇宙。終わりのない空間に存在する、ちっぽけな人間。そして、HALの暴挙によって、その底なし沼に突き放たれる船員のプール。そのシークエンスは無音だ。無音だからこそ、凍り付くように恐ろしい。
スターゲイトに突入するシークエンスの恍惚感も例えようのないものだった。身体は椅子に縛り付けられてはいるが、私の脳は知りもしない、見たこともない宇宙の遙か彼方へと飛んでいる。それも、とてつもないスピードで。3Dメガネをかけて翼竜に乗るのも確かに快感だが、あちらが視神経の刺激による一時的なハイだとすると、こちらは脳髄をやられたかのごときディープなハイだ。思い出しては、もう一度快感に浸れる。
私はスクリーンで見る前に意を決して原作を読んだのだが(そこにはなぜHALが暴走したのか、きちんと理由が書かれている)、映画ではHALの暴走の解釈は100%観客に委ねられているのだった。つまり、多くの方がご指摘している通り、キューブリックはこの作品に彼なりの哲学的な解釈を与えようという意図などなく、ただひたすらに自分の作りたい映像をとことん追求したかっただけなのだと思う。それは間違いない。
しかし、絵にこだわっただけ、と言い切れないところがキューブリックの嫌らしいところで、彼は原作とは明らかに違う描写をところどころに施している。そして、それこそがキューブリックの仕掛けたトラップだと思う。例えば、ボーマンが自分の書いたスケッチをHALに見せるシーンやHALとチェスをして遊ぶシーン。これらは原作にはないのだが、明らかに人間とコンピュータの感情的な交流があるかのように観客は受け取ってしまう。
また、フロイド博士もボーマンも共にテレビ電話で誕生日を祝うシークエンスがあるのだがこちらも原作にはない。これらのシーンは「命の誕生」という事象を観客の頭の片隅にインプットさせ、それがボーマンのスターチャイルドとしての誕生につながる一方でHALが新たな生命体の誕生である、ということをも想起させる。もしかしたら、HALはこの旅で新たな生命として誕生するはずだったのだが、それに気づいたボーマンがHALを抹殺し、スターチャイルド、つまり新たな生命体となる資格を得ることに成功したのかも知れない、とまあ考え出したらきりがないのである。
いずれにしろ、原作を読んだら、めくるめく脳内解釈ごっこが終わってしまうかも知れない、という私の疑念は全く杞憂だった。映画館で映画を観るって、本当にすばらしい。
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
★★★★★ 死ぬまでに必ず一度は見てください
投稿日
2007/04/15
レビュアー
ガラリーナ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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とにかくこの作品は「美しい」のひと言につきる。人類の夜明けから宇宙時代に場面が一足飛びに変わって、最初に出てくるインテリアは、真っ白な宇宙ステーションの廊下に配置された、真っ赤なソファ。ソファ以外のインテリアは何もないが、その存在感のすばらしいこと。本当に全てのものが究極的にシンプルで美しい。宇宙船内部を見ただけでその完璧な美しさに私はクラクラしてしまう。
そして宇宙船はもちろん、スチュワーデスの制服や帽子、コックピットの電子機器、果ては宇宙飛行士が背負っているリュックサックに至るまで、ありとあらゆるものの、全てのフォルムが美しい。公開は1968年。あれから40年近く経とうとしているけど、およそ「デザイン」と呼ばれる全てものでこれ以上美しいものが出てきたであろうか?そんな風に思ってしまうほどだ。
私が一番最初にこの映画を観たのは高校生の時。その時の感想は「何が何だかさっぱりわからない」というものだった。でも、あれから何度見ただろう。さっぱりわからないものを、人間何度も見ようとするものだろうか?私にとっては、謎だからこそ何度も見たくなる、ドラッグのような映画。クラーク博士の原作では、謎に対して具体的な答が提示されているらしいが、私は読む気には、なれない。そこで何かしら一つの結論に達してしまえば、もうドラッグの効果が薄れてしまいそうで嫌なのだ。
とはいっても、この映画の最大の議論点は「3枚の黒石板(=モノリス)は何物か」ということ。これが、「神の形」をしていたり、「美しい光」や「宇宙人」だったらば、イメージしやすいものを、ただのでかい石なもんだから、その唐突さにわけがわからなくなる。しかし、映画でモノリスの存在が明らかになっていない以上、モノリスについて観客は推測するしかない。科学者が推測するモノリスと宗教家が推測するモノリスは違うだろうし、高校生が推測するモノリスと老人が推測するモノリスは違う。その違いを生むことこそが、この映画の一番の面白さではないだろうか。わからないなりにも、「自分なりの結論」を出せばいいし、そこを楽しむのだ、と。まさに「ただのでかい石」であることがそれを物語っている。
宇宙の大星雲を頭に思い浮かべつつ、一体モノリスはどこからやってきて、何をしようとしているのか想像していると、脳内にドーパミンが放出されていくような感じさえする。考えることが快感になる。私の場合、そんな映画は後にも先にも、この映画しかない。
白がこんなに美しい映画も珍しい。
投稿日
2006/03/21
レビュアー
吟遊旅人
400万年前、人類がようやく猿からヒトへの歩みを始めたとき、道具を手にした類人猿が初めて人間らしい行動を起こした。猿が最初にしるした文明化への第一歩はなんだったのか? それは殺戮だ。同類を殺すことだった。縄張りを争って同じ類人猿を殺す。殺戮はヒトの黎明とともにあった。400万年にわたる暴挙を今また繰り返すヒト。今見てこそ、この「2001年宇宙の旅」は深い示唆に富む。
本作は、とても40年近く前の映画とは思えない。今見てもまったく古さを感じさせない斬新な映像と色彩感覚、緊張感溢れる画面、人間存在の根源に横たわる不安や恐怖や未知への好奇心を強烈に刺激する映像作りに、改めて感動した。何年ぶりかでこの作品に再び出会って、「惑星ソラリス」と双璧をなすSFの傑作だと実感した。
2001年を過ぎても、この作品に描かれたような宇宙旅行は実現していない。それはまだ未知の物語だ。いっぽう、既に古びてしまった技術もいくつもある。キューブリックの「予言」がどの程度当たったか、現実との対比というおもしろさも本作を見る楽しみの一つだ。重力靴を履いて歩く宇宙船の中の摩訶不思議な光景は、何度みてもおもしろい。
ラスト20分間のめくるめく映像を言葉で表すなどという愚挙はやめよう。どんなにCGが進化しようと、結局は人間の想像力の豊かさがその真価を決めると感じさせる壮大なスペクタクルだ。映像作家の名はキューブリックにこそ相応しい。
どサイケなM字開脚
投稿日
2005/01/20
レビュアー
裸足のラヴァース
「トゥルーマンショー」がぱくってたので急に思い出した
公開当時東京何とかから出てくる客が皆 首をひねってたのが おかしかったな 床とスクリーンがほぼ地続きな でかい画面がど迫力でTV画面で見る映画じゃないぜ
俺は最前列のど真ん中 通路に座り込んで3回観た<<ばか
葉っぱもそうそう手に入るわけでもなく サイケ気分を味わうにはうってつけの映画 アーサーなんとかなんか大したSF作家じゃないので その哲学的談義とやら あほらしくてついてけなかったね
インリンのM字開脚なみの こけおどしサイケ映画なのだ そしてその目くらましが インリンともども最高なのだ!
キューブリックは完璧主義者と言われてるが俺は疑問だ
それよりプラモデルを作る子供の情熱 をもった映画作家と 捉えるほうが実像に近いだろう 主題に対して深みを追求するようなとこないだろ 悪くすると中途半端に放り出してる
自分の興味を満足できたなら 急速に映画から興味が引いちゃうようなとこが やつにはあるんだな 偉大なガキッチョ!
他の作品も見直す時期に来てるかな
2001年が遥か先の未来だったころ・・
投稿日
2009/05/14
レビュアー
飛べない魔女
かなり遅まきながら初めて見た。
これは・・深く考えるのはよそう・・・
頭痛くなりそうだ。
結末とかを探りだすのはやめよう・・・
訳がわからなくなりそうだ。
いつもはサクサクっとレビューを思いつくままに書いてしまうのだけど、うーん(・_・)、言葉が出てこない!
1968年にすでにこういう発想と映像美を生み出したキューブリックの奇才にただただ驚くばかり。
その完成度は感服。
だから今だに名作と言われる所以なのだろう。
そう、これは私如きが評価点をつけられる映画ではない。
だからレビューなんて無理・・・さじ投げた〜(>_<)
★★★★★ 映画館というあまりに魅惑的な空間
投稿日
2011/01/07
レビュアー
ガラリーナ
<午前10時の映画祭にて観賞>
映画は始まれど、スクリーンは漆黒。2、3分は続いただろうか。今どきの映画なら、フィルムのトラブルだろうかと、後方の映写室を振り返る人もいるだろうが、この空間にはそんな観客はひとりもいない。そして、響き渡る不協和音と気味の悪い歌声。何かが起こるという不安と期待に思わず身をすくめてしまう。もう何度も見ている作品だというのに。いよいよ始まるんだという緊張感を全ての観客が共有していた。
原始人が空高く振り上げた骨が一瞬のうちに宇宙船に変わる。語り尽くされてきた名シーンをどれほどスクリーンで見たいと思い続けてきたことか。全ての観客が固唾を呑んでその瞬間を待ち受けていたようだった。優雅に宇宙を漂う真っ白な宇宙船。騒然と響く「ツァラツストラ」のメインテーマ。映画館で身震いすることって、あるんだね。
現在の映画を取り巻く技術を考えれば、類人猿が作り物のようで滑稽だとか、宇宙船がミニチュアのようでチープだなんてことが頭をかすめたこともある。しかし、それは我が家の小さなテレビで見ていたからだとはっきりした。スクリーンに浮かぶ宇宙船は、あまりに雄大かつ優美だ。明暗のコントラストにこだわったキューブリックは、宇宙空間は太陽の強い光が当たっているため、隅々までピントが合った映像でなければならないと、長時間露光での撮影を行う。結果、1秒の撮影に4時間をかけたのだとか。スクリーンで見るからこそのリアリティ。そして、スクリーンは、製作者の執念をも映し出すのかも知れないと思った。
そして、改めて迫りくる宇宙空間における圧倒的な孤独。宇宙服に身を包んだボーマンがACユニットを交換するため、宇宙空間にでてゆく。真っ暗な空間にポツンと白い点のように浮かぶボーマンの姿。それが恐ろしくて恐ろしくて溜まらない。彼を取り巻く底なしの宇宙。終わりのない空間に存在する、ちっぽけな人間。そして、HALの暴挙によって、その底なし沼に突き放たれる船員のプール。そのシークエンスは無音だ。無音だからこそ、凍り付くように恐ろしい。
スターゲイトに突入するシークエンスの恍惚感も例えようのないものだった。身体は椅子に縛り付けられてはいるが、私の脳は知りもしない、見たこともない宇宙の遙か彼方へと飛んでいる。それも、とてつもないスピードで。3Dメガネをかけて翼竜に乗るのも確かに快感だが、あちらが視神経の刺激による一時的なハイだとすると、こちらは脳髄をやられたかのごときディープなハイだ。思い出しては、もう一度快感に浸れる。
私はスクリーンで見る前に意を決して原作を読んだのだが(そこにはなぜHALが暴走したのか、きちんと理由が書かれている)、映画ではHALの暴走の解釈は100%観客に委ねられているのだった。つまり、多くの方がご指摘している通り、キューブリックはこの作品に彼なりの哲学的な解釈を与えようという意図などなく、ただひたすらに自分の作りたい映像をとことん追求したかっただけなのだと思う。それは間違いない。
しかし、絵にこだわっただけ、と言い切れないところがキューブリックの嫌らしいところで、彼は原作とは明らかに違う描写をところどころに施している。そして、それこそがキューブリックの仕掛けたトラップだと思う。例えば、ボーマンが自分の書いたスケッチをHALに見せるシーンやHALとチェスをして遊ぶシーン。これらは原作にはないのだが、明らかに人間とコンピュータの感情的な交流があるかのように観客は受け取ってしまう。
また、フロイド博士もボーマンも共にテレビ電話で誕生日を祝うシークエンスがあるのだがこちらも原作にはない。これらのシーンは「命の誕生」という事象を観客の頭の片隅にインプットさせ、それがボーマンのスターチャイルドとしての誕生につながる一方でHALが新たな生命体の誕生である、ということをも想起させる。もしかしたら、HALはこの旅で新たな生命として誕生するはずだったのだが、それに気づいたボーマンがHALを抹殺し、スターチャイルド、つまり新たな生命体となる資格を得ることに成功したのかも知れない、とまあ考え出したらきりがないのである。
いずれにしろ、原作を読んだら、めくるめく脳内解釈ごっこが終わってしまうかも知れない、という私の疑念は全く杞憂だった。映画館で映画を観るって、本当にすばらしい。
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