００９３女王陛下の草刈正雄

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スパイのパロディと言えば、Leslie Nielsenの「裸の銃を持つ男」とか、「007」をネタ扱いした「オースティン・パワーズ」が有名。単なるコメディと違うパロディは、意外と作るのも難しい。
しかも、それを邦画で作る事は至難の業。それに果敢に挑戦した本作は、決してタイトルを見て侮ってはいけない(笑)。
映画の質としては、本作は間違いなく低い。しかし真剣に作られた結果、不思議と観客に阿る事無く、楽しめる要素は含んでる。無料で見るTVドラマの差と言う意味では微妙だが、全てがダメとも言えない魅力も有ると、弁護したい。

もう一つは、本作はTBS系のBSデジタル放送「ケータイ刑事」の流れも汲む。視聴者を蔑ろにした通販ばかりのBSデジタル放送は、地デジの普及と共に役目を終えた気もするが、そのやる気の無い番組が多い中で、健闘してるドラマ枠だ。
過去の出演者を見ても、宮崎あおい、堀北真希、黒川芽以、夏帆と意外と豪華な面子が揃う。そのドラマと同じスタッフと出演者で構成された本作は、主客が逆転した配役も楽しめる。

草刈正雄と言えば、私の世代はブラバスなど男性化粧品のモデルや、「汚れた英雄」「復活の日」と言った角川映画のイメージで、日本を代表する二枚目俳優。
長く低迷が続いた事はファンとしては残念至極だが、最近は良い意味で脱力感溢れる役を嬉々と演じる様子が定着し、名脇役の風情すら感じる。本作への出演も、そんな新境地開拓への熱い思いも見て取れる。スパイ本家「007」のコネリーやムーアも、年老いてから頑張ったのだから。

物語はベタなユルさが全開で、これでもかと小ネタ攻撃を仕掛けてくる。徹頭徹尾に脱力ギャグで固められた本作は、映画としての資質は繰り返すが、低い。
肝心のパロディも、ネタ元が無い訳だから純粋に草刈正雄自身のセルフ・パロディの域を出ない。熱心なファンなら劇場で見ても大丈夫だが、これを1800円の正規料金で見るのは、率直に厳しい。
BSデジタルの様な無料放送なら、これも「アリ」だが、その自主制作っぽい(作為的)作りと共に、単に身内ウケを狙った脚本には疑問符も付く。もっとも「自力スローモーション」など真剣に笑わせようとする努力は買いたい。

草刈正雄の娘の麻有を、これまた実娘役で登場させるなど話題作りにも熱心。残念ながら演技は褒められたものでは無いが、それ自体がネタなのだから善としよう。
寧ろもう一人の黒川芽以の劣化の酷さには驚いた。これはプロとしては頂けない。「ケータイ刑事」を知る身からは、困った体型に為ってるゾと(笑)。

本作は文字通りの日本発の(多分)スパイ・パロディ映画。映画としてのレベルが低い事は百も承知！それでも見たい「おバカ映画」好き、または彼のファンに限定すれば、諸手を挙げてお薦め出来る(笑)。

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どうして日本の笑いってこうなんでしょうね。笑わせようとすると笑えないんだよなぁ。
タイトルが示すとおりの内容。特に００７を知らなくてもいいんじゃないですかね。
知っていれば何をパロっているかがわかるってだけで。よく言えば脱力系な笑いなん
でだろうな。全編通してゆるく作るのがコンセプトのようです。なので、ひとたびツボに
入ればずっと面白いってことになるのかな。私は残念ながら笑いはゼロでした。

もう書くことないや（笑）これにて終了。

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いやいや女王陛下って誰やねんｗ

そもそも、００７のパロディやなくて

「裸の銃を持つ男」や「心はロンリー気持ちは…」の

パロディもんの天丼もんやん（苦笑）

オリジナリティー皆無なんはどうなん？

せめて「ギャグ」の一つでもセンスがあったらええけど

三段オチは明らかに前後逆やし

小ネタも素人発想やし、ベタとも呼べへん

そんで「草刈正雄」を中途半端にいじり過ぎ

二枚目の代名詞やで？分かってる？監督さんｗ

いじるならやり過ぎぐらいでちょうどやん

本末転倒もええとこやわ！

もうちょっと勉強しようや、ね（悲）

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単なる、パロディ映画なので、
多くは期待してなかったが・・・

話はともかく、それぞれの、ネタの着想は、
平凡ではありながら、作り方によっては、
暇つぶしに見れる程度には、なったはずだが・・・

なんといっても、致命的なのが、
テンポが、まったく、なっていないこと。

あくまで、悪いのは、作り手の、
構成、編集であって、ネタが不足してるわけではない。
内容、演技、テロップに至るまで、
いたるところに配置されており、
数だけ見れば、そろってはいるんだと思う。

でも、、、
漫才とかでもそうだが、
”笑い”は、ネタも大事だが、
話術というか、話す、抑揚、テンポ、そういうのが、
もう一つの柱とも言えるもの。

この映画は、その柱がないにも等しいぐらい、
テンポが悪い。

もっと、たたみかけるように、パロディネタを、
構成していたら、悪くない程度の映画にはなったかと思う。

あと、、、草刈さんの、娘さん、、、、
これがデビュー作なんでしょうか・・・
大根にも、ほどがあるような・・・
黒川さんが、とても、上手に見えちゃいます・・・

ま、これから頑張りますという、
決意表明といった、ところなんでしょうかねぇ。

エンタテインメント映画の主人公は見ていて楽しめる美形でなければならないというのが持論。
草刈正雄が男優の中では一番ハンサムではないかな。
男の私もほれぼれするぐらいかっこいい。
なのに男前は嫉妬されるせいか、芸暦が長いわりに主演作が少ないのが残念。
一番のお気に入りは藤竜也と共演した出色のＴＶドラマ「プロハンター」。
コミカルな探偵役で、いい味を出していました。
モデル出身とはいえ、確かな演技力を証明。
それから二十数年経って、年をとった感じは拒めません。
でも老けても絵になる俳優。
この作品、チープなつくりながら、日本では珍しい「フライング・ハイ」、「ケンタッキー・フライド・ムービー」といった類のパロディ映画で、面白い。
但し、草刈正雄主演でなければ映画として成り立たない可能性も高く、草刈正雄の存在に依拠した映画。
次回作「0093草刈正雄は二度死ぬ」をぜひ作ってください。
いや、草刈正雄を本家００７のボンド役に抜擢して欲しい。
日本人のボンド役は、ダメなのかな？
大甘評価で傑作と言いたいが、佳作。